クモラン 蜘蛛蘭
Flora of Mikawa
ラン科 Orchidaceae クモラン属
中国名 | 带叶兰 dai ye lan |
学 名 | Taeniophyllum glandulosum Blume Taeniophyllum aphyllum Makino |
花 期 | 6~7月 |
高 さ | 2~3㎝(長さ) |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 樹幹 |
分 布 | 在来種 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、ニューギニア |
撮 影 | 豊田市 04.11.7 |
和名の由来は根幹にへばりついて生え、蜘蛛のように見えることから。ほとんど葉はなく、根は長さ2~10㎝、幅1~1.5㎜、やや扁平。短い花茎の先に淡黄緑色の花を2、3(4)個つける。萼片と花弁は下半部が接合し、筒部は長さ1~1.5㎜。萼片は長さ1.5~2㎜。側花弁は長さ1.2~1.8㎜の卵形、唇弁は長さ1.7~2.5㎜、幅0.6~0.9㎜、距は丸みを帯び、長さ1~1.5㎜、幅約1㎜。果実は長さ約4㎜の楕円形。2n=38
多年草、着生(epiphytic)または岩生(lithophytic)、単軸性(monopodial)、小さい。根は放射状に広がり、木の幹や枝に圧着し、雨季には緑色で光合成を行い、乾季には帯白色または帯灰色になり、扁平または円柱形、かなり長く、丈夫。茎は短く、ほとんど見えない。葉が無いか、小さな褐色の鱗片になる。花序は側生、短い。花序軸はゆっくりと伸び、花は一度に1~2個、咲く。花の苞は宿存し、互生する。花は普通1日しか持続せず、小さい。萼片と花弁は離生で広く広がるか、または基部または中央より下で合着し、筒になる。唇弁は全縁または3裂し、ずい柱の基部につき、距または袋があり、しばしば、先に後屈する歯または剛毛をもつ。距は球形から円筒形。ずい柱は短く、丈夫で、足がない。嘴状体(rostellar)の突起は様々。葯帽は頂生、しばしば嘴をもつ。花粉塊は4個、ろう質(waxy)、ほぼ球形、等形、互いに分離し、普通の柄と長円形または楕円形の粘着体(viscidium)をもつ。
世界に約240種あり、熱帯アフリカ、熱帯~亜熱帯アジア、オーストラリア、太平洋諸島に分布する。
synonym Microtatorchis taiwanianum S.S.Ying
synonym Microtatorchis compacta (Ames) Schlechter
台湾、フィリピン原産。中国名は拟蜘蛛兰 ni zhi zhu lan。
2 Taeniophyllum complanatum Fukuy. アシナガクモラン
台湾原産。中国名は扁根带叶兰 bian gen dai ye lan。
3 glandulosum Blume クモラン 蜘蛛蘭
synonym Taeniophyllum chitouense S.S.Ying
synonym Taeniophyllum aphyllum Makino
日本(本州の関東地方以西、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、ニューギニア原産。中国名は带叶兰 dai ye lan。和名の由来は根幹にへばりついて生え、蜘蛛のように見えることから。樹幹に生える。
多年草、長さ2~3㎝。ほとんど葉はなく、根は長さ2~10㎝、幅1~1.5㎜、やや扁平。短い花茎の先に淡黄緑色の花を2、3(4)個つける。萼片と花弁は下半部が接合し、筒部は長さ1~1.5㎜。萼片は長さ1.5~2㎜。側花弁は長さ1.2~1.8㎜の卵形、唇弁は長さ1.7~2.5㎜、幅0.6~0.9㎜、距は丸みを帯び、長さ1~1.5㎜、幅約1㎜。果実は長さ約4㎜の楕円形。2n=38。花期は6~7月。
Taeniophyllum
Taeniophyllum
Taeniophyllum
Taeniophyllum
クモラン属
family Orchidaceae - genus Taeniophyllum多年草、着生(epiphytic)または岩生(lithophytic)、単軸性(monopodial)、小さい。根は放射状に広がり、木の幹や枝に圧着し、雨季には緑色で光合成を行い、乾季には帯白色または帯灰色になり、扁平または円柱形、かなり長く、丈夫。茎は短く、ほとんど見えない。葉が無いか、小さな褐色の鱗片になる。花序は側生、短い。花序軸はゆっくりと伸び、花は一度に1~2個、咲く。花の苞は宿存し、互生する。花は普通1日しか持続せず、小さい。萼片と花弁は離生で広く広がるか、または基部または中央より下で合着し、筒になる。唇弁は全縁または3裂し、ずい柱の基部につき、距または袋があり、しばしば、先に後屈する歯または剛毛をもつ。距は球形から円筒形。ずい柱は短く、丈夫で、足がない。嘴状体(rostellar)の突起は様々。葯帽は頂生、しばしば嘴をもつ。花粉塊は4個、ろう質(waxy)、ほぼ球形、等形、互いに分離し、普通の柄と長円形または楕円形の粘着体(viscidium)をもつ。
世界に約240種あり、熱帯アフリカ、熱帯~亜熱帯アジア、オーストラリア、太平洋諸島に分布する。
クモラン属の主な種と園芸品種
1 Taeniophyllum compactum Ames ニセクモラン 偽蜘蛛蘭synonym Microtatorchis taiwanianum S.S.Ying
synonym Microtatorchis compacta (Ames) Schlechter
台湾、フィリピン原産。中国名は拟蜘蛛兰 ni zhi zhu lan。
2 Taeniophyllum complanatum Fukuy. アシナガクモラン
台湾原産。中国名は扁根带叶兰 bian gen dai ye lan。
3 glandulosum Blume クモラン 蜘蛛蘭
synonym Taeniophyllum chitouense S.S.Ying
synonym Taeniophyllum aphyllum Makino
日本(本州の関東地方以西、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、ニューギニア原産。中国名は带叶兰 dai ye lan。和名の由来は根幹にへばりついて生え、蜘蛛のように見えることから。樹幹に生える。
多年草、長さ2~3㎝。ほとんど葉はなく、根は長さ2~10㎝、幅1~1.5㎜、やや扁平。短い花茎の先に淡黄緑色の花を2、3(4)個つける。萼片と花弁は下半部が接合し、筒部は長さ1~1.5㎜。萼片は長さ1.5~2㎜。側花弁は長さ1.2~1.8㎜の卵形、唇弁は長さ1.7~2.5㎜、幅0.6~0.9㎜、距は丸みを帯び、長さ1~1.5㎜、幅約1㎜。果実は長さ約4㎜の楕円形。2n=38。花期は6~7月。
参考
1) Flora of ChinaTaeniophyllum
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=132206
2) Plants of the World Online| KewscienceTaeniophyllum
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30774-1
3) World Flora OnlineTaeniophyllum
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000037429
4) World Checklist of Vascular PlantsTaeniophyllum
https://wcvp.science.kew.org/