オオイタドリ 大虎杖

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Flora of Mikawa

タデ科 Polygonaceae イタドリ属

英 名 giant knotweed , sacaline , Sakhalin knotweed
学 名 Reynoutria sachalinensis (Fr. Schm.) Nakai

 synonym Fallopia sachalinensis (F.Schmidt) Ronse Decr

 synonym Pleuropterus sachalinensis (F.Schmidt) Moldenke

 synonym Polygonum sachalinense F.Schmidt

オオイタドリの花序
オオイタドリの花序
オオイタドリの花
アブノメの若葉
オオイタドリ
オオイタドリ葉表
オオイタドリ葉裏
花 期 7~10月
高 さ 2~4(~5) m
生活型 多年草
生育場所 山野、道端、川辺の砂礫地 
分 布 在来種  北海道、本州(中部地方以北)、ロシア
撮 影 長野県  10.8.27
タデ属(Polygonum)がミチヤナギ属(Polygonum)に細分され、ソバカズラ属(Fallopia)に分類されるようになった。Kewscienceではイタドリ属(Reynoutria)に分類されている。ヨーロッパ、北アメリカなどに帰化している。奥三河でも見られるが、国内帰化の可能性が大きいと考えられる。イタドリと同じように若芽が食べられる。
 多年草、根茎があり、高さ2~4(~5) m。茎は普通、束生し、直立、控えめに分枝し、草質、硬く、無毛、粉白を帯びる。葉鞘は宿存又は脱落し、帯褐色、円筒形、長さ6~12㎜、縁は斜め、面は後屈せず、基部に細い剛毛があり、他には無毛又は微軟毛がある。葉柄は長さ1~4㎝、無毛。葉身は長さ15~30(~40)㎝×幅7~25㎝、基部は心形、全縁、無毛又はざらつき~縁毛があり、先は鈍形~鋭形、下面は微細な斑点があり、粉白を帯び、脈に多細胞の長さ0.2~0.6㎜の毛が明瞭にあり、先端は鋭形~尖鋭形、上面は無毛。花序は腋生、ほとんどが上部につき、直立又は広がり、円錐花序状、長さ3~8㎝、花序軸は微軟毛~毛がある。花序柄は長さ0.1~4㎝又は無く、微軟毛~帯赤色の毛がある。花柄は斜上又は広がり、下部~中間に関節があり、長さ2~4㎜、無毛。花は両性又は雌性、托葉鞘の束生(ocreate fascicle)ごとに花が4~7個。花被は果時に大きくなり、帯緑色、柄のような基部を含めて長さ4.5~6.5㎜、無毛。花被片は倒卵形~楕円形、先は鈍形~鋭形、外側の3個は翼がある。雄しべは6~8個。花糸は下部が平らになり、無毛。花柱は基部で合着する。柱頭は長毛縁(采状)。痩果は包まれ、褐色、長さ2.8~4.5㎜×幅1.1~1.8㎜、光沢があり、平滑、果時の花被は無毛、翼は平ら~波打ち、成熟して幅1.8~2.2㎜、柄のような基部~接合部まで沿下し、全縁。2n=44, 66, 102, 132 (Japan, Korea)。花期は7~10月。
 イタドリは、葉の基部が心形にならず、切形で、葉の裏面は緑色。イタドリとオオイタドリの自然交雑もある。