コテングクワガタ 小天狗胡鍬形
Flora of Mikawa
オオバコ科 Plantaginaceae クワガタソウ属
中国名 | 小婆婆纳 xiao po po na |
英 名 | thymeleaf speedwell |
学 名 | Veronica serpyllifolia L. subsp. serpyllifolia Veronica serpyllifolia L. Veronica serpyllifolia L. var. nummularioides Lecoq. et Lamotte |
花 期 | 5~8月 |
高 さ | 10~30㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | やや湿った道端、芝生 |
分 布 | 帰化種 ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ原産 |
撮 影 | 豊根村 03.7.5 |
コテングクワガタはアジア、北アメリカ、オーストラリアなどに帰化し、世界に広く分布している。日本には第二次世界大戦前に北海道に移入され、現在は日本中に広がっている。Veronica
serpyllifolia Lはsubsp. serpyllifoliaとsubsp. humifusaの2亜種に分けられ、subsp. serpyllifoliaがコテングクワガタである。
テングクワガタ subsp. humifusa は日本を含めた世界に広く分布し、この中間型もヨーロッパでは普通にあるといわれている。Flora
of China では亜種に分けないで、Veronica serpyllifolia L.とし、subsp. humifusa も含めている。
茎は分枝し、基部で這い、直立し、白色の上向きの曲がった短毛がある。葉は互生し、毛が少なく、長さ8~25㎜の披針形~卵形、両端が円く、縁にごく浅い鋸歯がある。花は直径4~7㎜、花冠は4裂し、下部の1個が小さく、白色~淡青色、青色~紅紫色の線がある。萼片は長さ2~5㎜。花柄は長さ4~6㎜、上向き曲がった短い淡色の毛がある。果実は長さ2.5~3㎜の扁平なハート形、縁に腺毛がある。種子は長さ約0.7㎜。2n=14
三河で見られるものをよく観察すると、茎に上向きの白色の短毛が密生し、長い白色の腺毛がまばらに混じる。萼や苞にもまばらに腺毛がある。花は直径約5㎜。葉縁や葉裏の主脈にもまばらに毛がある。subsp. serpyllifoliaとsubsp. humifusaの中間型と考えられる。
テングクワガタ subsp. humifusa はbrightblue speedwell ともいわれ花の青色が強い。花柄と茎の上部に長い腺毛が多い。果実の下部が楔形。三河地方では見つかっていないといわれている。
茎は分枝し、基部で這い、直立し、白色の上向きの曲がった短毛がある。葉は互生し、毛が少なく、長さ8~25㎜の披針形~卵形、両端が円く、縁にごく浅い鋸歯がある。花は直径4~7㎜、花冠は4裂し、下部の1個が小さく、白色~淡青色、青色~紅紫色の線がある。萼片は長さ2~5㎜。花柄は長さ4~6㎜、上向き曲がった短い淡色の毛がある。果実は長さ2.5~3㎜の扁平なハート形、縁に腺毛がある。種子は長さ約0.7㎜。2n=14
三河で見られるものをよく観察すると、茎に上向きの白色の短毛が密生し、長い白色の腺毛がまばらに混じる。萼や苞にもまばらに腺毛がある。花は直径約5㎜。葉縁や葉裏の主脈にもまばらに毛がある。subsp. serpyllifoliaとsubsp. humifusaの中間型と考えられる。
テングクワガタ subsp. humifusa はbrightblue speedwell ともいわれ花の青色が強い。花柄と茎の上部に長い腺毛が多い。果実の下部が楔形。三河地方では見つかっていないといわれている。