ショウブ 菖蒲
Flora of Mikawa
ショウブ科 Acoraceae ショウブ属
中国名 | 菖蒲 chang pu |
英 名 | calamus , flagroot , myrtle-flag , sweet calamus , sweet-flag , sweetroot |
学 名 | Acorus calamus L. Acorus calamus L. var. angustatus Besser |
花 期 | 5~7月 |
高 さ | 30~60㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 水辺 |
分 布 | 在来種 日本、朝鮮、中国、アジアに広く分布 |
撮 影 | 豊橋市 14.6.21 |
ヨーロッパ、アジア、アメリカに広く分布し、世界で広く薬用に栽培される。北アメリカ~シベリに分布する2倍体がvar. americanus= Acorus americanus である。ヨーロッパ~インド・ヒマラヤには果実のできない3倍体のvar. calamus が分布し、アメリカにも持ち込まれ帰化している。日本、台湾などの東アジアのものは4倍体の var. angustusである。これらは根茎のβ-アサロン(asarone)含有量が異なり、2倍体ではほとんど含まず、3倍体では約0.3%、4倍体には2%と4~8%の2つのケモタイプがある。現在ではこれらをまとめてAcorus calamus としている。
日本ではショウブの葉や根茎を湯ぶねに浮かべる菖蒲湯が5月の端午の節句の行事として行われている。よい香りは、葉や根茎に含まれている精油成分のアサロンやオイゲノールなどによるものである。
全体に芳香がある。根茎は太く、横に這い、長さ4~10(20)㎝、長さ(0.8)1~1.5(3) ㎝、白色でしばしば淡紅色を帯びる。根は根茎の下側につく。葉は長さ(60)70~100(150)㎝、幅(0.7)1~2(2.5)㎝の剣形、中脈が高く目立つ。花茎は扁平な三稜形、長さ(15)40~50㎝、苞は葉状、花序の基部から1個上に伸び、長さ30~50㎝、先が尖る。肉穂花序は長さ4.5~6.5(8)㎝、幅0.6~1.2(1.5)㎝の狭い円錐形~類円筒形、密に多数の花がつく。花は黄緑色、直径1~2㎜。花被片は6個つき、長さ2.5~3㎜、幅1~1.2(1.4)㎜、長楕円形。雄しべ6個。花糸は長さ2~2.5 ㎜、幅 0.3~0.5㎜、葯はクリーム色、直径0.4~0.5㎜。 雌しべ1個。果実序は直径1.5~2㎝、成熟するとわら茶色。果実は楕円状倒卵形、1~数個の種子を入れ、長さ(3.5)4~4.5㎜、幅2~3(3.5)㎜。種子は長惰惰円形~卵形、長さ2.5~3(4)㎜、幅1~1.2(1.8)㎜、剛毛は無く、種皮は淡褐色、表面に小凹点がある。2n=24,36,48。
セキショウ Acorus gramineus は全体に小型。葉の幅が幅3~5㎜と狭く、中脈が高くならず目だたない。苞が花序の長さとほぼ同じ。花期が3~5月と早い。2n=24。
1属だけのためショウブ科の解説と同じ。
湿地などの抽水水生植物(emergent aquatics)。多年生草本。無毛、芳香がある。樹脂道や束晶(raphide)は無い。通気組織(aerenchyma)がある。根茎は這い、多数分枝し、空隙があり、分化した芳香油細胞をもつ。下面に根を出し、先端に葉をつける。葉は二列生(distichous)、基部は重なり、単面になり、剣形(ensiform)、葉柄と葉身の区別はできない。鞘内小鱗片( intravaginal squamules)が葉軸にあり、平行脈。花序は単生、頂生、葉のような花茎の上に側生する(花茎は普通、花序柄と仏炎苞 spathe として解釈され、花序柄は2個の維管束系をもつ)。花序の前の葉軸に繋がって、シュートが生じる。仏炎苞は肉穂花序(spadix)よりかなり長く、直立し、宿存性(ただ、葉状の花序柄の垂直の延長として表れるにすぎない)。肉穂花序は花序柄から斜めに突き出て、無柄、円錐形、円柱形、指状又は細い尾状、基部から先へと順に開花する。花は両性、花被(perigone)を持ち、密につき、苞がなく(bractless)、3数性。花被片(tepal)は6個、2列に3個ずつつき、分離、薄く、アーチ形。雄しべ6個、2列に3個ずつつく。花糸は線状長楕円形、扁平。葯は内向き、葯室(thecae)は球状楕円形、ほぼ向かい合い、縦の隙間から裂開し、接合は不明瞭。花粉は単長口型(monosulcate)、楕円形、小さい(15~20 µm)、外膜は薄く、離れて又は密に小穴(foveolate)があり、なければ平滑( psilate)。外膜の開口(apertural)はほぼ平滑。雌しべ=雌ずい群(gynoecium )は倒円錐状円柱形、花被片からわずかに突き出し、子房は2又は3室。胚珠は室に数個、直生胚珠(orthotropous ovule , atropous ovule)、頂生胎座に垂れ下がる。珠皮は毛状突起をもち、内珠皮は外より長く、珠孔を形成する。柱頭は小さく(点状)、ほぼ無柄。果実は液果、長楕円状倒卵形、薄い革質の果皮をもち、花被片に包まれ、帯白色、新鮮なとき帯褐色の柱頭の残物があり、すぐに乾き、わら褐色になり、1~5(~9)個の種子を入れる。種子は長楕円形~楕円形。外種皮は淡褐色、小さな穴がある(ショウブ)又は平滑(セキショウ)。セキショウは珠孔時に珠皮に長い毛状突起があり、ショウブには無い。外胚乳と豊富な胚乳をもつ。 2n= (22), 24, 36, (44), 48。
世界に2種があり、アジア、ヨーロッパ東部、北アメリカに分布する。
synonym Acorus asiaticus Nakai
synonym Acorus calamus L. var. angustatus Besser
日本、朝鮮、中国、アジア、ヨーロッパ、北アメリカに広く分布。中国名は菖蒲 chang pu。英名はcalamus , flagroot , myrtle-flag , sweet calamus , sweet-flag , sweetroot
多年草。高さ30~60㎝。全体に芳香がある。根茎は太く、横に這い、長さ4~10(20)㎝、長さ(0.8)1~1.5(3) ㎝、白色でしばしば淡紅色を帯びる。根は根茎の下側につく。葉は長さ(60)70~100(150)㎝、幅(0.7)1~2(2.5)㎝の剣形、中脈が高く目立つ。花茎は扁平な三稜形、長さ(15)40~50㎝、苞は葉状、花序の基部から1個上に伸び、長さ30~50㎝、先が尖る。肉穂花序は長さ4.5~6.5(8)㎝、幅0.6~1.2(1.5)㎝の狭い円錐形~類円筒形、密に多数の花がつく。花は黄緑色、直径1~2㎜。花被片は6個つき、長さ2.5~3㎜、幅1~1.2(1.4)㎜、長楕円形。雄しべ6個。花糸は長さ2~2.5 ㎜、幅 0.3~0.5㎜、葯はクリーム色、直径0.4~0.5㎜。 雌しべ1個。果実序は直径1.5~2㎝、成熟するとわら茶色。果実は楕円状倒卵形、1~数個の種子を入れ、長さ(3.5)4~4.5㎜、幅2~3(3.5)㎜。種子は長惰惰円形~卵形、長さ2.5~3(4)㎜、幅1~1.2(1.8)㎜、剛毛は無く、種皮は淡褐色、表面に小凹点がある。2n=24,36,48。花期は5~7月。
品種) 'Argenteostriatus' (v)[silver-striped sweet flag] , 'Variegatus' フイリショウブ
2 Acorus gramineus Sol. ex Aiton セキショウ 石菖
synonym Acorus gramineus Sol. ex Aiton var. japonicus M.Hotta
日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、カンオジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は金钱蒲 jin qian pu。英名はgrass-leaf sweet-flag, slender sweet-flag , Japanese Rush
多年草。高さ20~40㎝。根茎は芳香があり、細く、長さ5~10㎝、幅.4~6(8) ㎜、横に這い、分岐して広がる。葉は長さ(15)20~45(55)㎝、幅(3)5~10(14)㎜の扁平な剣状葉、基部は2つ折りになって内側の葉を挟む。葉脈が数本あるが、中脈は不明瞭。花茎は扁平な三稜形、長さ(4)9~20(24)㎝。苞は葉状、花序の基部から1個上に伸び、長さ (8)10~24(25)㎝、幅2~4(5)㎜、先が尖る。肉穂花序は淡黄色、長さ (3)4~10(14)㎝、幅(3)4~6(7)㎜、多数の菱形の両性花を隙間なくつける。花は黄色~黄緑色、ときに帯白色、直径(1)1.8~2㎜。花被片は長さ1.5~2㎜、幅0.7~1㎜の楕円形、外花被片3個、内花被片3個が花の周囲にあるが、同色で隙間なくついており外観からは見分けにくい。雄しべ6個あり、うち3個が早く、花粉を出す。花粉を出し始めると花被片の隙間から花糸を伸ばす。花糸は長さ約1.5㎜、扁平。葯は黄色、直径0.4~0.5㎜。花粉粒は直径約15µm、小凹点が多数ある。雌ずい群 (gynoecium) は蒴果は長さ3~3.5㎜、幅2.2~2.5㎜の倒卵状球形、中に4~6個の種子が入る。種子は長さ(2)2.5~3㎜、幅(0.8)1~1.2㎜の惰円形、淡褐色、種皮に長さ3~4㎜の剛毛が多数、密生する。2n=24。花期は3~5月。
品種) 'Argenteastriatus' , 'Aurea'[Golden Sweet Flag] , 'Golden Delight' , 'Golden Pheasant' , 'Hakuro-nishiki' (v) , 'Himemasamune' , 'Kin Gin Chu Ya' , 'Licorice' , 'Masamune' , 'Minimus Aureus' , 'Oborozuki' , 'Ōgon' (v) , 'Pusillus' , 'Pusillus Minimus Aureus'[Dwarf Golden Sweet Flag] , 'Tanimanoyuki' , 'Variegatus' (v) , 'Yodonoyuki'
2-1 Acorus gramineus Sol. ex Aiton var. macrospadiceus Yamam. オオゼキショウ
2-2 Acorus gramineus Sol. ex Aiton var. pusillus (Siebold ex Schott) Engl. アリスガワセキショウ
葉先が尖った変種で、水草として栽培されている。別名はコウライゼキショウ
Acorus
Acorus
Acorus
Acorus
日本ではショウブの葉や根茎を湯ぶねに浮かべる菖蒲湯が5月の端午の節句の行事として行われている。よい香りは、葉や根茎に含まれている精油成分のアサロンやオイゲノールなどによるものである。
全体に芳香がある。根茎は太く、横に這い、長さ4~10(20)㎝、長さ(0.8)1~1.5(3) ㎝、白色でしばしば淡紅色を帯びる。根は根茎の下側につく。葉は長さ(60)70~100(150)㎝、幅(0.7)1~2(2.5)㎝の剣形、中脈が高く目立つ。花茎は扁平な三稜形、長さ(15)40~50㎝、苞は葉状、花序の基部から1個上に伸び、長さ30~50㎝、先が尖る。肉穂花序は長さ4.5~6.5(8)㎝、幅0.6~1.2(1.5)㎝の狭い円錐形~類円筒形、密に多数の花がつく。花は黄緑色、直径1~2㎜。花被片は6個つき、長さ2.5~3㎜、幅1~1.2(1.4)㎜、長楕円形。雄しべ6個。花糸は長さ2~2.5 ㎜、幅 0.3~0.5㎜、葯はクリーム色、直径0.4~0.5㎜。 雌しべ1個。果実序は直径1.5~2㎝、成熟するとわら茶色。果実は楕円状倒卵形、1~数個の種子を入れ、長さ(3.5)4~4.5㎜、幅2~3(3.5)㎜。種子は長惰惰円形~卵形、長さ2.5~3(4)㎜、幅1~1.2(1.8)㎜、剛毛は無く、種皮は淡褐色、表面に小凹点がある。2n=24,36,48。
セキショウ Acorus gramineus は全体に小型。葉の幅が幅3~5㎜と狭く、中脈が高くならず目だたない。苞が花序の長さとほぼ同じ。花期が3~5月と早い。2n=24。
ショウブ属
family Acoraceae - genus Acorus1属だけのためショウブ科の解説と同じ。
湿地などの抽水水生植物(emergent aquatics)。多年生草本。無毛、芳香がある。樹脂道や束晶(raphide)は無い。通気組織(aerenchyma)がある。根茎は這い、多数分枝し、空隙があり、分化した芳香油細胞をもつ。下面に根を出し、先端に葉をつける。葉は二列生(distichous)、基部は重なり、単面になり、剣形(ensiform)、葉柄と葉身の区別はできない。鞘内小鱗片( intravaginal squamules)が葉軸にあり、平行脈。花序は単生、頂生、葉のような花茎の上に側生する(花茎は普通、花序柄と仏炎苞 spathe として解釈され、花序柄は2個の維管束系をもつ)。花序の前の葉軸に繋がって、シュートが生じる。仏炎苞は肉穂花序(spadix)よりかなり長く、直立し、宿存性(ただ、葉状の花序柄の垂直の延長として表れるにすぎない)。肉穂花序は花序柄から斜めに突き出て、無柄、円錐形、円柱形、指状又は細い尾状、基部から先へと順に開花する。花は両性、花被(perigone)を持ち、密につき、苞がなく(bractless)、3数性。花被片(tepal)は6個、2列に3個ずつつき、分離、薄く、アーチ形。雄しべ6個、2列に3個ずつつく。花糸は線状長楕円形、扁平。葯は内向き、葯室(thecae)は球状楕円形、ほぼ向かい合い、縦の隙間から裂開し、接合は不明瞭。花粉は単長口型(monosulcate)、楕円形、小さい(15~20 µm)、外膜は薄く、離れて又は密に小穴(foveolate)があり、なければ平滑( psilate)。外膜の開口(apertural)はほぼ平滑。雌しべ=雌ずい群(gynoecium )は倒円錐状円柱形、花被片からわずかに突き出し、子房は2又は3室。胚珠は室に数個、直生胚珠(orthotropous ovule , atropous ovule)、頂生胎座に垂れ下がる。珠皮は毛状突起をもち、内珠皮は外より長く、珠孔を形成する。柱頭は小さく(点状)、ほぼ無柄。果実は液果、長楕円状倒卵形、薄い革質の果皮をもち、花被片に包まれ、帯白色、新鮮なとき帯褐色の柱頭の残物があり、すぐに乾き、わら褐色になり、1~5(~9)個の種子を入れる。種子は長楕円形~楕円形。外種皮は淡褐色、小さな穴がある(ショウブ)又は平滑(セキショウ)。セキショウは珠孔時に珠皮に長い毛状突起があり、ショウブには無い。外胚乳と豊富な胚乳をもつ。 2n= (22), 24, 36, (44), 48。
世界に2種があり、アジア、ヨーロッパ東部、北アメリカに分布する。
ショウブ属の主な種と園芸品種
1 Acorus calamus L. ショウブ 菖蒲synonym Acorus asiaticus Nakai
synonym Acorus calamus L. var. angustatus Besser
日本、朝鮮、中国、アジア、ヨーロッパ、北アメリカに広く分布。中国名は菖蒲 chang pu。英名はcalamus , flagroot , myrtle-flag , sweet calamus , sweet-flag , sweetroot
多年草。高さ30~60㎝。全体に芳香がある。根茎は太く、横に這い、長さ4~10(20)㎝、長さ(0.8)1~1.5(3) ㎝、白色でしばしば淡紅色を帯びる。根は根茎の下側につく。葉は長さ(60)70~100(150)㎝、幅(0.7)1~2(2.5)㎝の剣形、中脈が高く目立つ。花茎は扁平な三稜形、長さ(15)40~50㎝、苞は葉状、花序の基部から1個上に伸び、長さ30~50㎝、先が尖る。肉穂花序は長さ4.5~6.5(8)㎝、幅0.6~1.2(1.5)㎝の狭い円錐形~類円筒形、密に多数の花がつく。花は黄緑色、直径1~2㎜。花被片は6個つき、長さ2.5~3㎜、幅1~1.2(1.4)㎜、長楕円形。雄しべ6個。花糸は長さ2~2.5 ㎜、幅 0.3~0.5㎜、葯はクリーム色、直径0.4~0.5㎜。 雌しべ1個。果実序は直径1.5~2㎝、成熟するとわら茶色。果実は楕円状倒卵形、1~数個の種子を入れ、長さ(3.5)4~4.5㎜、幅2~3(3.5)㎜。種子は長惰惰円形~卵形、長さ2.5~3(4)㎜、幅1~1.2(1.8)㎜、剛毛は無く、種皮は淡褐色、表面に小凹点がある。2n=24,36,48。花期は5~7月。
品種) 'Argenteostriatus' (v)[silver-striped sweet flag] , 'Variegatus' フイリショウブ
2 Acorus gramineus Sol. ex Aiton セキショウ 石菖
synonym Acorus gramineus Sol. ex Aiton var. japonicus M.Hotta
日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、カンオジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は金钱蒲 jin qian pu。英名はgrass-leaf sweet-flag, slender sweet-flag , Japanese Rush
多年草。高さ20~40㎝。根茎は芳香があり、細く、長さ5~10㎝、幅.4~6(8) ㎜、横に這い、分岐して広がる。葉は長さ(15)20~45(55)㎝、幅(3)5~10(14)㎜の扁平な剣状葉、基部は2つ折りになって内側の葉を挟む。葉脈が数本あるが、中脈は不明瞭。花茎は扁平な三稜形、長さ(4)9~20(24)㎝。苞は葉状、花序の基部から1個上に伸び、長さ (8)10~24(25)㎝、幅2~4(5)㎜、先が尖る。肉穂花序は淡黄色、長さ (3)4~10(14)㎝、幅(3)4~6(7)㎜、多数の菱形の両性花を隙間なくつける。花は黄色~黄緑色、ときに帯白色、直径(1)1.8~2㎜。花被片は長さ1.5~2㎜、幅0.7~1㎜の楕円形、外花被片3個、内花被片3個が花の周囲にあるが、同色で隙間なくついており外観からは見分けにくい。雄しべ6個あり、うち3個が早く、花粉を出す。花粉を出し始めると花被片の隙間から花糸を伸ばす。花糸は長さ約1.5㎜、扁平。葯は黄色、直径0.4~0.5㎜。花粉粒は直径約15µm、小凹点が多数ある。雌ずい群 (gynoecium) は蒴果は長さ3~3.5㎜、幅2.2~2.5㎜の倒卵状球形、中に4~6個の種子が入る。種子は長さ(2)2.5~3㎜、幅(0.8)1~1.2㎜の惰円形、淡褐色、種皮に長さ3~4㎜の剛毛が多数、密生する。2n=24。花期は3~5月。
品種) 'Argenteastriatus' , 'Aurea'[Golden Sweet Flag] , 'Golden Delight' , 'Golden Pheasant' , 'Hakuro-nishiki' (v) , 'Himemasamune' , 'Kin Gin Chu Ya' , 'Licorice' , 'Masamune' , 'Minimus Aureus' , 'Oborozuki' , 'Ōgon' (v) , 'Pusillus' , 'Pusillus Minimus Aureus'[Dwarf Golden Sweet Flag] , 'Tanimanoyuki' , 'Variegatus' (v) , 'Yodonoyuki'
2-1 Acorus gramineus Sol. ex Aiton var. macrospadiceus Yamam. オオゼキショウ
2-2 Acorus gramineus Sol. ex Aiton var. pusillus (Siebold ex Schott) Engl. アリスガワセキショウ
葉先が尖った変種で、水草として栽培されている。別名はコウライゼキショウ
参考
1) Flora of ChinaAcorus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=100307
2) Flora of North AmericaAcorus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=100307
3) Plants of the World Online | Kew ScienceAcorus
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:2667-1
4) World Flora OnlineAcorus
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000000350