オオモミジ 大紅葉
Flora of Mikawa
ムクロジ科 Sapindaceae カエデ属
別 名 | ヒロハモミジ |
学 名 | Acer amoenum Carr. Acer palmatum Thunb. subsp. amoenum (Carriere) H. Hara Acer palmatum Thunb. var. amoenum (Carriere) Ohwi Acer palmatum Thunb. var. amoenum (Carrière) Ohwi f. horonaiense (Nakai) H.Hara |
花 期 | 4~5月 |
果 期 | 10~11月 |
高 さ | 10~15m |
生活型 | 落葉高木 |
生育場所 | 山地 |
分 布 | 在来種 北海道(中部以南))本州、四国、九州、朝鮮 |
撮 影 | 豊田市(旧稲武町) 15.6.17 |
カエデ科 は現在のAPG分類ではムクロジ科に含められた。
和名はイロハモミジと似て、葉が大きいことから。太平洋岸に分布し、葉が細かな単鋸歯。公園の植栽や庭木によく用いられており、園芸品種も多い。1年中、葉が赤い園芸品はノムラカエデといわれている。
幹は灰褐色、滑らか、古くなると樹皮が縦に浅く裂ける。若枝は毛があり、後に無毛。。冬芽は芽鱗が4対あり、外側の1対だけが見え、基部に膜質鱗片がある。膜質鱗片は縁毛があり、高さが芽鱗の1/3~1/4程度。頂芽は普通なく、2個の仮頂芽がつく。葉痕は三日月形。葉は対生し、葉柄は長さは3~5㎝、葉身の1/2~4/5、成葉では無毛、上面には普通、溝がない。葉身は長さ7~12㎝、類円形、掌状に5~7(9)裂し、裂片は惰円形~長楕円状披針形、先が尾状に尖り、縁は細かい単鋸歯。葉の切れ込みがやや浅く、ヒロハモミジの別名がある。ただし、葉の切れ込みには変異があり、深いものもあり、ときには細かい重鋸歯になることもあるという。雌雄同株(雄花両性花同株)。同じ花序に雄花と両性花が混じる。花は複散房花序に15~30個つく。花は直径4~6㎜、花弁5個、淡黄色~帯紅色。雄しべ8個。子房は有毛。萼片は暗紅色。翼果は葉の下に垂れ下がるようにつき、翼はやや鋭角~鈍角に開く。分果は翼を含め長さ約2.5(2~2.5)㎝。
フカギレオオモミジ form. palmatipartitum は葉が深裂する品種。逆に、浅裂するタイプはヒロハモミジと呼ばれる。オオモミジの葉の切れ込み方は連続的であるといわれている。
ヤマモミジ var. matsumurae はよく似ており、日本海側に分布する変種。葉の切れ込みは普通、深く、葉形がイロハモミジに似る。葉縁は不規則な重鋸歯。葉柄に普通、溝がある。子房はオオモミジと同様に有毛。冬芽もよく似ているが、基部につく膜質鱗片の高さが芽鱗の約半分。翼果はやや小さく、翼はやや鋭角~鈍角に開く。分果は翼を含め長さ約2(2~2.5)㎝。
イロハモミジ Acer palmatum はAcer palmatum は太平洋側に分布する。葉はやや小さく、切れ込みもやや深い。ヤマモミジに似て葉縁が不規則な重鋸歯。子房が無毛。冬芽の芽鱗が2対見え、基部につく縁毛のある膜質鱗片の高さがほとんどない。翼果はやや上向きになり、翼が短く、翼がほぼ水平~鈍角に開く。
Acer paihengii は中国に分布する。Acer amoenum Hu et W. C. Chengと同一とされるがAcer amoenum Carr.とは葉が全く違う。葉が楕円形~卵形、全縁又は鈍い2個の側裂片がある。
和名はイロハモミジと似て、葉が大きいことから。太平洋岸に分布し、葉が細かな単鋸歯。公園の植栽や庭木によく用いられており、園芸品種も多い。1年中、葉が赤い園芸品はノムラカエデといわれている。
幹は灰褐色、滑らか、古くなると樹皮が縦に浅く裂ける。若枝は毛があり、後に無毛。。冬芽は芽鱗が4対あり、外側の1対だけが見え、基部に膜質鱗片がある。膜質鱗片は縁毛があり、高さが芽鱗の1/3~1/4程度。頂芽は普通なく、2個の仮頂芽がつく。葉痕は三日月形。葉は対生し、葉柄は長さは3~5㎝、葉身の1/2~4/5、成葉では無毛、上面には普通、溝がない。葉身は長さ7~12㎝、類円形、掌状に5~7(9)裂し、裂片は惰円形~長楕円状披針形、先が尾状に尖り、縁は細かい単鋸歯。葉の切れ込みがやや浅く、ヒロハモミジの別名がある。ただし、葉の切れ込みには変異があり、深いものもあり、ときには細かい重鋸歯になることもあるという。雌雄同株(雄花両性花同株)。同じ花序に雄花と両性花が混じる。花は複散房花序に15~30個つく。花は直径4~6㎜、花弁5個、淡黄色~帯紅色。雄しべ8個。子房は有毛。萼片は暗紅色。翼果は葉の下に垂れ下がるようにつき、翼はやや鋭角~鈍角に開く。分果は翼を含め長さ約2.5(2~2.5)㎝。
フカギレオオモミジ form. palmatipartitum は葉が深裂する品種。逆に、浅裂するタイプはヒロハモミジと呼ばれる。オオモミジの葉の切れ込み方は連続的であるといわれている。
ヤマモミジ var. matsumurae はよく似ており、日本海側に分布する変種。葉の切れ込みは普通、深く、葉形がイロハモミジに似る。葉縁は不規則な重鋸歯。葉柄に普通、溝がある。子房はオオモミジと同様に有毛。冬芽もよく似ているが、基部につく膜質鱗片の高さが芽鱗の約半分。翼果はやや小さく、翼はやや鋭角~鈍角に開く。分果は翼を含め長さ約2(2~2.5)㎝。
イロハモミジ Acer palmatum はAcer palmatum は太平洋側に分布する。葉はやや小さく、切れ込みもやや深い。ヤマモミジに似て葉縁が不規則な重鋸歯。子房が無毛。冬芽の芽鱗が2対見え、基部につく縁毛のある膜質鱗片の高さがほとんどない。翼果はやや上向きになり、翼が短く、翼がほぼ水平~鈍角に開く。
Acer paihengii は中国に分布する。Acer amoenum Hu et W. C. Chengと同一とされるがAcer amoenum Carr.とは葉が全く違う。葉が楕円形~卵形、全縁又は鈍い2個の側裂片がある。