ノヤマトンボ 野山蜻蛉

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Flora of Mikawa

ラン科 Orchidaceae ツレサギソウ属

別 名 オオバノトンボソウ
中国名 小舌唇兰 xiao she chun lan
学 名 Platanthera minor (Miq.) Reichb. fil.
 synonym Platanthera sigeyosii Masam.
ノヤマトンボの花
ノヤマトンボの花
ノヤマトンボの腺毛
ノヤマトンボ
ノヤマトンボの花
花 期 5~7月
高 さ 20~60㎝
生活型 多年草
生育場所 丘陵地の林内、草原
分 布 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾
撮 影 北山湿地周辺 04.7.11
多年草、高さ20~60㎝。根茎は塊茎、紡錘形、細長く、長さ1.5~6×0.4~幅1.5cm。茎は直立し、丈夫で、基部に1~2つの管状の鞘があり、葉が1~2(~3)枚つく。葉は互生し、普通は間隔が広く、楕円形、卵状楕円形、または長円状披針形、長さ6~15㎝×幅2~5㎝、基部は茎を抱き、先は鋭形または鈍い円形。花序柄は丈夫で、うねがあり、2~5個の葉状の披針形の苞がある。花序軸は長さ10~18㎝、緩く、多数の花がつく。花の苞は卵状披針形、長さ8~20㎜、基部の苞の長さは花を超え、先は尖鋭形。花は黄緑色。小花柄と子房はわずかに弧状で、円筒状の紡錘形、長さ10~15㎜。背萼片は直立し、花弁とともにフードを形成し、広卵形、凹面状で、長さ4~5㎜×幅3.5~4㎜、無毛、3脈があり、先は鈍形または鋭形。側萼片は後屈し、楕円形、斜め、長さ5~6(~7)㎜×2.5~3㎜、無毛、3脈があり、先は鈍形。花弁は卵形、斜め、長さ4~5㎜×幅2~2.5㎜、2脈があり、先は鈍形。唇弁は水平に広がり~わずかに垂れ下がり、舌形、長さ5~8㎜×幅1.5~2.5㎜、全縁、先は鈍形。距は垂れ下がり、円筒形、長さ11~18㎜、先は鈍形または鋭形。ずい柱は長さ3~4㎜。仮雄しべは目立つ。葯室はわずかに散開する。葯隔は幅が広く、先は凹面状。花粉塊は倒卵形d、細い花粉塊柄(caudicle)とほぼ円形の粘着体(viscidium)がある。嘴状体は広く、短い。柱頭の裂片は合流し、凹面状で、大きく、嘴状体の真下にある。花期は5~7月。2n=42。
 トンボソウは花期がやや遅く、7~8月。花序柄か細く、葉状の苞でなく、1~数個の小さな披針形の鱗片状の苞がつく。花序軸は短く、長さ6~10㎝、緩く、花が10~20個つく。