ムラサキニガナ 紫苦菜
Flora of Mikawa
キク科 Asteraceae ムラサキニガナ属
中国名 | 假福王草 jia fu wang cao |
学 名 | Paraprenanthes sororia (Miq.) Chang ex C.Shih synonym Lactuca sororia Miq. |
花 期 | 6~8月 |
高 さ | 50~150(180)㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の林下、林縁 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、中国、台湾、ベトナム |
撮 影 | 蒲郡市大塚町 09.7.3 |
多年草。高さ50~150(180)㎝。茎は中空、高く直立し、無毛又はまれに腺毛がある。根生葉は花時に枯れる。葉は互生し、下部~中間の茎葉は葉柄が長さ3~7㎝、翼はない。葉身は分裂せずに三角状卵形~披針形、又は±頭大羽状中裂~±頭大羽状全裂、基部は心形~切形~楔形、縁は±波状で 先が点状の歯牙状。側裂片は1~2(3)対、ときに、互生又は対にならず、卵形~不規則な菱形、長さ1~11㎝×幅1~7㎝、葉の基部で小さくなり、先は円形~鋭形。頂裂片は広三角形~広披針形、長さ5.5~15㎝×幅5.5~15㎝、基部は矛形~神経~切形~楔形、縁はしばしば粗く波打ち、先は鋭形。上部の茎葉は無柄又は翼のある短柄をもち、小さく、分裂が少なく又は無い。合成花序は狭い円錐花序、多数の頭花をつける。花序柄は細く、腺毛がある。頭花は普通、10~15個の小花をもつ。総苞は長さ9~11㎜×幅約3㎜。総苞外片は卵形~披針形、最も長いものは約長さ4㎜×幅1㎜、先は鋭形。総苞内片は±8個つき、先は鈍形~円形。小花は帯紫色。痩果は長さ(3~3.5㎜)4~5㎜、先は漸尖し、長さ約1㎜の嘴状になる。冠毛は長さ7~8㎜。花期と果期は5~8月。2n=18。
草丈が同じように高く、花が少なく、黄色のものはヤマニガナである。アキノノゲシは葉が多数つき、花が淡黄色。
多年草又はまれに1年草。茎は普通、1本、直立、先で分枝し、無毛又は腺毛があり、葉があり、又はまれにほとんど無い。葉は羽状分裂又はまれに分裂しない。合成花序、キャピラリー状の細い枝がある。頭花はしばしば花時に垂れ下がり、舌状小花頭花( ligulate capitulum:舌状小花だけからなる頭花)であり、小花を4~15個もつ。花序柄はキャピラリー状。総苞は狭い円筒形。総苞片は普通、緑色で淡紫赤色を帯び、無毛。外総苞片は少数、中心に向かって徐々に長くなり、ほとんどで、内総苞片よりかなり短い。内総苞片は普通、5又は8個、長さはほぼ同長、±線状披針形~線形。花托筒は露出する。小花は淡帯赤色又は紫色。痩果は暗褐色~黒褐色、紡錘形、弱く扁平、5本の主うねがあり(2本は側部、1本は腹側の中央、2本が背側の中央)、間にやや似た2次のうねがあり、先は漸尖して淡色、嘴は無いか又はまれに短い嘴がある。冠毛は白色、単純な細いざらざらした剛毛。
世界に12種あり、アジア東部、アジア南東部に分布し、すべて中国にあり、11種が中国の固有種。日本に1種ある。
synonym Lactuca sororia Miq.
synonym Paraprenanthes pilipes (Migo) C.Shih ケムラサキニガナ
日本(本州、四国、九州)、中国、台湾、ベトナム原産。中国名は假福王草 jia fu wang cao。
多年草。高さ50~150(180)㎝。茎は中空、高く直立し、無毛又はまれに腺毛がある。根生葉は花時に枯れる。葉は互生し、下部~中間の茎葉は葉柄が長さ3~7㎝、翼はない。葉身は分裂せずに三角状卵形~披針形、又は±頭大羽状中裂~±頭大羽状全裂、基部は心形~切形~楔形、縁は±波状で 先が点状の歯牙状。側裂片は1~2(3)対、ときに、互生又は対にならず、卵形~不規則な菱形、長さ1~11㎝×幅1~7㎝、葉の基部で小さくなり、先は円形~鋭形。頂裂片は広三角形~広披針形、長さ5.5~15㎝×幅5.5~15㎝、基部は矛形~神経~切形~楔形、縁はしばしば粗く波打ち、先は鋭形。上部の茎葉は無柄又は翼のある短柄をもち、小さく、分裂が少なく又は無い。合成花序は狭い円錐花序、多数の頭花をつける。花序柄は細く、腺毛がある。頭花は普通、10~15個の小花をもつ。総苞は長さ9~11㎜×幅約3㎜。総苞外片は卵形~披針形、最も長いものは約長さ4㎜×幅1㎜、先は鋭形。総苞内片は±8個つき、先は鈍形~円形。小花は帯紫色。痩果は長さ(3~3.5㎜)4~5㎜、先は漸尖し、長さ約1㎜の嘴状になる。冠毛は長さ7~8㎜。花期と果期は5~8月。2n=18。
Paraprenanthes sororia (Miq.) C.Shih
Paraprenanthes
草丈が同じように高く、花が少なく、黄色のものはヤマニガナである。アキノノゲシは葉が多数つき、花が淡黄色。
ムラサキニガナ属
family Asteraceae - genus Paraprenanthes多年草又はまれに1年草。茎は普通、1本、直立、先で分枝し、無毛又は腺毛があり、葉があり、又はまれにほとんど無い。葉は羽状分裂又はまれに分裂しない。合成花序、キャピラリー状の細い枝がある。頭花はしばしば花時に垂れ下がり、舌状小花頭花( ligulate capitulum:舌状小花だけからなる頭花)であり、小花を4~15個もつ。花序柄はキャピラリー状。総苞は狭い円筒形。総苞片は普通、緑色で淡紫赤色を帯び、無毛。外総苞片は少数、中心に向かって徐々に長くなり、ほとんどで、内総苞片よりかなり短い。内総苞片は普通、5又は8個、長さはほぼ同長、±線状披針形~線形。花托筒は露出する。小花は淡帯赤色又は紫色。痩果は暗褐色~黒褐色、紡錘形、弱く扁平、5本の主うねがあり(2本は側部、1本は腹側の中央、2本が背側の中央)、間にやや似た2次のうねがあり、先は漸尖して淡色、嘴は無いか又はまれに短い嘴がある。冠毛は白色、単純な細いざらざらした剛毛。
世界に12種あり、アジア東部、アジア南東部に分布し、すべて中国にあり、11種が中国の固有種。日本に1種ある。
ムラサキニガナ属 の主な種と園芸品種
1 Paraprenanthes sororia (Miq.) C.Shih ムラサキニガナ 紫苦菜synonym Lactuca sororia Miq.
synonym Paraprenanthes pilipes (Migo) C.Shih ケムラサキニガナ
日本(本州、四国、九州)、中国、台湾、ベトナム原産。中国名は假福王草 jia fu wang cao。
多年草。高さ50~150(180)㎝。茎は中空、高く直立し、無毛又はまれに腺毛がある。根生葉は花時に枯れる。葉は互生し、下部~中間の茎葉は葉柄が長さ3~7㎝、翼はない。葉身は分裂せずに三角状卵形~披針形、又は±頭大羽状中裂~±頭大羽状全裂、基部は心形~切形~楔形、縁は±波状で 先が点状の歯牙状。側裂片は1~2(3)対、ときに、互生又は対にならず、卵形~不規則な菱形、長さ1~11㎝×幅1~7㎝、葉の基部で小さくなり、先は円形~鋭形。頂裂片は広三角形~広披針形、長さ5.5~15㎝×幅5.5~15㎝、基部は矛形~神経~切形~楔形、縁はしばしば粗く波打ち、先は鋭形。上部の茎葉は無柄又は翼のある短柄をもち、小さく、分裂が少なく又は無い。合成花序は狭い円錐花序、多数の頭花をつける。花序柄は細く、腺毛がある。頭花は普通、10~15個の小花をもつ。総苞は長さ9~11㎜×幅約3㎜。総苞外片は卵形~披針形、最も長いものは約長さ4㎜×幅1㎜、先は鋭形。総苞内片は±8個つき、先は鈍形~円形。小花は帯紫色。痩果は長さ(3~3.5㎜)4~5㎜、先は漸尖し、長さ約1㎜の嘴状になる。冠毛は長さ7~8㎜。花期と果期は5~8月。2n=18。
参考
1) Plants of the World Online - KewscienceParaprenanthes sororia (Miq.) C.Shih
http://plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:945979-1
2) Flora of ChinaParaprenanthes
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=200464