スパニッシュ・ラベンダー

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Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae ラベンダー属

別 名 フレンチラベンダー
英 名 butterfly lavender , papillon , pedunculate lavender , Portuguese lavender , Spanish lavender, French lavender , Crested lavender
学 名 Lavandula pedunculata (Mill.) Cav.
Lavandula stoechas subsp. pedunculata (Mill.) Samp. ex Rozeira
スパニッシュ・ラベンダー花序
スパニッシュ・ラベンダー花序柄
スパニッシュ・ラベンダー葉
スパニッシュ・ラベンダー茎
スパニッシュ・ラベンダー
スパニッシュ・ラベンダー花序2
スパニッシュ・ラベンダー葉表
スパニッシュ・ラベンダー葉裏
花 期 5~9月
高 さ 29~60㎝
生活型 低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種  ヨーロッパ(ポルトガル、スペイン)、アジア(トルコ)、アフリカ(モロッコ)原産
撮 影 西尾市  20.5.15
スパニッシュ・ラベンダー Lavandula pedunculata はラベンダー属の栽培種。Lavandula stoechasの亜種として分類されることもあり、英語圏ではFrench lavender , butterfly lavenderと呼ばれることが多く、日本でもフレンチラベンダーに含めて区別していないことも多い。フレンチラベンダーと同じように花序の頂部の苞が大きく目立ち、花序柄が長いのが特徴。
 常緑低木、高さ29~60㎝。茎は有毛、綿毛があり、花茎は長さ(4) 5~26㎝、縁は丸く、わら色、面に分岐毛があり、他は単純毛、かなり長く、しばしば先に綿毛がある。葉は枝腋(腋生)に束生、長さ16~45㎜×幅1~6㎜、ほとんどが、線形~披針形、ときに外巻き、全縁、しばしば下面が網目状になり、±有毛。冬葉は長さ7~12㎜、腋生して束生し、線形、帯白色、毛が多く、枝毛がある。花序は長さ(1)1.5~4.1㎝×幅0.8~1.6㎝、小型の楕円形~卵形~円筒形、花序の長さの2倍以上の花序柄がある。下部の苞は長さ3.5~8㎜×幅4~12㎜、卵形~倒卵形~楕円形~扁円形~扇形等、先は鋭形~鈍形~ときに上部が平ら~±ギザギザ~尖鋭形、しばしば網目状。上部の苞はしばしば柄があり、±有毛、伏毛又直立毛があり、その複合、小さく、星状、ときに分裂し、帯緑色又は薄紫色。花序の上側につく苞は長さ(5)7~37(40)㎜×幅3~5~8 (11)㎜、プルーム(羽)に1~6個つき、同じ房につくものでも花序の残りよりごく短い~長くまで、大きさが非常に異なり、へら形~楕円形、先は鋭形~円形、中脈が目立ち、紫色、変化が多い。咢は長さ6~7.5㎜、苞から突き出る。咢筒は13脈があり、まばらに毛がある。咢歯は5(4)個、ごく短く、鋭形、縁は密に繊毛があり帯白色、上側の咢歯は長さ0.7~1.5㎜×幅1.5~2.5㎜、楕円形の付属体をもつ。花冠は長さ約5.5㎜、筒形、上唇は全縁又は浅く切れ込み、直立、下唇は3裂し、中裂片は鋭形、暗紫色、のど部は淡色。雄しべはわずかに突き出て、中央に腎形のチーク色がつき、端に毛の束をもつ。小堅果は長さ1.8~2.2㎜×幅1.2~1.3㎜、楕円形、±類三角形、薄褐色。2n=30。花期は5~9月。
品種) 'Avon View’, 'Butterfly' , 'Dedication' , 'French Lavender’, Ghostly Princess' , 'Mulberry Ruffles' , 'Pukehou' , 'The Princess Lavender' , 'Surprise' , 'Willow Vale'
(1) Lavandula pedunculata subsp. pedunculata
品種) 'James Compton' , 'Wine'
(2) Lavandula pedunculata subsp. lusitanica
品種) Lusi Pink = 'Wijs02' (PBR) , 'Lusi Purple'
(3) Lavandula pedunculata subsp. sampaiana
品種) 'Purple Emperor' , 'Roman Candles'