ツルドクダミ 蔓毒痛
Flora of Mikawa
タデ科 Polygonaceae イタドリ属
別 名 | カシュウ(何首烏) |
中国名 |
何首乌 he shou wu |
英 名 | Chinese knotwood, Chinese fleeceflower |
学 名 | Reynoutria multiflora (Thunb.) Moldenke synonym Fallopia multiflora (Thunb.) Haraldson synonym Pleuropterus multiflorus (Thunb.) Turcz. ex Nakaisynonym Fallopia multiflora (Thunb.) Haraldson var. hypoleuca (Ohwi) Yonek. et H.Ohashi synonym Fallopia multiflora var. multiflora |
花 期 | 8~10月 |
高 さ | つる性 |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山野、道端 |
分 布 | 帰化種 中国(安徽省、福建省、甘粛省、広東省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、河北省、黒龍江省、湖北省、湖南省、江蘇省、江西省、陝西省、山東省、四川省、雲南省、浙江省)、台湾、タイ、ベトナム原産 |
撮 影 | 幡豆町 07.9.22 |
ツルドクダミは中国では標高200~3000mの山の斜面、岩の隙間、谷の藪に生える。日本では漢方薬として江戸時代に渡来したものが、本州、四国、九州、沖縄で野生化し、山野に生える。Flora of Chinaでは日本を分布域に含めている。いも状の塊根があり、 漢方薬では何首烏(カシュウ)といい、発音は違うが、中国名と同じである。ソバカズラ属(Fallopia)とする説とイタドリ属(Reynoutria)とする説があるが、ここではKewscienceに従いイタドリ属とした。
多年草。塊根は黒褐色、狭楕円形、大きく、木質(ligneous)。茎は絡み付き、長さ2~4m、多数、分枝し、条線があり、無毛、基部は木質。葉柄は長さ1.5~3㎝。葉身は卵形~狭卵形、長さ3~7㎝× 幅2~5㎝、両面とも無毛で下面の脈にパピラは無く、基部は心形~類心形、全縁、先は尖鋭形。葉鞘は長さ3~5㎜、膜質、斜め、無毛。花序は頂生又は腋生、円錐花序、広がり、長さ10~20㎝。花序柄には微細なパピラがある。苞は三角状卵形、パピラがあり、先は鋭形、各苞に花が2~4個つく。花柄は長さ2~3㎜細く、基部に関節があり、果時に長くなる。花被は白色又は帯緑色。花被片は楕円形、大きさが異なり、外側の3個は大きく、花後に大きくなり、果時に外面に翼がある。翼は花柄まで沿下する。果時の花被(翼を含めて)はほぼ円形、直径6~7㎜。雄しべは8個。花糸は基部で広がる。花柱は3個、ごく短い。柱頭は頭状。痩果は宿存する花被に包まれ、黒褐色、光沢があり、卵形、3稜形、長さ2.5~3㎜、平滑。花期は7~10月。果期は8~11月。
多年草。塊根は黒褐色、狭楕円形、大きく、木質(ligneous)。茎は絡み付き、長さ2~4m、多数、分枝し、条線があり、無毛、基部は木質。葉柄は長さ1.5~3㎝。葉身は卵形~狭卵形、長さ3~7㎝× 幅2~5㎝、両面とも無毛で下面の脈にパピラは無く、基部は心形~類心形、全縁、先は尖鋭形。葉鞘は長さ3~5㎜、膜質、斜め、無毛。花序は頂生又は腋生、円錐花序、広がり、長さ10~20㎝。花序柄には微細なパピラがある。苞は三角状卵形、パピラがあり、先は鋭形、各苞に花が2~4個つく。花柄は長さ2~3㎜細く、基部に関節があり、果時に長くなる。花被は白色又は帯緑色。花被片は楕円形、大きさが異なり、外側の3個は大きく、花後に大きくなり、果時に外面に翼がある。翼は花柄まで沿下する。果時の花被(翼を含めて)はほぼ円形、直径6~7㎜。雄しべは8個。花糸は基部で広がる。花柱は3個、ごく短い。柱頭は頭状。痩果は宿存する花被に包まれ、黒褐色、光沢があり、卵形、3稜形、長さ2.5~3㎜、平滑。花期は7~10月。果期は8~11月。