トリトニア・パーヴァラ

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Flora of Mikawa

アヤメ科 Iridaceae トリトニア属

別 名 ヒメアヤメ
英 名 flame freesia , montbretia
学 名 Tritonia parvula N.E.Br.
トリトニア・パーヴァラの花序
トリトニア・パーヴァラの花
トリトニア・パーヴァラの花2
トリトニア・パーヴァラの蕾
トリトニア・パーヴァラ
トリトニア・パーヴァラ花序2
花 期 3~5月
高 さ 30~45㎝
生活型 多年草
生育場所 栽培種
分 布 外来種  南アフリカ(ケープ州)原産
撮 影 浜名湖ガーデンパーク 21.4.21
トリトニア・パーヴァラはアヤメ科トリトニア属の栽培種。花がサーモン色~アプリコット色でトリトニア・​セクリゲラによく似ている。葉が線形で、花の下側の3個の花被片の基部に黄色の突起(calli)が直立するが、トリトニア・​セクリゲラの突起は斧形で大きく、葉が幅広く、縁が波打つか縮れる。花期は自生ではトリトニア・​セクリゲラの方がやや早いが、栽培種ではほぼ同じ。
 多年草、高さ(5~)8~15(~25)㎝。球茎は卵形~円錐状球形、直径5~10㎜。薄皮は粗い~細かい網状繊維、紙状または繊維状の首状に伸びる。茎は最上部の鞘より上で直立または屈曲し、通常は分枝せず単純、基部近くから1本の枝を出すことが稀にある。葉は4~8 個、線形、柔弱(flaccid)、直立または広がる~這い、通常は茎とほぼ同程度の高さかそれ以上で、長さ50~150(~200)㎜x幅(0.5)1.0~2.0(~4.0)㎜、先は鋭形~尖鋭形、主脈は中程度に肥厚し、縁はわずかに肥厚する。茎葉は膜質、苞状、鞘に包まれ、最上部の葉に隠れる。穂状花序は傾斜し、中程度に緩く、2~6個の花がつく。苞は乾くと膜質、半透明で淡褐色(麦わら色)、褐色の脈があり、上部1/2に斑点があり、長さ5~9㎜、微細な3鋸歯があり、内側の苞は短く2歯がある。花は左右相称、2唇形、赤橙色~サーモンオレンジ色で、喉部は黄色、下側の花被片に歯状のカルスを取り囲む黄色の斑点がある。花被筒は斜めの漏斗形で、長さ6~10(~13)㎜、下部の円筒形部分は長さ3~6㎜、上部は直径6~8㎜に広がる。花被片は倒卵形~倒披針形で、鈍形、背側が大きく、葯の上にわずかにフード状になり、内側はより淡色で、上側の側花被片は広がり、下側の花被片は屈曲し、上側の花被片は長さ11~15㎜x幅6~10(~12)㎜、下側の花被片は長さ8~10㎜x幅4~6㎜で、それぞれ直径1~2㎜の方形の黄色いカルスがある。基部近くにあり、ときに側花被片のカルスは中央より小さい。雄しべは湾曲。花糸は片側性で弓状またはときにわずかに散開し、長さ6~10㎜、4㎜まで突き出す。葯は長さ4~5㎜、しばしば湾曲し、紫色~赤紫色。花柱は葯の中央から先端に向かって反対側に散開し、枝は長さ2~3㎜。蒴果は短楕円形で長さ約6㎜。花期は春(9~10月)。