コフウロ 小風露

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Flora of Mikawa

フウロソウ科 Geraniaceae フウロソウ属

学 名 Geranium tripartitum R. Knuth.

 synonym Geranium tripartitum f. pilosellum H.Hara ケナシコフウロ

コフウロの花
コフウロの花2
コフウロの花3
コフウロの萼片
コフウロ
コフウロ葉
花 期 6~9月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 山地の林内
分 布 在来種  日本(本州の山形県、宮城県以南、四国、九州)、朝鮮(済州島)
撮 影 面の木 06.9.16
コフウロはフウロソウ科フウロソウ属の山地の林内に生える多年草。
高さ10~40(80)㎝。茎は細く、下部では毛がほとんどなく、上部には下向きの曲がった毛が生える。托葉は離生し、膜質、線形~狭三角形、長さ約3㎜。葉は互生し、葉柄は下部では長く、上部では無柄、葉身は円形~腎形~広卵形、3全裂して3出複葉状、頂裂片は浅裂~中裂し、側裂片は浅裂~深裂してときに下部の葉では全裂する。花は小集散花序に2個ずつつく。花は白色または淡紫紅色、直径1.0~1.5cm。花弁は5個、先は全縁~浅い波形、脈は淡紫色。萼片は5個、三角状長卵形、やや凹面状、先には微突(1本の芒)があり、外側には腺毛はなく、長い開出毛があり、内側は無毛。雄しべは10本、花糸には微細な毛がある。葯は淡紫色。柱頭は5裂し、先の枝は短く、星形に開く。果実は分離果、長い嘴が直立し、熟すと裂開し、分果は5個、楕円形、開出毛がある。花期は6~9月。
 ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)の葉は3~5深裂し、萼片や小花柄に腺毛が生える。
 ミツバフウロ(Geranium wilfordii)は葉が3(または5)深裂し、葉柄に後ろ向きの±伏毛があり、萼片の外側に前向きの伏毛と腺毛があり、内側はほぼ無毛。小花柄は後向きの±伏毛と腺毛がある。