セイヨウシナノキ 西洋科の木

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Flora of Mikawa

アオイ科 Malvaceae シナノキ属

別 名 セイヨウボダイジュ  西洋菩提樹
中国名 欧洲椴 ou zhou duan
英 名 common lime , common linden , European lime , basswood , linden tree
学 名 Tilia × europaea L.
 synonym Tilia × vulgaris Hayne
セイヨウシナノキの花序
セイヨウシナノキの花序2
セイヨウシナノキの花
セイヨウシナノキの幹
セイヨウシナノキ
セイヨウシナノキの葉
花 期 6~7月
高 さ 30~40m
生活型 落葉高木
生育場所 栽培種(公園)
分 布 外来種 ヨーロッパ原産
撮 影 イタリア(ミラノ)  19.5.23
セイヨウシナノキはアオイ科シナノキ属のヨーロッパ原産のナツボダイジュとフユボダイジュの自然交雑種。セイヨウボダイジュとも呼ばれる。フユボダイジュとナツボダイジュはよく似ていて、どちらも高さ30~40mほどになる。葉もよく似ていて、長さ約9㎝ほどになるが、フユボダイジュはやや小さく、ナツボダイジュはやや大きく長さ15㎝までになり、セイヨウシナノキ(セイヨウボダイジュ)はこの中間といわれる。花は花序に4~5個程度が普通であり、フユボダイジュは花数が多く、ナツボダイジュは少ないことが多い。種子はナツボダイジュの方が大きい。写真はミラノ市内の公園。花序につく花の数が7~10個程度のため、セイヨウシナノキとした。
 落葉高木、高さ30~40m。 若いシュートはわずかに有毛~無毛。葉は両親の中間、5本の主脈があり、広卵形、長さ5~7.5㎝×幅3.5~5.5㎝、極まばらに毛があり、脈腋に毛の束をもち、基部は斜めの(歪んだ)心形又はやや切形、鋸歯縁、先は急に尖鋭形~鋭形。葉柄は長さ1.5~3.5㎝、密に毛がある。集散花序はやや散形花序状、花が5~10個つく。花序柄は苞と同長又はわずかに長く、ほぼ無毛。苞は長円状倒披針形、長さ6.5~7.5㎝×幅2~2.5㎝、鈍形、無毛。花は直径約1.5㎝。花柄は長さ1.2~1.5㎝。咢片は狭卵形、長さ約6㎜×幅約2.5㎜、外側が有毛、先は鋭形。花弁は倒披針形、長さ約7㎜、鈍形。雄しべは30~35本、花糸は花弁の長さと同長。子房は球形、長さ約2㎜、密に毛がある。花柱は長さ約3㎜無毛。果実は広卵状類球形、直径約8㎜、綿毛があり、微突頭。