キョウガノコ 京鹿子
Flora of Mikawa
バラ科 Rosaceae シモツケソウ属
中国名 | 槭叶蚊子草 qi ye wen zi cao |
英 名 | purple meadowsweet , Japanese meadowsweet |
学 名 | Filipendula purpurea Maxim. |
花 期 | 6~7月(花期7~8月) |
高 さ | 50~150㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | やや湿った場所 |
分 布 | 栽培種 日本、朝鮮、中国 |
撮 影 | 豊田市 15.6.17 |
シモツケソウの古くからの栽培種。中国東北や朝鮮半島でも見られる。シモツケソウよりも大型、草丈が1m以上に達し、葉の鋸歯がやや細かく、側小葉は1~3対で小さい。花色がピンク色。
シモツケソウの変異又はシモツケソウとコシジシモツケソウの雑種と推定されている。
茎は平滑、稜がある。葉は奇数羽状複葉、側小葉は(0)1~3対、ときに間に小付属片がつく。葉柄は無毛。頂小葉は大きく、掌状に5~7裂し、裂片は卵形、先が尾状に尖る。葉縁は重鋸歯~不明瞭な裂片状、歯は尖るかやや鈍い。葉表、葉裏とも緑色、無毛、葉裏の脈上にに軟毛があることがある。側小葉は小さく、長卵形~卵状被針形、縁は重鋸歯~不明瞭な裂片状。托葉は草質~半膜質、淡褐緑色、やや小さく、卵状被針形、全縁。散房花序又は円錐花序を頂生又は腋生し、花柄は無毛。花は直径4~5㎜。萼片は卵形、先が尖り、外面は無毛。花弁はピンク色又は白色、倒卵形。痩果は直立し、短柄があり、背腹の両辺縁に毛がある。
シモツケソウ Filipendula multijuga 根茎は若株では太く、大株では節が数珠状になり、横に這う。葉は根生葉と互生する茎葉がある。根生葉及び下部の茎葉は奇数羽状複葉、頂小葉が大きく、幅5~10㎝、掌状に5~7中~深裂し、側小葉は長い葉軸に多数つき、長さ3~0.3㎝、基部ほど小さくなる。上部の茎葉は側小葉が小さく、ほとんど無いと頂小葉が掌状葉に見えることもある。托葉は、膜質、乾くと褐色になり、茎に沿って直立する。茎頂又は上部の葉腋から出る散房状の総状花序に小さな花を多数つける。花柄は無毛。花は直径4~5㎜、淡紅紫色~紅紫色、稀に白色もある。花弁4~5個。雄しべは多数、花糸が長い。痩果は無毛、左右から扁平な長楕円形、短い柄があり、赤色に熟す。2n=14
アカバナシモツケソウ var. ciliata は花が紅紫色~紅色。高山型の変種。痩果の稜上に立毛がある。
コシジシモツケソウFilipendula auriculataは日本海側の山形県~富山県に分布する。葉は鋸歯が細かく。茎葉の頂小葉は長さ5~15㎝、幅10~20㎝と大きく、側小葉は1~2対つき、長さ1~3㎝。托葉が大きく耳形、草質、茎を抱く。痩果に毛がある。
茎は平滑、稜がある。葉は奇数羽状複葉、側小葉は(0)1~3対、ときに間に小付属片がつく。葉柄は無毛。頂小葉は大きく、掌状に5~7裂し、裂片は卵形、先が尾状に尖る。葉縁は重鋸歯~不明瞭な裂片状、歯は尖るかやや鈍い。葉表、葉裏とも緑色、無毛、葉裏の脈上にに軟毛があることがある。側小葉は小さく、長卵形~卵状被針形、縁は重鋸歯~不明瞭な裂片状。托葉は草質~半膜質、淡褐緑色、やや小さく、卵状被針形、全縁。散房花序又は円錐花序を頂生又は腋生し、花柄は無毛。花は直径4~5㎜。萼片は卵形、先が尖り、外面は無毛。花弁はピンク色又は白色、倒卵形。痩果は直立し、短柄があり、背腹の両辺縁に毛がある。
シモツケソウ Filipendula multijuga 根茎は若株では太く、大株では節が数珠状になり、横に這う。葉は根生葉と互生する茎葉がある。根生葉及び下部の茎葉は奇数羽状複葉、頂小葉が大きく、幅5~10㎝、掌状に5~7中~深裂し、側小葉は長い葉軸に多数つき、長さ3~0.3㎝、基部ほど小さくなる。上部の茎葉は側小葉が小さく、ほとんど無いと頂小葉が掌状葉に見えることもある。托葉は、膜質、乾くと褐色になり、茎に沿って直立する。茎頂又は上部の葉腋から出る散房状の総状花序に小さな花を多数つける。花柄は無毛。花は直径4~5㎜、淡紅紫色~紅紫色、稀に白色もある。花弁4~5個。雄しべは多数、花糸が長い。痩果は無毛、左右から扁平な長楕円形、短い柄があり、赤色に熟す。2n=14
アカバナシモツケソウ var. ciliata は花が紅紫色~紅色。高山型の変種。痩果の稜上に立毛がある。
コシジシモツケソウFilipendula auriculataは日本海側の山形県~富山県に分布する。葉は鋸歯が細かく。茎葉の頂小葉は長さ5~15㎝、幅10~20㎝と大きく、側小葉は1~2対つき、長さ1~3㎝。托葉が大きく耳形、草質、茎を抱く。痩果に毛がある。