ハナイカダ科 Helwingiaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-キキョウ類(campanulids)-モチノキ目(Aquifoliales)
旧分類(クロンキスト体系)ではハナイカダ属はミズキ科とされていたが、新分類(APG)ではハナイカダ属はモチノキ目の独立科とされた。

【ハナイカダ科の4種】
1 Helwingia japonica 青荚叶 qing jia ye (ハナイカダ)
2 Helwingia himalaica 西域青荚叶 xi yu qing jia ye
3 Helwingia chinensis 中华青荚叶 zhong hua qing jia ye
4 Helwingia omeiensis 峨眉青荚叶 e mei qing jia ye  
分布  世界に1属4種が分布し、日本にはハナイカダ1種が自生する。中国に4種とも自生する。
特徴 双子葉植物、離弁花類。低木まれに小高木。常緑又は落葉。葉は単葉、互生、有柄、托葉がある。托葉は2個、早落性、分裂又は分裂しない。葉身は縁が腺のある鋸歯縁又は円鋸歯、羽状脈。花序は散形花序.、無柄、葉身の中脈の上につく。まれに、若枝の上部の葉柄の上につく。花は3~4(5)数性、緑色又は紫緑色、単性。萼歯は3~4(5)。花弁は3又は4(5)個。花盤は平ら、肉質。雄花は散形花序に3~20個。雄しべは3~4(5)個、花弁に互生。葯は2室。雌花は散形花序に1~4個。花柱は短い。柱頭は3又は4(5)裂、後屈。子房は下位、室は3又は4(5)個。胚珠は室に1個、下垂、下転、背部に背線(raphe)をもつ。果実は液果、核果に似る。種子(核)は1~4(5)個、乾くと溝と尾根があり、宿存する萼と花柱が密集する。胚乳は滑らか、胚は直線状。n = 19
栽培 葉と果実に下痢止め、根に咳止めなどの効果があるといわれる。
ハナイカダ属 ハナイカダ Helwingia japonica FG.Dietr.
ヒマラヤハナイカダ Helwingia himalaica Hook.f. et Thomson ex C.B.Clarke