シソバタツナミ 紫蘇葉立浪

mark

Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae タツナミソウ属

中国名 光紫黄芩 guang zi huang qin
学 名 Scutellaria laeteviolacea Koidz.
シソバタツナミ花序
シソバタツナミの花
シソバタツナミの花拡大
シソバタツナミの萼
シソバタツナミの果実
シソバタツナミの茎の毛
シソバタツナミ
シソバタツナミ葉
シソバタツナミ斑入りの葉
シソバタツナ葉柄
シソバタツナ種子
花 期 5~6月
高 さ 5~15(30)㎝
生活型 多年草
生育場所 やや湿った林内
分 布 本州(福島県以西)、 四国、九州、中国
撮 影 新城市  05.6.4
シソバタツナミタツナミソウ属の多年草。和名の由来は葉がシソの葉に似ていることから。
 茎には上向きの曲がった短毛が密にあり、葉の下面に腺点がない[不明瞭な腺があるともされる]。Flora of Chinaの解説とは一致しない部分もある。
。  多年草、根茎をもつ。茎は紫色を帯び、高さ5~15㎝[Flora of China:9~20(~30)㎝]、直立~斜上、直径約1.5㎜、細かい上向きの毛があり、基部で分枝又は分枝しない。葉は[2]3~4対つき、先に密集し、根生葉は落葉性。葉柄は長さ1~3㎝[Flora of China:1~2㎝]、基部の葉柄が最も長く、先では短いかほとんど無くなる。葉身は三角状卵形~円状卵形、長さ長さ1.5~4cm×幅1~3cm、紙質、上面は無毛、下面は帯紫色、無毛、腺は無く[不明瞭な腺があるともされる]、脈に細かい毛があり、基部は円形~広くさび形~浅い心形、縁は円鋸歯、先は円形。総状花序は頂生、長さ1~6㎝[Flora of China:3.5~9㎝]。苞は帯紫色、狭菱形~卵形、長さ2~3.5mm。花柄は長さ約1.5mm、密に腺のある微軟毛がある。咢は長さ約2.5mm、果時に広がり、長さ5mm以下になり、密に腺のある微軟毛がある。スクテルム(scutellum)は長さ約1.5mm、果時に長さ3㎜以下。花冠は赤紫色又は紫色、長さ1.5~2㎝、外側にまばらに微軟毛があり、基部は曲がり、直軟毛があり、のど部の幅5㎜以下。下唇の中裂片は卵形、先は凹形、紫色の斑点がある。側裂片は長円形。小堅果は暗栗褐色、卵形、長さ1.5~1.7mm(Flora of China:約0.7mm)、小突起があり(tuberculate)、内側の基部近くに円筒形の突起(umbonate)がある。花期は5~6月[Flora of China:3~4月。果期は4~5月]。
 変種のトウゴクシソバタツナミは本州(中部地方~東北地方南部)、四国(愛媛県)に分布し、全体的に毛が多く、茎の毛は長めの開出毛が多いなどの特徴がある。
 タツナミソウオカタツナミソウは大型。