ノジギク 野路菊
Flora of Mikawa
キク科 Asteraceae キク属
学 名 | Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai |
花 期 | 10~12月 |
高 さ | 60~90㎝ |
生活型 | 多年生 |
生育場所 | 海岸沿いの傾斜地 |
分 布 | 在来種(日本固有種) 本州(兵庫県以西)、四国、九州 |
撮 影 | 牧野植物園 03.11.1 |
三河地方ではノジギクは自生しない。豊橋市のノンホイパークに植えられていて、見ることができる。以前は変種とされていたセトノジギクと思われる。現在ではセトノジギクもノジギクに含められている。
茎は基部は倒れて、斜上し、中部で普通、3分枝し、上部で多数分枝する。葉は互生し、葉柄は長さほぼ2㎝以下。葉身は長さ3~5㎝、幅2.5~4㎝の広卵形、3~5中裂し、裂片に少数の鋸歯があり、基部は心形~切形。葉質は厚く又はやや薄く、葉表は毛が散生し、葉裏は白色の毛が密生し、ややまばらであり、灰白色(緑白色)。白毛は伏毛、両端が尖り、中間に着点があり、丁字状毛といわれる(キク属の特徴)。キク属の花序は合成花序(synflorescence)であるが、頂部の総状花序は単一の頭花に縮小し、側花序とあわせてまばらな散房状に頭花がつく。頭花は直径3~5㎝。舌状花は白色~まれに黄色、しぼむときに淡紅色を帯びることもある。舌状花の数や幅は個体差がある。筒状花は黄色、裂片は小さい広三角形。総苞は半球形、総苞片は3列。総苞内片は長さ約8㎜、縁が膜質で幅が広い。総苞外片は総苞内片より短く、幅が狭く、先が円形、白色の毛がある。痩果は長さ約1.8㎜、円柱状、5肋があり、冠毛はない。2n=54
キバナノジギクは黄花のノジギク。品種分類されていない。
セトノジギク は本州、四国、九州の瀬戸内海沿岸に分布し、ノジギクより葉が薄い。変種 var. debile などとされていたが、現在ではノジギクに含めらている。
アシズリノジギク var. ashizuriense は四国の高知県(足摺岬)~愛媛県(佐多岬)に分布する変種。ノジギクに比べ、葉が小さくて厚く、3中裂し、葉表の縁が白色になる。頭花は直径3~4㎝。舌状花は白色、小舌の幅がやや広い。総苞に白毛が密生する。
リュウノウギク Chrysanthemum makinoi はよく似ている。総苞外片の幅が狭く、内片の長さとほぼ同長。2n=18
シマカンギク Chrysanthemum indicum 本州(近畿地方以西)、九州に分布する。葉裏は淡緑色。頭花は直径約2.5㎝。舌状花は黄色。総苞片は4列、外片は長楕円形~卵形。2n=36
茎は基部は倒れて、斜上し、中部で普通、3分枝し、上部で多数分枝する。葉は互生し、葉柄は長さほぼ2㎝以下。葉身は長さ3~5㎝、幅2.5~4㎝の広卵形、3~5中裂し、裂片に少数の鋸歯があり、基部は心形~切形。葉質は厚く又はやや薄く、葉表は毛が散生し、葉裏は白色の毛が密生し、ややまばらであり、灰白色(緑白色)。白毛は伏毛、両端が尖り、中間に着点があり、丁字状毛といわれる(キク属の特徴)。キク属の花序は合成花序(synflorescence)であるが、頂部の総状花序は単一の頭花に縮小し、側花序とあわせてまばらな散房状に頭花がつく。頭花は直径3~5㎝。舌状花は白色~まれに黄色、しぼむときに淡紅色を帯びることもある。舌状花の数や幅は個体差がある。筒状花は黄色、裂片は小さい広三角形。総苞は半球形、総苞片は3列。総苞内片は長さ約8㎜、縁が膜質で幅が広い。総苞外片は総苞内片より短く、幅が狭く、先が円形、白色の毛がある。痩果は長さ約1.8㎜、円柱状、5肋があり、冠毛はない。2n=54
キバナノジギクは黄花のノジギク。品種分類されていない。
セトノジギク は本州、四国、九州の瀬戸内海沿岸に分布し、ノジギクより葉が薄い。変種 var. debile などとされていたが、現在ではノジギクに含めらている。
アシズリノジギク var. ashizuriense は四国の高知県(足摺岬)~愛媛県(佐多岬)に分布する変種。ノジギクに比べ、葉が小さくて厚く、3中裂し、葉表の縁が白色になる。頭花は直径3~4㎝。舌状花は白色、小舌の幅がやや広い。総苞に白毛が密生する。
リュウノウギク Chrysanthemum makinoi はよく似ている。総苞外片の幅が狭く、内片の長さとほぼ同長。2n=18
シマカンギク Chrysanthemum indicum 本州(近畿地方以西)、九州に分布する。葉裏は淡緑色。頭花は直径約2.5㎝。舌状花は黄色。総苞片は4列、外片は長楕円形~卵形。2n=36