オンタデ 御蓼

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Flora of Mikawa

タデ科 Polygonaceae チシマミチヤナギ属

別 名 イワタデ.
学 名

Aconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. alpinum (Maxim.) H.Hara

 synonym Koenigia weyrichii (F.Schmidt) T.M.Schust. & Reveal 広義

 synonym Pleuropteropyrum weyrichii (Fr. Schm.) H. Gross. var. alpinum (Maxim.) H. Gross.

オンタデの雄花
オンタデの雌花
オンタデの葉
オンタデ雄株
オンタデ雌株
花 期 7~8月
高 さ 20~80㎝
生活型 多年草
生育場所 亜高山帯~高山帯の砂礫地
分 布 在来種(日本固有亜種) 北海道、本州(中部地方以北)
撮 影 乗鞍畳平  06.8.20
オンタデ属(Aconogonon)はチシマミチヤナギ属(Koenigia)に合併された。
 オンタデは和名が御嶽山に由来する。学名はYListではAconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. alpinum (Maxim.) H.Haraとしている。Kew(POWO)ではオンタデを認めず、ウラジロタデ(Koenigia weyrichii (F.Schmidt) T.M.Schust. & Reveal)のsynonymとしている。
 オンタデは多年草。茎はほとんど分枝せず、直立する。葉は互生し、長さ10~20㎝の長卵形、先が三角状にとがる。葉の裏は葉脈がはっきり見え緑色。雌雄異株。赤みがかるのは雌花、白く見えるのが雄花。秋には黄色く紅葉する。
 基本種のウラジロタデは葉の裏に毛が密生し、白く見える。

1 Koenigia weyrichii (F.Schmidt) T.M.Schust. & Reveal ウラジロタデ 裏白蓼

  synonym Aconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. weyrichii
  synonym Reynoutria weyrichii (F.Schmidt) Moldenke
  synonym Polygonum weyrichii F.Schmidt
 日本(北海道、本州の中部地方以北)、ロシア原産。別名はウラジロイタドリ、タカネウラジロイタドリ。英名はWeyrich's Knotweed。
 多年草。高さ30~100㎝。茎はほとんど分枝せず、直立する。葉は互生し、長さ10~20㎝の長卵形、先が三角状に尖り、葉柄がある。葉の裏には白色の毛が密生し、白く見える。雌雄異株。円錐花序に黄白色の花を多数つける。花被は5深裂する。雌花は花柱が3個。雄花は花被片が長さ1.5~2㎜、雄しべ8個、雌しべが退化しているが、退化せず果実が出来る両性花も見られる。果実が出来てくると赤色を帯びる。痩果は倒卵形、3個の翼がある。秋には黄色く紅葉する。花期は6~10月。2n=20。
 オンタデは葉裏に白色の毛が密生せず、緑色で葉脈が見える。Kew(POWO)ではオンタデを認めていない。YListではウラジロタデの変種としていた。

1-1 Aconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. alpinum (Maxim.) H.Hara オンタデ 御蓼

  synonym Aconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara subsp. savatieri (Nakai) Tzvelev

  synonym Aconogonon savatieri (Nakai) Tzvelev
  synonym Pleuropteropyrum savatieri Koidz. ex Nakai
  synonym Aconogonon savatieri (Koidz. ex Nakai) Tzvelev

  synonym Aconogonon weyrichii subsp. savatieri (Koidz. ex Nakai) Tzvelev オンタデ

  synonym Polygonum iturupense Mishurov
 日本固有種(北海道、本州の中部地方以北)。和名は御嶽山に由来する。別名はイワタデ。亜高山帯~高山帯の砂礫地に生える。
 多年草、高さ20~80㎝。茎はほとんど分枝せず、直立する。葉は互生し、長さ10~20㎝の長卵形、先が三角状にとがる。葉の裏は葉脈がはっきり見え緑色。雌雄異株。赤みがかるのは雌花、白く見えるのが雄花。秋には黄色く紅葉する。花期は7~8月。