ザクロソウ 柘榴草
Flora of Mikawa
ザクロソウ科 Molluginaceae ザクロソウ属
中国名 | 粟米草 su mi cao |
学 名 | Trigastrotheca stricta (L.) Thulin synonym Mollugo stricta L. synonym Mollugo pentaphylla auct. non L. |
花 期 | 7~10月 |
高 さ | 10~25㎝ |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | 道端、畑 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、アジアの熱帯、亜熱帯 |
撮 影 | 幡豆町 05.9.23 |
和名の由来は葉がザクロの葉に似ていることから。
1年草、広がり、高さ10~30㎝。茎は細く、無毛、4綾があり、よく分枝して、斜上し、古くなると、しばしば赤褐色になる。葉は光沢があり、3~5個偽輪生又は対生し、葉柄は短股は無。葉身は披針形~線状披針形、長さ1.5~4㎝×幅2~7㎜、基部は漸尖形、先は鋭形~尖鋭形、中脈が目立つ。花序は頂生又は、一見、葉に対生する緩い集散花序につく。花序柄は細い。花柄は長さ1.5~6㎜。花は直径約3㎜、花被片5個、帯緑色(白緑色)楕円形~円形、長さ1.5~2㎜、1脈があり、脈は2/3に達し、縁は膜質。雄しべ3個。子房は広楕円形又は球形、3室。花柱は3本、線形で短い。蒴果は類球形又は球形、宿存する花被片とほぼ同長。種子は多数、栗褐色、長さ約0.5㎜の腎形、光沢があり、全面に微細な低い凹凸がある(tuberculate)。花期は6~8月。果期は8~10月。2n=18,36
この種は過去の中国の文献では誤ってMollugo pentaphylla L.として報告されていた。薬用に使われている。
類似のクルマバザクロソウは茎が丸く、葉に光沢がなく、4~7個偽輪生し、根生葉がロゼット状になり、花が葉腋に固まってつく。果実が惰円形、萼片に3脈がある。
1年草または多年草、無毛。葉は偽輪生、托葉があり、膜質、しばしば縁に歯がある。花は頂生または葉と対生し、円錐花序または総状花序状の集散花序につく。苞は膜質。花被片は5個、離生。雄しべは3~5本。糸状の花糸は基部の幅が広い。子房は3個の心皮からなり、多数の胚珠を持つ。花柱は3本。蒴果は胞背裂開、非常に薄い膜質の壁を持ち、3バルブで遅れて裂開する。種子は少数~多数、球状腎形、パピラがあるか又は平滑。
世界に4種があり、東半球(熱帯アフリカ、アジア、オーストラリア)に分布する。T. molluginea , T. pentaphylla , T. stricta , Trigastrotheca rupestris
基準種はTrigastrotheca molluginea F.Muell.、オーストラリア北部に分布する多年草。T. pentaphylla と T. strictaは1年草。T. rupestrisは多年草。
特徴:ザクロソウ属(Trigastrotheca)は托葉と基部の広い花糸を持つ点で Mollugo と異なる。蒴果は胞背裂開(loculicidally dehiscent)し、バルブはしばしば先端で多少、結合したままであることが多い。
。
【広義のMollugoから狭義のMollugo(クルマバザクロソウ)の分離】
2016年の Thulin et al. の系統発生学的なザクロソウ科の研究により、広義のMollugo(sensu lato)から、Trigastrothecaが属として復活した。狭義のMollugoはクルマバザクロソウ属と呼ばれ、Trigastrothecaがザクロソウ属と呼ばれる。Flora of ChinaではMollugoに含めている。
多年草または亜低木、やや広がり、クッション状から直立し、枝は長さ20㎝まで伸びる。葉は2 枚または3枚、束生し、無柄、線形または線状楕円形または線状倒披針形、長さ15~45㎜×幅1~2.5㎜、無毛、先は鋭形。花は葉の輪生ごとに1つ以上の苞のある花序につく。花被片は楕円形または卵形、長さ3~4.3㎜×幅1.6~2㎜、中脈は帯緑色、縁は広く、薄膜質で白色。雄しべは5本、長さ2~3.5㎜、基部は広く膨れる。花柱の柱頭は長さ1.5~1.7㎜。蒴果は長さ2~3㎜、明らかに3裂する。種子はほぼ腎形、最長の軸の長さは1~1.2㎜、暗赤褐色、表面に微細な頭が平らな低いいぼ(パピラ)がある。花期および果期は1~10月。
synonym Pharnaceum pentaphyllum (L.) Spreng.
synonym Pharnaceum triphyllum Spreng.
インド、スリランカ原産。英名はFive Leaved Carpetweed。
1年草。茎は高さ30(60)㎝以下、枝は細く、無毛。葉は長さ1.5~3㎝×幅3~5(8)㎜、輪生又は対生し、卵形~狭卵形、基部は漸尖し、先は円形~鋭形。花は複合の集散花序の円錐花序につき、花柄は非常に細く、非常に短い。萼片は長さ1.5~2㎜。蒴果は萼片と同長、ほぼ球形。種子は多数、暗栗褐色、壁は薄く、微細な丸いいぼに覆われる。花期は9~10月。
※Mollugo strictaは誤って、Mollugo pentaphyllaされ、Mollugo pentaphyllaは日本(本州、四国、九州)、中国、インド、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア原産とさ、混同されている。
3 Trigastrotheca stricta (L.) Thulin ザクロソウ 柘榴草
basionym Mollugo stricta L. [Flor of China]
synonym Mollugo trifolia Schult
synonym Mollugo pentaphylla auct. non L.
日本、朝鮮、中国、台湾、アジアの熱帯、亜熱帯、オーストラリア原産。英名はCarpet-weed。中国名は粟米草 su mi cao 。ブラジル、カメルーンなどに帰化。
1年草、広がり、高さ10~30(60)㎝。茎は細く、無毛、4綾があり、よく分枝して、斜上し、古くなると、しばしば赤褐色になる。葉は光沢があり、3~5個偽輪生又は対生し、葉柄は短股は無。葉身は披針形~線状披針形、長さ1.5~4㎝×幅2~7㎜、基部は漸尖形、先は鋭形~尖鋭形、中脈が目立つ。花序は頂生又は、一見、葉に対生する緩い集散花序(円錐花序状)につく。花序柄は細い。花柄は長さ1.5~6㎜。花は直径約3㎜、花被片5個、帯緑色(白緑色)楕円形~円形、長さ1.5~2㎜、1脈があり、脈は2/3に達し、縁は膜質。雄しべ3個。子房は広楕円形又は球形、3室。花柱は3本、線形で短い。蒴果は類球形又は球形、宿存する花被片とほぼ同長。種子は多数、栗褐色、長さ約0.5㎜の腎形、光沢があり、全面に微細な低い凹凸がある(tuberculate)。花期は6~8月。果期は8~10月。2n=18, 36。
この種は過去の中国の文献では誤ってMollugo pentaphylla L.として報告されていた。薬用に使われている。
インド原産。標高1000~2000mの湿った岩場に生える。
多年生。茎は短く、長さ10㎝以下。葉は腺形、幅1.5㎜以下。花序は花が密集した散形花序。種子は表面が低いやや丸いいぼに密に覆われる。花期は8~12月。
synonym Mollugo lotoides (L.) Kuntze
アジア(中国、台湾、インド、スリランカ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、アルメニア、アゼルバイジャン、トルコ、イラン)、ヨーロッパ南部、アフリカ、オーストラリア原産。英名はdamascisa , hairy carpetweed。中国名は星粟草 xing su cao 。開けた砂地、川端、農耕地、荒地などに生える。
1年草、丈夫で、密に星状綿毛がある。茎は傾伏し、長さ10~40㎝、多数、分枝する。葉柄は極、短い。根生葉はロゼット状にちき、すぐに乾く。上部の茎葉は輪生又は対生し、倒卵形~長円状へら形、長さ6~24㎜×幅5~15㎜、基部は漸尖形、沿下し、全縁、先は鈍形~円形又は鋭形。花は集合して数個つき、花柄は無又はほぼ無。花被片は楕円形~長円形、長さ4~6(~10)㎜。雄しべは普通、3~15本、離生。子房は卵形、5室。花柱は5本、線形、短く、外側に曲がる。蒴果は卵形、宿存する花被片とほぼ同長、5バルブ。種子は多数、栗褐色、腎形、表面が粒状。種枕は小のう形(scrotiform)、長さは種子の約2/3又はそれ以上。花期と果期は春~夏。
2 Mollugo verticillata L. クルマバザクロソウ 車葉柘榴草
1年草、高さ10~25㎝。茎は丸く、基部でよく分枝して斜上する。葉は4~7個が偽輪生(輪生に見える互生)する。葉柄は短いか又は無柄。茎の下部につく葉は幅が広く、根生葉は長さ1.5~2㎝、ロゼット状になる。茎葉は長さ1~3㎝、幅1.5~4(8)㎜の倒披針形~線状倒披針形。花は葉腋に散形状に3~5個つく。小花柄は長さ3~5㎜。花には花弁がなく、花被片は5(まれに4)個つき、長さ2.5~3㎜、3脈があり、縁は膜質、先がやや尖る。雄しべは(2~)3(~5)本。果実(蒴果)は長さ3~4㎜、幅約2.5㎜の楕円形、熟してくると横しわが見える。種子は長さ約0.5㎜、腎形、赤褐色、光沢がある。2n=64。花期は7~10月。
Mollugo
Trigastrotheca
Mollugo
Trigastrotheca pentaphylla - Five Leaved Carpetweed
Alexander P. Sukhorukov and Maria Kushunina
Trigastrotheca F.Muell.
1年草、広がり、高さ10~30㎝。茎は細く、無毛、4綾があり、よく分枝して、斜上し、古くなると、しばしば赤褐色になる。葉は光沢があり、3~5個偽輪生又は対生し、葉柄は短股は無。葉身は披針形~線状披針形、長さ1.5~4㎝×幅2~7㎜、基部は漸尖形、先は鋭形~尖鋭形、中脈が目立つ。花序は頂生又は、一見、葉に対生する緩い集散花序につく。花序柄は細い。花柄は長さ1.5~6㎜。花は直径約3㎜、花被片5個、帯緑色(白緑色)楕円形~円形、長さ1.5~2㎜、1脈があり、脈は2/3に達し、縁は膜質。雄しべ3個。子房は広楕円形又は球形、3室。花柱は3本、線形で短い。蒴果は類球形又は球形、宿存する花被片とほぼ同長。種子は多数、栗褐色、長さ約0.5㎜の腎形、光沢があり、全面に微細な低い凹凸がある(tuberculate)。花期は6~8月。果期は8~10月。2n=18,36
この種は過去の中国の文献では誤ってMollugo pentaphylla L.として報告されていた。薬用に使われている。
類似のクルマバザクロソウは茎が丸く、葉に光沢がなく、4~7個偽輪生し、根生葉がロゼット状になり、花が葉腋に固まってつく。果実が惰円形、萼片に3脈がある。
ザクロソウ属
family Molluginaceae - genus Trigastrotheca1年草または多年草、無毛。葉は偽輪生、托葉があり、膜質、しばしば縁に歯がある。花は頂生または葉と対生し、円錐花序または総状花序状の集散花序につく。苞は膜質。花被片は5個、離生。雄しべは3~5本。糸状の花糸は基部の幅が広い。子房は3個の心皮からなり、多数の胚珠を持つ。花柱は3本。蒴果は胞背裂開、非常に薄い膜質の壁を持ち、3バルブで遅れて裂開する。種子は少数~多数、球状腎形、パピラがあるか又は平滑。
世界に4種があり、東半球(熱帯アフリカ、アジア、オーストラリア)に分布する。T. molluginea , T. pentaphylla , T. stricta , Trigastrotheca rupestris
基準種はTrigastrotheca molluginea F.Muell.、オーストラリア北部に分布する多年草。T. pentaphylla と T. strictaは1年草。T. rupestrisは多年草。
特徴:ザクロソウ属(Trigastrotheca)は托葉と基部の広い花糸を持つ点で Mollugo と異なる。蒴果は胞背裂開(loculicidally dehiscent)し、バルブはしばしば先端で多少、結合したままであることが多い。
。
【広義のMollugoから狭義のMollugo(クルマバザクロソウ)の分離】
2016年の Thulin et al. の系統発生学的なザクロソウ科の研究により、広義のMollugo(sensu lato)から、Trigastrothecaが属として復活した。狭義のMollugoはクルマバザクロソウ属と呼ばれ、Trigastrothecaがザクロソウ属と呼ばれる。Flora of ChinaではMollugoに含めている。
ザクロソウ属の主な種
1 Trigastrotheca molluginea F.Muell. トゥリガストロテカ・モルギネア
西オーストラリア州北部、ノーザンテリトリー原産。砂質土壌によく見られ、Triodia(イネ科) と共生することが多いが、ラテライト丘陵の森林地帯や花崗岩質土壌にも生育する。多年草または亜低木、やや広がり、クッション状から直立し、枝は長さ20㎝まで伸びる。葉は2 枚または3枚、束生し、無柄、線形または線状楕円形または線状倒披針形、長さ15~45㎜×幅1~2.5㎜、無毛、先は鋭形。花は葉の輪生ごとに1つ以上の苞のある花序につく。花被片は楕円形または卵形、長さ3~4.3㎜×幅1.6~2㎜、中脈は帯緑色、縁は広く、薄膜質で白色。雄しべは5本、長さ2~3.5㎜、基部は広く膨れる。花柱の柱頭は長さ1.5~1.7㎜。蒴果は長さ2~3㎜、明らかに3裂する。種子はほぼ腎形、最長の軸の長さは1~1.2㎜、暗赤褐色、表面に微細な頭が平らな低いいぼ(パピラ)がある。花期および果期は1~10月。
2 Trigastrotheca pentaphylla (L.) Thulin トゥリガストロテカ・ペンタフィラ
basionym Mollugo pentaphylla L.synonym Pharnaceum pentaphyllum (L.) Spreng.
synonym Pharnaceum triphyllum Spreng.
インド、スリランカ原産。英名はFive Leaved Carpetweed。
1年草。茎は高さ30(60)㎝以下、枝は細く、無毛。葉は長さ1.5~3㎝×幅3~5(8)㎜、輪生又は対生し、卵形~狭卵形、基部は漸尖し、先は円形~鋭形。花は複合の集散花序の円錐花序につき、花柄は非常に細く、非常に短い。萼片は長さ1.5~2㎜。蒴果は萼片と同長、ほぼ球形。種子は多数、暗栗褐色、壁は薄く、微細な丸いいぼに覆われる。花期は9~10月。
※Mollugo strictaは誤って、Mollugo pentaphyllaされ、Mollugo pentaphyllaは日本(本州、四国、九州)、中国、インド、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア原産とさ、混同されている。
3 Trigastrotheca stricta (L.) Thulin ザクロソウ 柘榴草
basionym Mollugo stricta L. [Flor of China]
synonym Mollugo trifolia Schult
synonym Mollugo pentaphylla auct. non L.
日本、朝鮮、中国、台湾、アジアの熱帯、亜熱帯、オーストラリア原産。英名はCarpet-weed。中国名は粟米草 su mi cao 。ブラジル、カメルーンなどに帰化。
1年草、広がり、高さ10~30(60)㎝。茎は細く、無毛、4綾があり、よく分枝して、斜上し、古くなると、しばしば赤褐色になる。葉は光沢があり、3~5個偽輪生又は対生し、葉柄は短股は無。葉身は披針形~線状披針形、長さ1.5~4㎝×幅2~7㎜、基部は漸尖形、先は鋭形~尖鋭形、中脈が目立つ。花序は頂生又は、一見、葉に対生する緩い集散花序(円錐花序状)につく。花序柄は細い。花柄は長さ1.5~6㎜。花は直径約3㎜、花被片5個、帯緑色(白緑色)楕円形~円形、長さ1.5~2㎜、1脈があり、脈は2/3に達し、縁は膜質。雄しべ3個。子房は広楕円形又は球形、3室。花柱は3本、線形で短い。蒴果は類球形又は球形、宿存する花被片とほぼ同長。種子は多数、栗褐色、長さ約0.5㎜の腎形、光沢があり、全面に微細な低い凹凸がある(tuberculate)。花期は6~8月。果期は8~10月。2n=18, 36。
この種は過去の中国の文献では誤ってMollugo pentaphylla L.として報告されていた。薬用に使われている。
4 Trigastrotheca rupestris (T.Cooke) Sukhor. トゥリガストロテカ・ルペストリス
synonym Mollugo pentaphylla L. var. rupestris T.Cookeインド原産。標高1000~2000mの湿った岩場に生える。
多年生。茎は短く、長さ10㎝以下。葉は腺形、幅1.5㎜以下。花序は花が密集した散形花序。種子は表面が低いやや丸いいぼに密に覆われる。花期は8~12月。
類似種
1 Glinus lotoides L. モンパミミナグサsynonym Mollugo lotoides (L.) Kuntze
アジア(中国、台湾、インド、スリランカ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、アルメニア、アゼルバイジャン、トルコ、イラン)、ヨーロッパ南部、アフリカ、オーストラリア原産。英名はdamascisa , hairy carpetweed。中国名は星粟草 xing su cao 。開けた砂地、川端、農耕地、荒地などに生える。
1年草、丈夫で、密に星状綿毛がある。茎は傾伏し、長さ10~40㎝、多数、分枝する。葉柄は極、短い。根生葉はロゼット状にちき、すぐに乾く。上部の茎葉は輪生又は対生し、倒卵形~長円状へら形、長さ6~24㎜×幅5~15㎜、基部は漸尖形、沿下し、全縁、先は鈍形~円形又は鋭形。花は集合して数個つき、花柄は無又はほぼ無。花被片は楕円形~長円形、長さ4~6(~10)㎜。雄しべは普通、3~15本、離生。子房は卵形、5室。花柱は5本、線形、短く、外側に曲がる。蒴果は卵形、宿存する花被片とほぼ同長、5バルブ。種子は多数、栗褐色、腎形、表面が粒状。種枕は小のう形(scrotiform)、長さは種子の約2/3又はそれ以上。花期と果期は春~夏。
2 Mollugo verticillata L. クルマバザクロソウ 車葉柘榴草
synonym Paramollugo nudicaulis (Lam.) Thulin ザクロソウモドキ(ハナビザクロソウ)
synonym Mollugo nudicaulis Lam. ザクロソウモドキ
北アメリカ、南アメリカ原産。英名はcarpetweed , green carpetweed , Indian chickweed 。世界中に帰化している。江戸時代末期に渡来し、帰化したものである。1年草、高さ10~25㎝。茎は丸く、基部でよく分枝して斜上する。葉は4~7個が偽輪生(輪生に見える互生)する。葉柄は短いか又は無柄。茎の下部につく葉は幅が広く、根生葉は長さ1.5~2㎝、ロゼット状になる。茎葉は長さ1~3㎝、幅1.5~4(8)㎜の倒披針形~線状倒披針形。花は葉腋に散形状に3~5個つく。小花柄は長さ3~5㎜。花には花弁がなく、花被片は5(まれに4)個つき、長さ2.5~3㎜、3脈があり、縁は膜質、先がやや尖る。雄しべは(2~)3(~5)本。果実(蒴果)は長さ3~4㎜、幅約2.5㎜の楕円形、熟してくると横しわが見える。種子は長さ約0.5㎜、腎形、赤褐色、光沢がある。2n=64。花期は7~10月。
参考
1) Flora of ChinaMollugo
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=117756
2) GRINTrigastrotheca
http://www.narc.gov.jo/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=29727
Mollugo
http://www.narc.gov.jo/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=7711
3) Flora of North AmericaMollugo
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=120942
4) Flowers of IndiaTrigastrotheca pentaphylla - Five Leaved Carpetweed
http://www.flowersofindia.net/catalog/slides/Five%20Leaved%20Carpetweed.html
5) Additions to the new taxonomic classification of Molluginaceae (Caryophyllales)Alexander P. Sukhorukov and Maria Kushunina
https://www.researchgate.net/publication/311584127_Additions_to_the_new_taxonomic_classification_of_Molluginaceae_Caryophyllales
6) Flora of AustraliaTrigastrotheca F.Muell.
https://profiles.ala.org.au/opus/foa/profile/Trigastrotheca