コメナモミ 小豨薟

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae  メナモミ属

中国名 毛梗豨莶 máo geng xi xian
学 名 Sigesbeckia glabrescens (Makino) Makino

 synonym  Sigesbeckia pubescens Makino var. glabrescens (Makino) Vorosch.

 synonym Sigesbeckia orientalis L. subsp. glabrescens (Makino) Kitam. ex Shimabuku

コメナモミの花
コメナモミの花
コメナモミの花
コメナモミの痩果
コメナモミ花床の鱗片
コメナモミ葉裏の腺点と毛
コメナモミ茎
コメナモミ
コメナモミの葉
コメナモミの花柄
花 期 9~10月
高 さ 30~100㎝
生活型 1年草
生育場所 山野
分 布 在来種 日本全土、朝鮮、中国
撮 影 蒲郡市  09.11.8
コメナモミはメナモミ属の雑草。
 コメナモミと思っていた中に中間的なものを確認した。茎に毛が少なく、葉の毛もやや少ない。花柄の毛は上の写真の右側のタイプと同じであり、上向きに曲がるが、下の写真のように同じ花序の中に有柄の腺毛がある枝がある。腺毛はあったりなかったり、数が様々である。腺毛より長い毛はほとんどない。他の場所でも数個の腺毛が花柄にあるものを確認しており、稀に花柄に有柄の腺毛が出るものと思われる。
コメナモミの腺毛のある花柄
コメナモミの痩果
 メナモミよりコメナモミの方が多く、普通に見られる。
 コメナモミは茎、葉に短毛がまばらに生える。葉は対生し、翼のある葉柄があり、長さ5~13㎝の卵形~卵状三角形。葉裏には腺点がある。頭花は散房状につき、黄色で直径約1㎝。頭花の周囲に舌状花、中心に筒状花を配す。舌状花の花冠は黄色、先が3裂する。筒状花の花冠も黄色、先が5裂する。総苞片は5個あり、有柄の腺毛が生え、横に広がってヒトデのような特徴ある形をしている。花床には鱗片があり、それぞれ小花を抱き、外側の鱗片は総苞片と同質で有柄の腺毛がある。花柄には上向きの白色の毛が生えるが、長い開出毛はなく、普通、有柄の腺毛はない。稀に花柄に有柄の腺毛がある場合もあり、花柄の毛の長さや量には変化があるが、茎の毛の量は明らかに少ない。痩果は長さ1.9~3.3㎜。外側の果実はやや大きく、内側の果実はやや小さい。
 類似のメナモミは茎と葉に長い開出毛が生え、葉がビロード状。また、花柄に有柄の腺毛があり、痩果が長さ2.5~3.5㎜。