マメザクラ 豆桜
Flora of Mikawa
バラ科 Rosaceae サクラ属 サクラ亜属
別 名 | フジザクラ 富士桜 |
英 名 | Fuji cherry |
学 名 | Prunus incisa Thunb. synonym Cerasus incisa (Thunb.) Loisel. var. incisa |
花 期 | 3月下旬~5月上旬 |
高 さ | 3~5(10)m |
生活型 | 落葉低木~小高木 |
生育場所 | 低山~亜高山の林内 |
分 布 | 在来種 本州(関東~中部地方) |
撮 影 | 豊橋市 16.4.6 |
サクラ属・サクラ亜属の富士山近辺やその山麓、箱根近辺等に自生する野生種。ヤマザクラとほぼ同じ時期に開花する。
落葉低木~小高木。高さ3~5(10)m。幹は樹皮が暗灰色、皮目が横に並ぶ。枝はよく分枝し、若枝はほぼ無毛、まれに有毛。葉は互生し、葉柄は長さ5~9㎜、斜上毛が密生する。葉身は倒卵形~卵形、長さ2~5㎝、幅1.5~3㎝、基部は円形、先は尖鋭形、尾状に尖る。葉縁は欠刻状重鋸歯。蜜腺は葉身の基部又は葉柄の上部につき、しばしば柄がある。葉の展開前又はほぼ同時に開花する。前年枝の葉腋に散形状に花を1~3個つける。苞は長さ3~4㎜、縁に鋸歯がある。花柄は長さ8~15㎜、斜上毛がある。萼は筒状鐘形、赤色を帯びる。萼筒は長さ5~6㎜。萼片は5個、卵状楕円形、先は鈍形、全縁。花は直径約2㎝。花弁は5個、白色~淡紅色、広楕円形~倒卵形、長さ約1㎝、先は凹形。雄しべは約38個。雌しべは1個、雄しべとほぼ同長又はやや長い。花柱は無毛。子房は卵形、緑色、無毛。果実は球形の核果、直径約8㎜、熟すと黒色。核は扁平な卵形、長さ6~7㎜、淡褐色、平滑。花期は3月下旬~5月上旬
キンキマメザクラ var. kinkiensis は本州の日本海側に主に分布する変種。開花は4月上旬~5月上旬。葉はマメザクラより大きく、長さ5~6㎝、幅2~5㎝。花は直径1.5~2㎝。萼はマメザクラより細長く、細長い鐘形。萼筒は長さ7~10㎜。萼片もマメザクラより長く、長さ3~5㎜の披針形~楕円形、縁毛がある。
落葉低木~小高木。高さ3~5(10)m。幹は樹皮が暗灰色、皮目が横に並ぶ。枝はよく分枝し、若枝はほぼ無毛、まれに有毛。葉は互生し、葉柄は長さ5~9㎜、斜上毛が密生する。葉身は倒卵形~卵形、長さ2~5㎝、幅1.5~3㎝、基部は円形、先は尖鋭形、尾状に尖る。葉縁は欠刻状重鋸歯。蜜腺は葉身の基部又は葉柄の上部につき、しばしば柄がある。葉の展開前又はほぼ同時に開花する。前年枝の葉腋に散形状に花を1~3個つける。苞は長さ3~4㎜、縁に鋸歯がある。花柄は長さ8~15㎜、斜上毛がある。萼は筒状鐘形、赤色を帯びる。萼筒は長さ5~6㎜。萼片は5個、卵状楕円形、先は鈍形、全縁。花は直径約2㎝。花弁は5個、白色~淡紅色、広楕円形~倒卵形、長さ約1㎝、先は凹形。雄しべは約38個。雌しべは1個、雄しべとほぼ同長又はやや長い。花柱は無毛。子房は卵形、緑色、無毛。果実は球形の核果、直径約8㎜、熟すと黒色。核は扁平な卵形、長さ6~7㎜、淡褐色、平滑。花期は3月下旬~5月上旬
キンキマメザクラ var. kinkiensis は本州の日本海側に主に分布する変種。開花は4月上旬~5月上旬。葉はマメザクラより大きく、長さ5~6㎝、幅2~5㎝。花は直径1.5~2㎝。萼はマメザクラより細長く、細長い鐘形。萼筒は長さ7~10㎜。萼片もマメザクラより長く、長さ3~5㎜の披針形~楕円形、縁毛がある。