オオジシバリ 大地縛り

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae タカサゴソウ属

中国名 剪刀股 jian dao gu
学 名 Ixeris japonica (Burm.f.) Nakai
 synonym Ixeris debilis A. Gray.
オオジシバリの頭花
オオジシバリの雌しべ
オオジシバリの総苞
オオジシバリ花弁裏の先端
オオジシバリの果実
オオジシバリ
オオジシバリ葉表
オオジシバリ葉裏
オオジシバリ種子の冠毛
花 期 3~5月
高 さ 15~35(45)㎝
生活型 多年草
生育場所 砂地の海岸、低地の開けた荒れた場所、野原、やや湿った道端、水田の畔
分 布 在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾
撮 影 蒲郡市柏原町 05.4.23
ニガナ属はIxeridium に改められ、Ixerisはタカサゴソウ属に変名された。
 多年草、高さ15~35(45)㎝、無毛、ロゼットになる。直根は側シュートをつける根をもち、二次の葉ロゼットを生成する。茎は数本あり、むち状(flagelliform)で、地上を長く這い、節は1~数㎝離れ、ほとんどに不定根と1枚の葉がつく。花茎はロゼットと匍匐枝の葉腋から、直立し、高さ35㎝以下、0~1枚の葉がつく。根生葉は花時にあり、ヘラ形~楕円形またはほぼ線形、長さ 3~25(~35)㎝×幅0.5~2(~3)㎝、不分裂または(羽状浅裂~)羽状中裂~羽状深裂し、ときに頭大羽状の中裂~深裂し、基部は漸尖し、葉柄状になり、縁は全縁または波状の歯があり、先は鈍形~鋭形で先端が点状になる。側裂片(存在する場合)は1~数対、三角形~楕円形、先は鋭傾~鈍形。茎葉(ある場合)は根生葉に似ているが、小さい。合成花序は緩く、弱い散房花序状で、1~6個の頭花を持つ。頭花は直径2.5~3㎝、20~25個の小花を持つ。花序柄は針金状、長さ1~20cm。総苞は円筒形~鐘形、花時に長さ(8~)10~12(13)㎜×幅4~5㎜、果時に長さ1.4㎝までになる。総苞片は外面が無毛。外総苞片は卵形~披針形、最長で長さ4mm以下、先は鋭形。内総苞片は8(~10)個、外総苞片より大きく、先は鋭形。小花は黄色、花弁の先はタンポポ亜科の特徴である5歯があり、歯裏が赤い。葯筒と花柱は乾燥すると帯緑色~帯黒色になる。痩果は褐色、紡錘形、長さ6~8mm、10稜があり、先は漸尖し、長さ2~3mmの糸状の嘴になり、嘴の先に冠毛がつく。冠毛は長さ6~8mm。花期および果期は3~5月。2n=48。
 キクバジシバリ(Ixeris japonica (Burm.f.) Nakai f. dissecta Nakai)は葉が菊のように切れ込む。
 ホソバジシバリ(Ixeris japonica (Burm.f.) Nakai subsp. litoralis Kitam.)は台湾に分布。Kewscienceでは基準種に含める。
 イワニガナ(ジシバリ)は全体が小さく、葉がスプーン形。