タニソバ 谷蕎麦

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Flora of Mikawa

タデ科 Polygonaceae イヌタデ属

中国名 尼泊尔蓼 ni bo er liao
英 名 Nepalese smartweed , Nepal knotweed , Nepal persicaria
学 名 Persicaria nepalensis (Meisn.) H. Gross
 synonym Polygonum nepalense Meisn.
タニソバ花
タニソバ腺毛
タニソバ小苞
タニソバ果実の表面
タニソバの托葉鞘
タニソバの葉裏の腺点
タニソバ
タニソバ果実
タニソバ葉表
タニソバ葉裏
花 期 7~10月
高 さ (10~)20~40(~50)㎝
生活型 1年草
生育場所 山地、原野の斜面、谷など湿った場所
分 布 在来種 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、アフガニスタン、インド、スリランカ、ブータン、ネパール、パキスタン、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、パプアニューギニア、アフリカ、マダガスカル原産
撮 影 稲武町  02.10.5
タデ科イヌタデ属の野草であり、山地、原野の斜面、谷など湿った場所に生える。ヨーロッパ、南北アメリカなどに帰化している。
 1年草。茎は傾伏または斜上し、高さは(10~)20~40(~50)㎝、根元でよく分枝し、無毛で、赤味を帯びることがあり、下部の節から発根する。下部の葉は葉柄があり、葉柄は長さ2~3㎝、翼がある。葉身は卵形または三角状卵形、長さ(1~)3~5(~9)㎝×幅(0.5~)2~4㎝、両面はまばらに剛毛があるかまたは無毛、まばらに黄色の透明な(緑色に見える)腺点があり、先は漸尖して鋭形、基部は広楔形、葉柄に沿下して目立つ翼があり、縁は全縁、上部の葉は小さく、ほぼ無柄または抱茎。托葉鞘は白緑色~帯褐色、筒形、長さ5~10㎜、薄い膜質、先は斜めの切形、縁毛はなく、基部に反り返った剛毛がある。花序は腋生または頂生し、花は頭状花序状に多数つき、1枚の葉状の苞(総苞葉 involucral leaf)が基部につく。花序柄は細く、上部に腺毛がある。各小苞は花を1個つけ、卵状楕円形、通常は無毛、縁は膜質。小花柄は苞よりも短い。花被は紫赤色または白色、まれに青色、通常は4深裂し、先が少し開くだけ。花被片は長円形、長さ2~3㎜、先は鈍形。雄しべは5または6本、花被の長さに等しい。葯は黒紫色。花柱は2本、基部で合着する。柱頭は頭状。痩果は宿存する花被に含まれ、暗褐色~黒色、光沢がなく、広卵形、両凸形、長さ2~2.5㎜、密に小さな凸凹がある。果実が暗褐色になっても花被は蕾のように見える。花期は5~8月。果期は6~10月。2n=48。