トンボソウ 蜻蛉草
Flora of Mikawa
ラン科 Orchidaceae トンボソウ属
中国名 | 东亚舌唇兰 dong ya she chun lan |
学 名 | Platanthera ussuriensis (Regel et Maack) Maxim. synonym Tulotis ussuriensis (Regel et Maack) H.Hara |
花 期 | 7~8月 |
高 さ | 20~55㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 湿った林内や林縁、峡谷に沿った日陰の場所 |
分 布 | 在来種 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア |
撮 影 | 豊橋市 03.7.20 |
湿った林内などに生える多年草、高さ20~55㎝。根茎は這い、長さ2~4㎝、細く、匍匐枝を出す。茎は直立し、細く、基部に1~2個の筒状の鞘があり、葉が2~3枚つく。葉は茎葉、つく間隔が広く、へら形~狭長円形、長さ6~14㎝×幅1.2~2.5(~3)㎝、基部は抱茎、先は鈍形または鋭形。花序柄は細く、1~数個の小さな披針形の苞がある。花序軸は長さ6~10㎝、緩く、花が10~20個つく。花の苞は狭披針形、長さ8~11㎜、先は尖鋭形。花は淡黄緑色。小花柄と子房は円筒形、長さ8~9mm。背萼片は直立し、花弁がフード状になり、広卵形、凹面で、長さ2.5~3㎜×幅2~2.5 mm、無毛、3脈があり、先は鈍形。側萼片は広がるかまたは後屈し、狭楕円形、わずかに斜め、約・長さ3㎜×幅1㎜、無毛、3脈があり、先は鈍形。花弁は狭長円状披針形、長さ2.5~3㎜×幅約1㎜、わずかに肉質、1脈があり、先は鈍形またはほぼ切形。唇弁は垂れ下がり、わずかに後屈し、狭舌状披針形、約・長さ4㎜×幅1㎜、基部に小さな側裂片があり、先は鈍形。基部の裂片はほぼ円形、先は円形。中裂片は舌状披針形または舌形、先は鈍形。距は垂れ下がり、わずかに内曲し、円筒形、長さ4~5㎜、子房より短く、細く、先は鋭形。花期は7~8月。果期は9~10月。2n=42。
類似種のノヤマトンボ(Platanthera minor)は花期がやや早く花期は5~7月。花序の下部(花序柄)に2~5個の葉状の披針形の苞があり、花序軸が10~18㎝と長く、花が多数つく。花も大きく、小花柄と子房や距も長い。
類似種のノヤマトンボ(Platanthera minor)は花期がやや早く花期は5~7月。花序の下部(花序柄)に2~5個の葉状の披針形の苞があり、花序軸が10~18㎝と長く、花が多数つく。花も大きく、小花柄と子房や距も長い。