ナガバハエドクソウ 長葉蝿毒草
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Flora of Mikawa
ハエドクソウ科 Phrymaceae ハエドクソウ属
別 名 | ヒメハエドクソウ |
学 名 | Phryma oblongifolia Koidz. synonym Phryma humilis Koidz. synonym Phryma leptostachya L. var. oblongifolia (Koidz.)Honda synonym Phryma leptostachya L. subsp. asiatica (H.Hara) Kitam. form. oblongifolia (Koidz.) Ohwi |
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
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花 期 | 6~8月 |
高 さ | 30~70㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 林内、林縁 |
分 布 | 在来種 日本(北海道、本州、四国、九州)、千島、朝鮮、中国、台湾、モンゴル、ロシア、インド、ネパール、ブータン、パキスタン、ベトナム |
撮 影 | 蒲郡市 11.8.29 |
ナガバハエドクソウを独立種とする説に従って分類した。ハエドクソウは温帯性、ナガバハエドクソウは暖帯性であり、三河地域ではナガバハエドクソウが多い。
多年草。高さ30~70cm。根は少なく、太い。茎は4稜形で直立する。葉は下部にかたまって対生し、葉柄は基部の成葉が最も長い。葉身は長さ4~15㎝×幅2~7㎝、長卵形~長楕円形、基部の成葉は楕円形、質が薄く、まばらに毛があり、基部はくさび形、縁に粗い鋸歯がある。 葉裏の細脈が不明瞭。茎頂や葉腋から細長い穂状花序を出し、小さな花をまばらにつける。萼は筒状で5歯があり、背側の3歯は紅色、先が鉤曲して刺となる。萼の下部に苞1個と、小苞2個がある。花冠は下部が筒状の2唇形、白色~淡紅色、長さ5~8㎜、幅2~6㎜、上唇は短くて先が2浅裂し、下唇は長く開出し、3裂する。ハエドクソウより花冠が小さく、ハエドクソウは花冠の上唇の両側が裂片の下で広く肩状になるが、ナガバハエドクソウは裂片の幅と下部の幅がほぼ等しく肩状にならない。雄しべは4本、2本が長い。花柱は2浅裂する。子房は上位。果実は下向きに軸に圧着してつき、萼は果実を包んで残り、衣服などに付着して果実が運ばれる。萼の中に果実は1個のみ、種子も1個で、果皮と合着して離れない。花期は6~8月。
ハエドクソウは葉の幅が広く、茎基部の最長の葉柄の葉身の幅/最長の葉柄の葉身の長さ・比が0.95程度であり、葉裏の細脈が細かく、明瞭。花冠はやや大きく、長さ7~9㎜、幅4~6㎜、上唇の両側が広く肩状になる。
観察したものはほぼナガバハエドクソウに合致するものであった。気付いた点は次のとおり。
開花は7月以降に多い。葉は長楕円形が多く、最上部の葉の基部は切形のものが多い。
多年草。高さ30~70cm。根は少なく、太い。茎は4稜形で直立する。葉は下部にかたまって対生し、葉柄は基部の成葉が最も長い。葉身は長さ4~15㎝×幅2~7㎝、長卵形~長楕円形、基部の成葉は楕円形、質が薄く、まばらに毛があり、基部はくさび形、縁に粗い鋸歯がある。 葉裏の細脈が不明瞭。茎頂や葉腋から細長い穂状花序を出し、小さな花をまばらにつける。萼は筒状で5歯があり、背側の3歯は紅色、先が鉤曲して刺となる。萼の下部に苞1個と、小苞2個がある。花冠は下部が筒状の2唇形、白色~淡紅色、長さ5~8㎜、幅2~6㎜、上唇は短くて先が2浅裂し、下唇は長く開出し、3裂する。ハエドクソウより花冠が小さく、ハエドクソウは花冠の上唇の両側が裂片の下で広く肩状になるが、ナガバハエドクソウは裂片の幅と下部の幅がほぼ等しく肩状にならない。雄しべは4本、2本が長い。花柱は2浅裂する。子房は上位。果実は下向きに軸に圧着してつき、萼は果実を包んで残り、衣服などに付着して果実が運ばれる。萼の中に果実は1個のみ、種子も1個で、果皮と合着して離れない。花期は6~8月。
ハエドクソウは葉の幅が広く、茎基部の最長の葉柄の葉身の幅/最長の葉柄の葉身の長さ・比が0.95程度であり、葉裏の細脈が細かく、明瞭。花冠はやや大きく、長さ7~9㎜、幅4~6㎜、上唇の両側が広く肩状になる。
観察したものはほぼナガバハエドクソウに合致するものであった。気付いた点は次のとおり。
開花は7月以降に多い。葉は長楕円形が多く、最上部の葉の基部は切形のものが多い。