ヤマモミジ 山紅葉

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Flora of Mikawa

ムクロジ科 Sapindaceae カエデ属

学 名 Acer amoenum Carriere var. matsumurae (Koidz.) K.Ogata
Acer palmatum Thunb. var. matsumurae (Koidz.) Makino ex W.T.Lee
Acer palmatum Thunb. subsp. matsumurae Koidz.
ヤマモミジの葉表
ヤマモミジの葉裏
ヤマモミジの葉の重鋸歯
ヤマモミジの果実
ヤマモミジの幹
ヤマモミジ
ヤマモミジ花期
ヤマモミジ葉柄
花 期 (3)4~5月
果 期 7~9月
高 さ 8~15m
生活型 落葉高木
生育場所 山地のやや湿った場所
分 布 在来種(日本固有種) 北海道、本州(島根県以北の日本海側)
撮 影 豊橋市  15.3.24
オオモミジの変種とされ、オオモミジと同様に主に日本海側の多雪地帯に分布する。太平洋側の公園などによく植えられている。豊橋市内では3月末頃から花が見られる。
 幹は暗灰褐色、滑らか、古くなると樹皮が縦に浅く裂ける。若枝は毛があり、後に無毛。。冬芽は芽鱗が4対あり、外側の1対だけが見え、基部に膜質鱗片がある。膜質鱗片は縁に毛があり、高さが芽鱗の約半分。頂芽は普通なく、2個の仮頂芽がつく。葉痕は三日月形。維管束痕は3個。葉は対生し、葉柄は長さ4~8㎝、成葉は無毛、葉柄の上面に溝のあるものが多いが、無いものもある。葉身は長さ5~10㎝、類円形、掌状に5~7(9)裂し、裂片は楕円状披針形~長楕円状披針形、先が尾状に尖り、縁は不規則な欠刻状重鋸歯である。葉の切れ込みが深く、イロハモミジに似ている。ただし、葉の切れ込みには変異があり、やや浅いものもある。雌雄同株(雄花両性花同株)。同じ花序に雄花と両性花が混じる。花は複散房花序に多数つく。花は直径4~6㎜、花弁5個、淡黄色~帯紅色。雄しべ8個。葯は黄色。両性花の子房は有毛。萼片は濃紅色。翼果は葉の下に垂れ下がるようにつき、翼はやや鋭角~鈍角に開く。分果は翼を含め長さ約2(2~2.5)㎝。
 オオモミジ Acer amoenum は太平洋側に分布する。葉は普通、大きく、切れ込みが浅く、裂片の幅が広い。葉縁が単鋸歯。葉柄に普通、溝がない。子房が有毛。冬芽の鱗片が1対見え、基部につく縁毛のある膜質鱗片の高さ芽鱗の1/3~1/4.。翼果は葉の下に垂れ下がるようにつき、翼はやや鋭角~鈍角に開く。分果は翼を含め長さ約2.5(2~2.5)㎝。
 イロハモミジ Acer palmatum は太平洋側に分布する。葉はやや小さく、切れ込みもやや深い。ヤマモミジに似て葉縁が不規則な重鋸歯。子房が無毛。冬芽の芽鱗が2対見え、基部につく縁毛のある膜質鱗片の高さがほとんどない。翼果はやや上向きになり、翼が短く、翼がほぼ水平~鈍角に開く。