ツルニガクサ 蔓苦草
Flora of Mikawa
シソ科 Lamiaceae ニガクサ属
学 名 | Teucrium viscidum Blume var. miquelianum (Maxim.) H.Hara |
花 期 | 7~9月 |
高 さ | 30~60㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山野の林内、林縁 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮 |
撮 影 | 城ケ山 05.8.15 |
コニガクサの変種として分類されている。
多年草、地下に匍匐茎がある。茎は直立、高さ30~60㎝。葉は対生し、葉柄は長さ1~3㎝。茎の基部の葉は小さく、茎中間の葉が最も大きい。葉身は長さ3~10㎝の卵形~卵状披針形、縁は不規則な鋸歯があり、葉先が鋭形、基部は広い楔形。葉の質は薄く、葉脈が窪んで深い。花序は輪散花序が密集した穂状花序。苞は披針形、腺毛が密生する。花柄は苞より短い。花序軸や花柄には絨毛があり、腺毛も混じる。萼は筒状鐘形、先が5裂し、腺毛が密生し、花後は萼筒部分が球形になり、萼歯が内側にやや曲がり、口が狭くなる。花冠は長さ8~10㎜、上唇が無く、下唇が長い1唇形花(属の特徴:上唇弁の裂片が下唇の上横につく)。中央裂片はほぼ円形。側裂片は上側がやや大きく、三角形。花冠筒部はほとんど萼筒内にあり、白色。花冠弁部は紫赤色。雌しべは雄しべとほぼ同長、ともに上側に突き出る。果実は4分果(小堅果)、分果は長さ1.1~1.7㎜、低い網目模様があり、暗褐色。花期は7~9月。2n=32
コニガクサvar. viscidum(Teucrium viscidum) は九州(南部)、沖縄、中国、インド、フィリピン、インドネシア、ミャンマーに分布する。中国名は血见愁( xue jian chou )。萼に腺毛が密生し、葉が厚く、花序に花が密につく。
別種のニガクサ Teucrium japonicum は葉の鋸歯が不規則で小さく、数が多く、葉脈はあまり窪まない。ニガクサの萼には腺毛がない。花が大きく、雌しべが雄しべよりやや長く突き出る。
多年草、地下に匍匐茎がある。茎は直立、高さ30~60㎝。葉は対生し、葉柄は長さ1~3㎝。茎の基部の葉は小さく、茎中間の葉が最も大きい。葉身は長さ3~10㎝の卵形~卵状披針形、縁は不規則な鋸歯があり、葉先が鋭形、基部は広い楔形。葉の質は薄く、葉脈が窪んで深い。花序は輪散花序が密集した穂状花序。苞は披針形、腺毛が密生する。花柄は苞より短い。花序軸や花柄には絨毛があり、腺毛も混じる。萼は筒状鐘形、先が5裂し、腺毛が密生し、花後は萼筒部分が球形になり、萼歯が内側にやや曲がり、口が狭くなる。花冠は長さ8~10㎜、上唇が無く、下唇が長い1唇形花(属の特徴:上唇弁の裂片が下唇の上横につく)。中央裂片はほぼ円形。側裂片は上側がやや大きく、三角形。花冠筒部はほとんど萼筒内にあり、白色。花冠弁部は紫赤色。雌しべは雄しべとほぼ同長、ともに上側に突き出る。果実は4分果(小堅果)、分果は長さ1.1~1.7㎜、低い網目模様があり、暗褐色。花期は7~9月。2n=32
コニガクサvar. viscidum(Teucrium viscidum) は九州(南部)、沖縄、中国、インド、フィリピン、インドネシア、ミャンマーに分布する。中国名は血见愁( xue jian chou )。萼に腺毛が密生し、葉が厚く、花序に花が密につく。
別種のニガクサ Teucrium japonicum は葉の鋸歯が不規則で小さく、数が多く、葉脈はあまり窪まない。ニガクサの萼には腺毛がない。花が大きく、雌しべが雄しべよりやや長く突き出る。