フレンチラベンダー

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Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae ラベンダー属

別 名 イタリアン・ラベンダー , スパニッシュ・ラベンダー
英 名 French lavender(U.K.) , Italian lavender , Spanish lavender(U.S.) , topped lavender(U.S.) , wild lavender
中国名 法国薰衣草 fa guo xun yi cao , 头状熏衣草 tou zhuang xun yi cao
学 名 Lavandula stoechas L.
フレンチラベンダーの花序
フレンチラベンダーの花序2
フレンチラベンダー花
フレンチラベンダーの茎
フレンチラベンダー
フレンチラベンダー花序の基部
フレンチラベンダー葉表
フレンチラベンダー葉裏
花 期 花期は(3)5~7月
高 さ (23)40~75(150)㎝
生活型 常緑低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種  ヨーロッパ(イタリア、ポルトガル、フランス)、アフリカ(アルジェリア、エジプト、リビア、モロッコ、チュニジア)原産
撮 影 西尾市  19.3.12
フレンチラベンダーはラベンダー属の栽培種。フレンチラベンダー系(ストエカス系)といわれ、穂状花序の上部の苞が大きく目立つ。香りはやや弱く、暑さにはかなり強い。英語圏ではFrench lavenderのほかに、Spanish lavenderと呼ばれ、French lavenderがLavandula pedunculataを指すことも多い。
 常緑低木、高さ(23)40~75(150)㎝。茎は多数の葉をつけ、若い時に毛があり、白色の短毛をもち、わずかに綿毛がある。葉は枝腋(腋生)に束生(対生)、長さ6~37㎜×幅1.5~4㎜、線形~狭披針形~披針形、全縁、ときに、外巻き、しばしば、下面の網目が目立つ。冬葉は長さ6~10㎜×幅1~1.5㎜、普通、枝腋(腋生)に束生し、覆瓦状、帯白色、綿毛があり、ごく小さい混合毛によって出来たしみがあり、黄色の球状の腺をもち、とくに下面に多い。花序は円筒形に近い穂状花序、長さ1.5~4.7 (5.5)㎝×幅 (0.6) 0.8~1.9㎝、輪散花序8~16 (19) 個によって形成され、各輪散花序に花が6~14個、密につき、断面は四角形又は円形、ほとんど最上部の葉にくっついてつき又は短い花序柄をもち(普通、花序柄は花序より短い)、長くても花序の長さの2倍以下、稀に長い。苞は長さ4~8㎜×幅4.5~10㎜、広楕円形~円形、基部はときに楔形、先は鋭形又は尖鋭形、網目があり、普通、平滑、縁に羊毛状の毛があり、帯緑色~褐色~紫色、覆瓦状。上位の苞は長さ8~36㎜×幅2~10㎜、プルーム(羽)に2~8個つき、披針形~楕円形、中央の脈が目立ち、側脈は羽状、ごく優しく、一般に先が丸く、ときに鋭形、帯青色~紫色。萼は長さ6~8㎜、4個の鋭い歯をもち、ときに縁に毛が多く、帯白色、1個の約長さ1.5㎜×幅2.1㎜の歯をもち、付属体があり、広楕円形。花冠は長さ4~5.5(6~9)㎜、帯青色又は紫色、先は非常に暗く、帯黒色、筒部は無色、のど部には毛がある。花冠裂片は長さ約1.5㎜。上唇の2裂片は下唇の3裂片よりやや長い。葯はわずかに突き出る。小堅果は長さ1.6~1.8㎜×幅1.1~1.3㎜、楕円形、類三角形、やや扁平、凸面、平滑、光沢があり、先にややパピラがあり、栗色。2n=30。花期は5~7月。