タウコギ 田五加木

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae センダングサ属

中国名 狼杷草 lang pa cao
英 名 burr marigold, water agrimony, threelobe beggarticks
学 名 Bidens tripartita L.
タウコギの花
タウコギの花2
タウコギの総苞
タウコギの花後
タウコギ果実
タウコギ
タウコギ
タウコギの葉
タウコギの葉2
花 期 7~10月
高 さ 10~150㎝
生活型 1年草
生育場所 田の畔、沼地などの湿地、休耕田、荒地、道端
分 布 在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア、モンゴル、インド、ブータン、ネパール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、北アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカ
撮 影 田原市  06.10.21
タウコギはセンダングサ属の雑草、田の畔、沼地などの湿地、休耕田、荒地、道端に生える。世界に広く分布し、オーストラリアやニュジーランドに帰化している。最近は少なくなってきている。
 1年草、高さ10~150㎝。茎は緑色、無毛かまばらに毛があり、断面が円形で、やや太く、よく枝分かれする。葉は対生し、葉柄が無または有、葉柄は長さ(0~)5~15(~35)㎜(±翼があり)、葉身は楕円形~卵形~披針形、長さ40~80(~150)㎜×幅15~40(~60)㎜、ときに不規則で細かく切り込み1回羽状全裂し、基部近くに1~4+個の裂片をもち、両面は無毛または微細な剛毛で覆われ、基部は楔形、縁は全縁または 歯~鋸歯があり、普通、縁毛があり、先は鋭形~尖鋭形。 頭花は放射状(radiat)または円盤状(discoid)、単生または 2~3個つく。花序柄は0~40(~80)㎜。萼状苞葉(calycular bracts:外総苞片とされることもある)は(2~)6個または7個(~10個)、広がり、倒披針形または披針形~線形、±葉状、長さ7~35(~60)㎜、基部近くで下面に細毛があり、上部は無毛、縁は全縁または鋸歯縁、ときにまばらに縁毛がある。総苞は鐘形~半球形、またはより幅が広く、長さ(4~)5~7(~12)㎜×幅(3~)6~12(~15)㎜。総苞片は(6~)7~8(~13)個つき、楕円状卵形~卵状披針形、長さ(4~)6~9(~12)㎜。周辺小花は普通、無く、ときに、1~5個つき、小舌は橙黄色、長さ4~8㎜。中心小花は(5~)20~60(~150)個、花冠は淡黄色~橙色、長さ(2~)3~4㎜、先には4~5個の歯がある。痩果は帯黒色~帯紫色または褐色、±扁平、ときに弱く3(~4)角(かど)があり、普通、楔形~線形、外側の痩果は長さ(3~)6~7(~10)㎜、パレアは長さ6~10㎜、内側の痩果は長さ(4~)6~9(~11)㎜、面には±1脈があり、普通、平滑、めったに目立ついぼ状突起は無く、無毛またはまばらに伏した小剛毛があり(strigillose)、縁には下部に前向き~開出する小刺があり(barbed)、上部に後向きの小刺があり、先は切形~凹形。冠毛は無く、または1~3本(または4本)の芒が、直立~広がり、芒は逆向きに刺があり、長さ(0.2~)2~3(~6)㎜。花期は7~10月。2n=48。
 ハイタウコギ(Bidens tripartita L. var. repens (D.Don) Sherff)はタウコギの茎が強い匍匐性の変種。Kewscienceでは基準種に含めている。
 アメリカセンダングサは茎が紫褐色で、やや細く、断面が四角形。葉は複葉で、小葉に柄がある。痩果はよく似ているが、有毛、芒の下部にやや肩がある。