オオネズミガヤ 大鼠茅

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Flora of Mikawa

イネ科 Poaceae ネズミガヤ属

中国名 乱子草 luan zi cao
学 名 Muhlenbergia huegelii Trin.
 synonym Muhlenbergia longistolon Ohwi.
オオネズミガヤの花
オオネズミガヤの小穂
オオネズミガヤの果実
オオネズミガヤの葉鞘
オオネズミガヤ
オオネズミガヤの小花
オオネズミガヤの苞頴
オオネズミガヤの葉
オオネズミガヤの根茎
花 期 7~10
高 さ (50)70~90(120)㎝
生活型 多年草
生育場所 山の谷間、川沿い、林内の湿った場所
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ロシア、モンゴル、インド、ネパール、ブータン、アフガニスタン、パキスタン、フィリピン
撮 影 豊田市(旧稲武町) 09.9.7
多年草。高さ(50)70~90(120)㎝。根茎は地中を長く横に広がり、堅い鱗片葉で覆われる。茎は叢生し、直立し、節の下に毛がある。茎は中空の円柱状で、滑らかく折れやすい。葉鞘は緩く、無毛、普通、節間より短い。葉は広線形、長さ4~14㎝×幅0.4~1㎝、両面と縁がザラつき、中脈が白く、幅が広くて目立ち、先は尖鋭形。円錘花序は長さ8~27(30)㎝、かなり開き、ときにうなずき、各節に少数~数本の枝を斜開し、小穂が密につく。枝と小梗すべて細く、ザラつく。小穂は披針形、長さ2~3㎜、灰緑色または帯紫色、1個の小花と1対の苞頴からなる。苞穎は膜質、白色、小花の長さの約1/3以下で、長さ0.5~1.2㎜。第1苞頴は第2包頴よりわずかに短く、透明、1脈があり、ザラつき、先は鋭形、凹むこともある。第2包頴は1竜骨、1脈があり、先は鋭形~鈍形(日本産は鈍形)。果実が熟すと苞穎の対を残して、小花が落ちる。護穎は長さ2~3㎜、竜骨はなく、3脈があり、灰緑色または紫色、細かくザラつき、背の下部1/4に直軟毛がある。芒は真っすぐ~少し曲がりくねり、長さ8~14(20)㎜、上向きの刺があってひっつきやすく、熟した小花が花穂にひっかかっているのが見られる。内穎は護穎と同長、2脈があり、直軟毛がある。葯は長さ約0.8㎜。鱗被は2個、くさび形、肉質。穎果は果皮が付着性、紡錘形。2n=40.42。花期および果期は7~10月。
 ネズミガヤは根茎がなく、苞頴の長さが小花の長さの約1/2、芒の長さが3~6㎜とやや短い。
 タチネズミガヤは芒の長さが5~9㎜あり、苞穎は長さ3~4㎜、紙質、ほぼ同長または第1苞穎は第2苞穎よりわずかに短く、1脈があり、脈に沿って細かくざらつき、先は尖鋭形。。