ゲンノショウコ 現の証拠
Flora of Mikawa
フウロソウ科 Geraniaceae フウロソウ属
別 名 | フウロソウ |
中国名 | 中日老鹳草 zhong ri lao guan cao |
英 名 | Thunberg's geranium |
学 名 | Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton synonym Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton f. thunbergii ベニバナゲンノショウコ synonym Geranium thunbergii f. pallidum (Nakai ex H.Hara) Murata シロバナゲンノショウコ synonym Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton f. plenum (Iwata) Murata ヤエザキゲンノショウコ |
花 期 | 7~10月 |
高 さ | 20~70㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 道端、牧草地、雑草地帯、山野に普通 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、中国(安徽省、福建省、広東省、河北省、湖北省、湖南省、江西省、陝西省、浙江省)、台湾、ロシア |
撮 影 | 豊田市 12.9.6 |
ゲンノショウコは日本では山野に普通に見られる。東日本では白色、西日本では紅紫色のものが多く、三河では花が白色のものがほとんどである。まれに、紅紫色のもの、中間色のものもある。ベニバナゲンノショウコ、シロバナゲンノショウコ、ヤエザキゲンノショウコに花の色で品種に分けられていたが、現在では学名は分けない。
多年草。根茎は垂直で、直径2~10㎜、疣状突起がなく、根は肥大しない。茎は高さ20~70㎝、這うまたは斜上し、節で発根することもあり、長さ0.3~1.4㎜の開出または後向きの伏毛があり、ときに長さ0.8~1.3㎜の開出する腺毛がある。托葉は披針形~錐形、離生。葉は対生する。葉柄は長さ0.3~1.2㎜の開出~後向きの毛があり、ときに長さ0.5~1.2㎜の開出する腺毛がある。葉身は長2.4~6.4㎝、掌状分裂し、主切れ込み/中裂片の長さの比=0.73~0.91、伏した直軟毛がある。裂片は(3~)5個、菱形、基部の幅4~12㎜、上半分に5~8裂片があり、第2切れ込み/中裂片の長さの比=0.11~0.21。小集散花序は単生し、2個の花がつく。花は直径1.2~1.6㎝。花序柄は長さ2.2~13.9㎝。小花柄は長さ0.8~3.3㎝、長さ0.2~1㎜の開出毛と通常長さ0.6~1.1㎜の開出する腺毛がある。小苞は線状披針形。萼片は長さ5.1~8.1㎜、微突(短い棒状の芒)は長さ0.8~1.9㎜、微突/萼片の長さの比=0.12~0.25、外側は長さ0.1~0.9㎜の開出~前向きの毛があり、長さ0.2~1.2㎜の腺毛が開出し、内側は無毛。花弁は白色または帯紫色、長さ(6.8~)7.3~8.3(~9)㎜、直立~開出し、外側は無毛、内側は基部に毛があり、縁には基部に縁毛があり、先は円形または微凹形。雄しべは10本、雄しべの花糸は帯白色、先が急に狭くなった披針形、外側に直軟毛があり、下半分に縁毛があり、毛は長さ0.1~0.7㎜。葯は帯青色(青紫色)、長さ0.8~1.1㎜。 蜜腺は5個、半球形、無毛。柱頭はピンク色。果実は長い嘴があり、長さ1.9~2.7㎝、未熟時には直立し、熟すと裂開し、5個の分果が巻き上がる。分果は平滑、基部にカルスがあり、長さ0.2~0.7㎜の±開出毛と長さ0.6~1.5㎜の腺毛がある。嘴は長さ1.3~2㎝、先端は0.5~1.8mmが狭くなる。柱頭は長さ1.6~2.3㎜、宿存する。種子は長さ1.7~2.2mm。花期は4~9月。果期は5~10月。2n=28。
類似のミツバフウロ、コフウロに生える毛は腺毛ではない。特に、愛知県絶滅危惧ⅠB類のミツバフウロは葉も似ており混同しやすいので注意が必要。コフウロは葉が3全裂することで見分けやすい。
多年草。根茎は垂直で、直径2~10㎜、疣状突起がなく、根は肥大しない。茎は高さ20~70㎝、這うまたは斜上し、節で発根することもあり、長さ0.3~1.4㎜の開出または後向きの伏毛があり、ときに長さ0.8~1.3㎜の開出する腺毛がある。托葉は披針形~錐形、離生。葉は対生する。葉柄は長さ0.3~1.2㎜の開出~後向きの毛があり、ときに長さ0.5~1.2㎜の開出する腺毛がある。葉身は長2.4~6.4㎝、掌状分裂し、主切れ込み/中裂片の長さの比=0.73~0.91、伏した直軟毛がある。裂片は(3~)5個、菱形、基部の幅4~12㎜、上半分に5~8裂片があり、第2切れ込み/中裂片の長さの比=0.11~0.21。小集散花序は単生し、2個の花がつく。花は直径1.2~1.6㎝。花序柄は長さ2.2~13.9㎝。小花柄は長さ0.8~3.3㎝、長さ0.2~1㎜の開出毛と通常長さ0.6~1.1㎜の開出する腺毛がある。小苞は線状披針形。萼片は長さ5.1~8.1㎜、微突(短い棒状の芒)は長さ0.8~1.9㎜、微突/萼片の長さの比=0.12~0.25、外側は長さ0.1~0.9㎜の開出~前向きの毛があり、長さ0.2~1.2㎜の腺毛が開出し、内側は無毛。花弁は白色または帯紫色、長さ(6.8~)7.3~8.3(~9)㎜、直立~開出し、外側は無毛、内側は基部に毛があり、縁には基部に縁毛があり、先は円形または微凹形。雄しべは10本、雄しべの花糸は帯白色、先が急に狭くなった披針形、外側に直軟毛があり、下半分に縁毛があり、毛は長さ0.1~0.7㎜。葯は帯青色(青紫色)、長さ0.8~1.1㎜。 蜜腺は5個、半球形、無毛。柱頭はピンク色。果実は長い嘴があり、長さ1.9~2.7㎝、未熟時には直立し、熟すと裂開し、5個の分果が巻き上がる。分果は平滑、基部にカルスがあり、長さ0.2~0.7㎜の±開出毛と長さ0.6~1.5㎜の腺毛がある。嘴は長さ1.3~2㎝、先端は0.5~1.8mmが狭くなる。柱頭は長さ1.6~2.3㎜、宿存する。種子は長さ1.7~2.2mm。花期は4~9月。果期は5~10月。2n=28。
類似のミツバフウロ、コフウロに生える毛は腺毛ではない。特に、愛知県絶滅危惧ⅠB類のミツバフウロは葉も似ており混同しやすいので注意が必要。コフウロは葉が3全裂することで見分けやすい。