ヨウラクラン 瓔珞蘭

Flora of Mikawa
ラン科 Orchidaceae ヨウラクラン属
中国名 |
小叶鸢尾兰 xiao ye yuan wei lan |
学 名 | Oberonia japonica (Maxim.) Makino |





花 期 | 4~7月 |
高 さ | 2~8㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 樹幹、岩上 |
分 布 | 在来種 本州(宮城県以南)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国(福建省)、台湾 |
撮 影 | 鳳来町 05.5.29 |
写真はクモランの近くについていたものである。
ヨウラクラン属
family Orchidaceae - genus Oberonia多年草、着生。茎はしばしば葉の基部に囲まれ、普通、束生し、まれに長い根茎につき、直立または垂れ下がり、短いかまたはやや長い。葉はiridiform(アイリスに似て、維管束が2点に向くように2つ折りになり半分が融合した平らな葉を持つ)で、片面性で、まれに円柱形、しばしば肉質で、基部に関節があるか、または無く、2列生(distichous)、普通、跨状(equitant)、しばしば基部で覆瓦状であり、しばしば基部近くで広がり、平らな鞘になり、しばしば下半分の上面に狭い膜質の縁をもつ。花序は頂生、総状花序、分枝せず、有毛または無毛、普通、花が多数つく。花序柄は下部に花のつかない苞がある。花の苞は宿存し、しばしば縁がギザギザになる(erose)。花はしばしば輪生し、逆さまにならず(not resupinate)、平らで、非常に小さく、普通、直径がわずか1~2㎜。子房は無毛またはパピラ(乳頭状突起)がある。萼片と花弁は離生、広がる。花弁はしばしば萼片よりも狭く、ときに縁がギザギザになる。唇弁は普通、広がり、無柄、全縁または分裂する。縁はときにギザギザになる(erose)かまたは房状へりになり、ときに基部が凹面状になり、カルス(calli)は有または無、距は無い。側裂片はしばしばずい柱を取り囲む。ずい柱は直立し、短く、足がなく、翼は普通、無い。葯帽は頂生、ずい柱の先にしっかりつき、2室。花粉塊は4個、2つの不均等なサイズの対に密着し、ろう質(waxy)。粘着体(viscidium)は無いか省略される。柱頭は横長の腎形~卵形。嘴状体(rostellum)は突き出る。
世界に150~200種あり、熱帯の南アジアと東南アジアを中心に分布し、熱帯アフリカ、マダガスカル、マスカリン諸島、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア北東部、タヒチにまたがる南西太平洋の島々に広がる。
ヨウラクラン属の主な種と園芸品種
1 Oberonia anthropophora Lindl. オベロニア・アントロポフォラ中国(海南省)、マレーシア(半島)、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は长裂鸢尾兰 chang lie yuan wei lan。標高約400mの谷沿いの樹木に着生する。
茎は長さ2.5~4.5cm。葉は5~9枚、2列生、側部が扁平、線形、しばしばわずかに鎌形、長さ1.5~5cm×幅0.3~0.5cm、厚く、葉脈は目立たず、基部に関節はなく、縁は乾燥すると±パリパリに縮れ、先は尖鋭形。花序柄は直立し、長さ8~10cm、翼はなく、ときに下部に緑色がかった大きな葉状の苞がある。花序軸は長さ7~9cm、直径3~4mm、花は100個以上つく。花の苞は披針形、長さ1~1.5mm、縁はしばしば±ギザギザの欠刻状切込みがあり、先は長い尖鋭形または芒状。花は淡赤色、直径1~1.5mm。小花柄と子房は長さ1~1.5mm。背萼片は卵形、長さ0.7~0.8cm×幅約0.4mm、先は鈍形。側萼片は広卵形、長さ0.7~0.8mm×幅0.4~0.5mm、先は鈍形。花弁はほぼ長円形、長さ0.7~0.8mm×幅0.2~0.3mm。唇弁は長さ約2mm×幅0.4mm、3裂し、中裂片は深く再裂し、側裂片は長円形~卵状披針形、長さ約0.3mm、中裂片は長さ約1mm、2個の披針形の小裂片を持つ。ずい柱は長さ約0.2mm、丈夫。花期は5月。
2 Oberonia arisanensis Hayata アリサンヨウラクラン 阿里山瓔珞蘭
synonym Oberonia anthropophora Lindl. var. arisanensis (Hayata) T.Hashim.
沖縄、台湾原産。中国名は阿里山鸢尾兰 a li shan yuan wei lan。標高400~2000mの森林の樹木に着生する。茎は長さ3~6cm。葉は多数、2列生跨状、側部が扁平、剣形または線形、長さ2~4.5cm×幅0.3~0.5cm、基部は関節はなく、先は尖鋭形または鋭形。花序柄は長さ10~12cm、花序軸は長さ6~10cm、花は多数、輪生し、互いに1~2mm離れる。花の苞は卵形~披針形、約・長さ1.5mm×幅0.5mm、縁は不明瞭にギザギザになる。花は赤橙色または赤褐色。小花柄と子房は長さ0.8~1mm。背萼片はほぼ長円形または卵状長円形、長さ0.7~1.5mm×幅0.5~0.7mm。側萼片は反り返り、卵形または卵状三角形、長さ0.7~1.5mm×幅0.6~0.8mm。花弁は卵状長円形または長円形、約・長さ1mm×幅0.5mm、縁は±ギザギザになる。唇弁は長さ1~1.3mm、3裂する。中央裂片は再び2裂し、基部は凹面形。側裂片は斜めの卵状長円形、長さ0.4~0.5mm、縁はギザギザになるか、または不明瞭な房状へりになる。中央裂片はほぼ長円形で、長さ約1mm、長さ約0.3mmの卵状披針形の小裂片が2個ある。ずい柱は長さ約0.2mm、丈夫である。花期は2~6月。
2 Oberonia caulescens Lindl. サケバヨウラクラン 裂葉瓔珞蘭
中国(広東省、湖北省、湖南省、四川省、西蔵、雲南省)、台湾、ブータン、インド、ネパール、ベトナム原産。中国名は狭叶鸢尾兰 xia ye yuan wei lan。標高700~2600(~3700)mの森林の樹木に着生、または岩上に生える。茎は長さ1~4.5cm。葉は5~6枚、2列生、側部が扁平、線形、しばしば±鎌形、長さ1.5~5cm×幅0.2~0.4cm、厚く、葉脈は不明瞭、基部に関節があり、縁は乾くとしばしばパリパリに縮れ、先は尖鋭形または鋭形。花序柄はほぼ円柱形、長さ(3~)5~11cm、翼はない。不稔の苞は数枚つき、披針形、長さ2~2.5mm。花序軸は長さ(2.5~)4~10cm×直径5~6mm、花が多数つく。花の苞は披針形、長さ1.5~2(~3)mm、縁は不規則に欠刻状に切れ込むかまたはほぼ全縁、先は尖鋭形または鈍形。花は淡黄色または淡緑色。小花柄と子房は長さ約2mm。背萼片は卵状楕円形、長さ0.8~1mm×幅約0.6mm、先は鈍形。側萼片はほぼ卵形でわずかに凹面形、大きさは背萼片に似る。花弁はほぼ長円形、長さ0.8~1mm×幅約0.3mm、先はほぼ円形または±切形。唇弁は輪郭が倒卵状長円形または倒卵形、長さ1.6~2mm×幅約1.3mm、深く2裂し、基部は鈍形または目立たない耳を有する。小裂片は狭卵形、卵形、またはほぼ披針形、長さ0.7~0.9mm、先は短い尖鋭形または鋭形。ずい柱は短く、丈夫。蒴果は倒卵状楕円形、長さ2~2.3mm×幅約1.3mm。果時の小花柄は長さ約1mm。花期および果期は7~10月。2n=26, 30。
3 Oberonia formosana Hayata タイワンヨウラクラン 台湾瓔珞蘭
synonym Oberonia formosana f. viridiflora T.P.Lin
synonym Oberonia japonica auct. non (Maxim.) Makino
台湾原産。中国名は台灣莪白蘭。標高約1000mの森林に生える。
茎は長さ2~5cm、跨状の葉鞘に包まれる。葉は4~10枚以上つき、規則的に2列生、長さ1~3cm×幅3~5mm、先は鋭形、基部に関節はない。総状花序は長さ3~8cm。苞は卵状披針形、長さ1.5~2mm、全縁。小花柄と子房は長さ1.3~1.8mm。花は多数、輪生し、約2~3mm間隔でつき、橙色、広がり、直径約1.5mm。萼片は卵形、長さ0.6~0.9mm×幅0.3~0.6mm、鈍形。側萼片はやや広い。花弁は長円形、長さ0.6~0.9mm×幅0.4~0.6mm、鈍形。唇弁は円形、3裂し、長さ0.9~1.2mm×幅約1mm。側裂片は三角形、長さ0.5mm、縁は全縁または不明瞭な小鋸歯がある。中裂片はより大きく、円形または四角形、2小裂片に分かれ、各小裂葉は広い鈍形または切形状の切れ込みで区切られ、切れ込みは三角形、長さ0.1~0.2mm、ときに小さな歯を有する。ずい柱は幅広く、長さ約0.2mm。葯は黄色またはほぼ白色。蒴果は倒卵形、長さ約3mm、小花柄は長さ1~1.5mm。
4 Oberonia gigantea Fukuy. ツリシャガヨウラクラン 釣射干瓔珞蘭
台湾原産。中国名は橙黄鸢尾兰 cheng huang yuan wei lan。標高約800mの台湾中部および北部に分布し、広葉樹林の樹木の枝または幹に着生する。茎は普通、垂れ下がり、短い。葉はほぼ根生し、5~8枚、2列生、側部が扁平、剣形、長さ5~20cm×幅0.8~1.5cm、肉質、基部に関節があり、先は尖鋭形。花序柄はほぼ円柱形、長さ15~20cm、翼はなく、下部には多数の不稔の(花のつかない)苞がある。花序軸は比較的長く、直径約8mm、花が密に多数つく。花の苞は三角形~線形で、長さ約2.5mm、縁はほぼ全縁、先は尖鋭形。花は帯緑色またはオレンジ色、直径2~3mm。小花柄と子房は花の苞とほぼ同長。背萼片は楕円形、長さ1~1.5cm×幅0.5~1mm、先は鈍形。側萼片は広卵形、長さ1~1.5cm×幅約1mm。花弁は倒披針形、長さ1~1.3mm×幅0.5~0.8mm。唇弁は長さ1.5~2mm、3裂する。側裂片は縁がギザギザになる。中裂片はほぼ楕円形または四角形、長さ1~1.4mm、2裂し、頂小裂片は長さ5~7mm。花柱は非常に短い。花期は11~12月。
5 Oberonia insularis Hayata ハシリヨウラク
synonym Oberonia pumila (Fukuy. ex S.C.Chen et K.Y.Lang) Ormerod [Flora of China]
synonym Oberonia sinica (S.C.Chen & K.Y.Lang) Ormerod中国、台湾原産。中国名は宝岛鸢尾兰 bao dao yuan wei lan、小騎士蘭。別名はタカサゴヨウラクラン。標高800~1600mの森林に生える。
根茎は匍匐性、直径約1.5mm、細く、分枝し、節は鱗片状の鞘で緩く覆われる。茎は短く、根茎に沿って5~25mm間隔で生じ、3~5枚の葉がある。葉はほぼ2列生跨状、側部が扁平、楕円形、長楕円形、または披針形、長さ10~25mm×幅3~8mm、肉質、基部に関節はない。花序柄はほぼ直立し、長さ3~6cm。花序軸は長さ約2.5cm、多数の小さな花が密につく。花の苞は卵形~披針形、長さ1.5~2mm。花は広く開き、淡緑色~淡褐色がかった緑色で、直径約2mm。小花柄と子房は緑色、長さ約2mm。萼片は±後屈し、卵形、わずかに凹面形、長さ0.8~1mm×幅0.4~0.5mm、先は鋭形。花弁はわずかに鎌形で線形、約・長さ1mm×幅0.2mm、先は鈍形。唇弁は輪郭が狭卵状長円形、長さ1.3~1.7mm×幅0.6mm、深く2裂し、縁は不規則に鋸歯があり、先端の裂片はわずかに散開するかまたはわずかに反り返り、線状披針形、長さ約0.7mm。ずい柱は短い。花期は4~5月または12月。
5-1 Oberonia insularis Hayata var. rotunda (T.P.Lin et W.M.Lin) T.P.Lin
台湾原産。中国名は圓唇小騎士蘭。標高900mの広葉樹林に生える。6 Oberonia japonica (Maxim.) Makino ヨウラクラン 瓔珞蘭
日本(琉球)、朝鮮、台湾原産。中国名は小叶鸢尾兰 xiao ye yuan wei lan。林内の樹幹、岩上に着生する。茎は明瞭、1~2㎝。葉は数枚、基部に2列跨状(重なり合って互生)につき、側部が扁平になり、線状披針形、わずかにかま形、長さ10~20(~30)㎜×幅2~3.5(~5)㎜、やや厚く、基部には関節がなく、先は鋭形または尖鋭形。花序柄はほぼ円柱形、長さ2~8㎝、やや細く、翼が無い。花序軸は多数、花がつく。花の苞は卵状披針形、長さ1(~2)㎜、先は尖鋭形。花は黄緑色~赤橙色、直径は1㎜未満です。小花柄と子房は長さ1~2㎜、しばしば、花の苞よりわずかに長い。萼片は広卵形~卵状楕円形、約・長さ0.6㎜×幅0.4㎜。側萼片は、しばしば背萼片よりわずかに大きくなる。花弁はほぼ長円形または卵形、約・長さ0.6㎜×幅0.4㎜、先は鈍形。唇弁は濃く、赤褐色、外形が広長円状卵形、長さ0.6~0.8㎜、3裂する。側裂片は斜めに広がり、卵状三角形、全縁。中裂片は楕円形、広長円形、またはほぼ円形、側裂片より著しく大きく、先は凹形、ときに切れ込みに小さな歯がある。花期は4~7月。2n=30。
6-1 Oberonia japonica (Maxim.) Makino f. rubriflora Honda ベニバナヨウラクラン 紅花瓔珞蘭
花が赤橙色。6-2 Oberonia japonica (Maxim.) Makino f. viridescens (Makino) Honda ex M.Nakajima et H.Ohba アオバナヨウラクラン 青花瓔珞蘭
花が黄緑色。7 Oberonia linguae T.P.Lin et Y.N.Chang オベロニア・リングアエ
台湾原産。中国名は圓唇莪白蘭 yuan chun e bai lan。標高1500~1600mの原生林の樹幹に垂れ下がって着生する。着生植物、茎が房状(10~20本程度)に、上下逆さまに垂れ下がる。植物体または茎は通常長さ5cm以下、幅約2.7cm、扁平である。葉は線形で、通常長さ2.2cm以下、幅4mm、先は鋭形、緑がかった赤褐色で、非常に横に扁平し、下部の葉は鞘状で、基部に目立った節はない。花茎は細く、長さ7.7cmまで、密に多数の花がつく。苞は卵形で、小花柄と子房の長さと同長。花は直径約1.3mm、透明または非常に薄いオレンジ色だが、唇弁は橙赤色である。花被片は円形、ほぼ鋭形、直径約0.6~0.7mmである。唇弁は橙赤色、長さ0.8mm、広げた時の幅は1.3mmで、3裂する。側裂片は基部にあり、縁が不規則にギザギザになる。中央の裂片は基部が楔形、2裂せず、通常は舌形。ずい柱は短く、白色。花粉塊は4個。中央の花が最初に開花し、基部の花は通常最後に開花する。花期は8月。
8 Oberonia lotsyana J.J.Sm. オベロニア・ロツヤナ
タイ、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島)原産。標高1400~1640mの低山帯熱帯雨林に着生する。
茎は長さ約1.2cm(花序の自由部分の基部まで)。葉は関節がなく、両側部が平らで、側面から見ると斜めの(長円状)披針形、下部部が最も広く、鋭形。最長の葉は約・長さ3.2cm×幅0.7cm。花序は疎~密。花序柄の自由部分の長さは0.2~0.3cm、数枚の長い苞状の鱗片を有する。花序軸は長さ6~7.8cmで、多肉質ではなく、平滑(すなわち、穴が開いていない)である。花の苞は尾状で無毛、長さ4.4~4.7mm。花は色が記録されていない。小花柄があり、幅約1.5mm。萼片:背萼片は多少広がる~わずかに内曲し、卵状長円形、ほぼ鋭形、約・長さ0.9mm×幅0.6mm、全縁。側萼片は多少広がる~わずかに内曲する。花弁は多少広がる~わずかに内曲し、長円形~へら状長円形、ほぼ鋭形~鈍形、長さ0.8~0.9mm×幅0.3~0.4mm、全縁。唇弁は基部からずい柱に垂直になり、基部は明瞭に凸面形、3裂し、側裂片の全体の幅は1.3~1.5mm、無毛、装飾はない。側裂片は多少広がり、非常に斜めの線状三角形、尖頭形、基部に向かって鋸歯状~歯状。中央裂片は深く2裂し(切れ込みは深さ0.3~0.4mm)、長さ0.7~0.8mm×幅0.8~0.9mm、全縁。小裂片は散開し、鋭形。ずい柱はほぼこん棒形、前側の縁は翼状に発達する。嘴状体は鋭形。子房は花序軸に対してほぼ直角を描き(花が完全に開花し、まだ新鮮な状態)、無毛。花期は9月。
品種) 'Peterborough'
9 Oberonia makinoi Masam. オオバヨウラクラン 大葉瓔珞蘭
synonym Oberonia variabilis auct. non Kerrsynonym Oberonia japonica (Maxim.) Makino [Plants of the World Online]
YListでは別種としているが、POWOではヨウラクラン(Oberonia japonica)に含めている。本州(和歌山県)、四国、九州、伊豆諸島、屋久島、沖縄、台湾、イントシナに分布する。別名はオオバノヨウラクラン。陰湿な照葉樹林内の渓流沿いの樹幹、岩上に着生する。
常緑の多年草。高さ5~10㎝。茎は束生し,下垂する。葉は2列互生し、密に重なり合ってつき、披針形、やや多肉質、幅が広く、長さ3~5㎝×幅5~8㎜。穂状花序は頂生、長さ2~8㎝、花を多数つける。花は赤褐色、小さく、幅約1㎜。苞は三角状披針形、長さ約1㎜。唇弁は側裂片と中裂片との間の切れ込みが浅く、中裂片は先が2裂し、切れ込みはヨウラクランより浅い。ずい柱はやや短く、突出しない。花期は7~8月
10 Oberonia microphylla (Blume) Lindl. クスクスヨウラクラン
synonym Oberonia kusukusensis Hayatasynonym Oberonia rosea Hook.f.
台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア(ジャワ島)、ニューギニア原産。中国名は玫瑰鸢尾兰 mei gui yuan wei lan。渓流沿いの常緑樹林の樹木に着生する。
茎は長さ3~5cm、葉の基部に囲まれる。葉は数枚つき、2列生跨状、側部扁平、剣形、大きさは様々、長さ9cm×幅0.5cm・まで、基部には関節はなく、先は尖鋭形で、先端がわずかに曲がる。花序柄は長さ約10cm、花序軸は多数花が付き、各輪生は2~3mm間隔である。苞は長円形、長さ約1.5mm、先の縁はギザギザになる。花は淡緑色、ときに赤橙色を帯び、直径約2mm、小花柄と子房は長さ約1mm。背萼片は卵形、約・長さ0.9mm×幅0.6mm、先は鈍形。側萼片は斜めの卵形、約・長さ0.9mm×幅0.7mm。花弁は菱状楕円形、長さ約1.5mm。蒴果は直径約0.8mm、縁は顕著にギザギザになる。唇弁は長さ約0.9mm、3裂する。側裂片は中裂片よりわずかに小さく、縁はギザギザになる。中裂片はほぼ四角形、長さ約0.4mm、縁はやや不規則な歯があり、先はほぼ切形で凹形。ずい柱は長さ約0.3mm。蒴果は楕円形で長さ約2.5mm。
11 Oberonia segawae T.C.Hsu et S.W.Chung オベロニア・セガワエ
台湾原産。中国名は齿唇鸢尾兰 chi chun yuan wei lan。標高1000~2000mの渓流沿いの湿潤林の広葉樹の枝または蔓に着生する。茎は長さ3cm未満。葉はぼ根生、5~8枚つき、狭剣形、ほぼ鎌形、長さは様々、最も大きい葉は長さ6~13cm×幅0.3~0.5cm、肉質、基部には節がある。花序は長さ5~10cm。花序柄は円柱形、長さ1.5~3cm、多数の小さな苞をもつ。花序軸には多数の花がつく。花の苞は卵状披針形、長さ2~2.5mm。花は輪生し、帯白色、ときにオレンジ色を帯び、直径約1.5mm。小花柄と子房は長さ1~2mm。萼片は広がり、ほぼ等長、卵状三角形、長さ0.7~0.8mm×幅0.4~0.5mm、縁は全縁。花弁は広がり、楕円状長円形、長さ0.7~0.8mm×幅約0.2mm、縁はほぼ全縁。唇弁は子房に対し±垂直で、広がり、卵形、ほぼ全縁、基部は切形、わずかに凹面形、縁は不規則な切れ込みがあり、先はギザギザになる。不規則な切れ込みがある小裂片は先に向かって次第に深くなる。ずい柱は球形、直径約0.3mm。蒴果は楕円形、直径約2mm。花期は8月。
12 Oberonia seidenfadenii (H.J.Su) Ormerod オベロニア・セイデンファデニー
台湾原産。中国名は密花鸢尾兰 mi hua yuan wei lan。標高600~1500mの広葉樹林の樹幹に着生する。根茎は匍匐性で、直径約1mm、分岐し、ほぼ完全に筒状の鞘に覆われ。茎は根茎に沿って6~15mm間隔で生じ、3~5枚の葉がある。葉は2列生跨状、側部が扁平、卵形または卵状披針形、長さ8~15mm×幅4~7mm、肉質、基部は斜めに関節がある。花序は長さ1.5~2.5cm、花が密に多数つく。花序軸は中間で膨れ、直径2mmまで。花の苞は卵形、長さ1.2~1.5mm、縁は不明瞭なギザギザになる。花は緑色、ときにわずかに紫色を帯び、直径約1.3mm。小花柄と子房は長さ約0.7mm。萼片は卵形、長さ0.6~0.7mm×幅0.4~0.5mm。花弁は線状倒披針形、約・長さ0.7mm×幅0.2mm。唇弁は3裂し、基部の側裂片は長さ約1.2mm、基部は±沿下し、ずい柱をわずかに取り囲み、中央部は袋状に凹む。側裂片は卵状三角形、縁には不明瞭なギザギザ状小歯がある。中央裂片は先で2裂する。小裂片は三角形、長さ0.2~0.3mm。ずい柱は長さ約0.1mm。花期は不明。
参考
1) Flora of ChinaOberonia
Oberonia
Oberonia
Oberonia
Oberonia lotsyana J.J.Sm.
Lin & Chang: Newly discovered native orchids of Taiwan
Oberonia formosana