キリンソウ 黄輪草
Flora of Mikawa
ベンケイソウ科 Crassulaceae キリンソウ属
英 名 | stonecrop , aizoon stonecrop |
中国名 | 费菜 fei cai |
学 名 | Phedimus ellacombeanus (Praeger)'t Hart synonym Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. floribundus (Nakai) H.Ohba synonym Phedimus ellacombianus (Praeger)'t Hartsynonym Sedum aizoon L. var. floribundum Nakai synonym Sedum aizoon L. subsp. kamtschaticum auct. non (Fisch.) Frod. |
花 期 | 5~8月 |
高 さ | 20~50㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 海岸、山地 の岩場 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮 |
撮 影 | 寸又峡 07.8.5 |
多年草、叢生し、高さ10~50cm。茎は円柱形、多肉質、直立又は斜上する。葉は互生し、多肉質、形は変化が多く、長さ2~7㎝、倒卵形~長円形、葉の先は円形~やや尖る。葉の上半部だけに鈍い鋸歯があるのが特徴。茎の先端に黄色の花が輪になって咲く。花弁は5個、長さ約6㎜。雄しべ10個。花糸の基部に蜜腺がある。袋果は幅約5㎜の星形、赤褐色に熟し、上部が裂開する。種子は長さ1.0~1.5㎜、翼がある。2n=32,33,34,48,61,64,78,80,84,85,88,93~97,102 。4倍体 (2n=32) が東日本に多く、高次倍数体は西日本に多い。花期は5~8月。
愛知県内には分布しないホソバノキリンソウ var. aizoon は葉がやや細く、鋸歯が基部まである。
キリンソウ属
family Crassulaceae - genus Phedimus多年草、寝茎は太い。茎は根茎又は茎の基部の宿存部から生じ、単純、無毛、まれに有毛。葉は互生又は対生、葉柄があり又は無柄。葉身は平ら、鋸歯縁又は円鋸歯縁。花序は頂生、集散花序、3本の主な枝があり、苞は無く、花が多数つく。花は花柄が無く又はほぼ無く、両性、ほとんどが5数性。萼片は基部が合着し、肉質、距は無い。花弁は花時に広がり、ほぼ離生、明るい黄色。雄しべは花弁の数の2倍、2列につく。蜜腺の鱗片は全縁又は又は先が凹形。子房と袋果は内側に派生物(outgrowth)をもつ。花柱は短く、花時に斜め又は広がる。袋果は多数の種子を含む。種子は条せんがある。
世界に葯20種あり、アジア、ヨーロッパに分布する。
※ キリンソウ類は近年の葉緑体DNAの解析より、マンネングサ属 Sedum からキリンソウ属 Phedimus に分類された。
キリンソウ属の主な種と園芸品種
1 Phedimus aizoon (L.)'t Hart ホソバノキリンソウ 細葉黄輪草 広義Basionym Sedum aizoon L.
日本、朝鮮、中国(安徽省、甘粛省、河北省、黒竜江省、河南省、湖北省、江蘇省、江西省、吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、青海省、陝西省、山東省、山西省、四川省、浙江省)、モンゴル、ロシア、カザフスタン原産。中国名は费菜 fei cai。英名はstonecrop , aizoon stonecrop。標高1000~3100mの低木地、谷間の渓谷縁、岩の多い斜面の草原、山の砂地、日当たりの良い草地、斜面の日陰、野原の土手、岩の割れ目に生える。
多年草、根は塊茎があり、塊茎はニンジン形~狭円錐形。根茎は短く強健。茎は1~3本、単純、直立、高さ20~50㎝。葉は互生。葉身は挟披針形~楕円状披針形~楕円形~卵状倒披針形~卵形、長さ3.5~8㎝×幅0.5~3㎝、基部は楔形、縁は不規則な鋸歯縁、先は鈍円形~尖鋭形。花序は水平に枝分かれし、多数の花をつける。苞は葉状。花は不等の5数性。萼片は線形、不等長、長さ3~5㎜、先は鈍形。花弁は黄色、長楕円形~楕円状披針形、長さ6~10㎜、先は微突形。雄しべは10個、花弁より短い。蜜腺の鱗片は類四角形、長さ約0.3㎜。心皮は卵状長楕円形、下面は凸面、基部は合着する。花柱は狭錐形。袋果は星形、長さ約7㎜。種子は楕円形長さ約1㎜。花期は6~7月。果期は8~9月。(Flora of China)
品種) 'Aurantiacum' , 'Euphorbioides'
Flora of Chinaでは5変種とされていたが、キリンソウ(var. floribundus)はPhedimus ellacombeanusに移され、2変種だけに統合された。
1-1 Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. aizoon ホソバノキリンソウ 細葉黄輪草 狭義
synonym Phedimus aizoon var. latifolius (Maxim.) H.Ohba, K.T.Fu & B.M.Barthol. オオバキリンソウ
synonym Phedimus aizoon var. yamatutae (Kitag.) H.Ohba, K.T.Fu & B.M.Barthol. 狭叶费菜
日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン原産。中国名は费菜 fei cai。標高 2500~3100mの低木地、谷の渓谷縁、畑の土手、岩の割れ目に生える。薬用として利用される。全体に無毛、平滑。葉身は狭披針形~楕円状披針形~卵状倒披針形、幅1.2~2㎝、先は鋭形。花期は6~7月。果期は8~9月。
1-2 Phedimus aizoon var. scaber (Maxim.) H.Ohba, K.T.Fu & B.M.Barthol
synonym Sedum aizoon var. scabrum Maxim.
中国(甘粛省、河北省、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、青海省、山西省)原産。中国名は乳毛费菜 ru mao fei cai。標高1500~3100mの岩の多い斜面の草原に生える。
小さな粗いパピラがある。花期は6~7月。果期は8月。
【Phedimus aizoon var. aizoonに統合された変種】
(1) Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. latifolius (Maxim.) H.Ohba, K.T.Fu et B.M.Barthol. オオバキリンソウ 大葉黄輪草
朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は宽叶费菜 kuan ye fei cai。全体に平滑。葉身は楕円形~卵形~広倒卵形、ときに円形、幅3㎝以下、先は鈍円形。花期は7月。
(2) Phedimus aizoon var. yamatutae (Kitagawa) H. Ohba et al.
中国原産。中国名は狭叶费菜 xia ye fei cai。全体に平滑。葉は幅が0.5㎝以下。
2 Phedimus ellacombeanus (Praeger)'t Hart キリンソウ 黄輪草、麒麟草
synonym Sedum ellacombeanum Praeger in J. Bot. 55: 41 (1917)
synonym Aizopsis ellacombeana (Praeger) P.V.Heath in Calyx 4: 172 (2001)
synonym Sedum kamtschaticum subsp. ellacombeanum (Praeger) R.T.Clausen
synonym Phedimus aizoon var. floribundus H.Ohba in Fl. Japan 2b: 20 (2001)
synonym Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. floribundus (Nakai) H.Ohba [YList]
synonym Sedum aizoon f. floribundum Miq.日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮原産。英名はstonecrop , yellow stonecrop , Ellacombe’s stonecrop。海岸~亜高山の岩場や乾燥しやすい草原に生える。以前はキリンソウはホソバノキリンソウの変種Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. floribundusとされていた。Phedimus ellacombeanusハコダテキリンソウ(函館黄輪草)はキリンソウによく似た別種とされていたが、POWOではキリンソウの学名をPhedimus ellacombeanusに統合し、ホソバノキリンソウから分離させている。
多年草、叢生し、高さ10~50cm。茎は円柱形、多肉質、直立又は斜上する。葉は互生し、多肉質、形は変化が多く、長さ2~7㎝、倒卵形~長円形、葉の先は円形~やや尖る。葉の上半部だけに鈍い鋸歯があるのが特徴。茎の先端に黄色の花が輪になって咲く。花弁は5個、長さ約6㎜。雄しべ10個。花糸の基部に蜜腺がある。袋果は幅約5㎜の星形、赤褐色に熟し、上部が裂開する。種子は長さ1.0~1.5㎜、翼がある。2n=32,33,34,48,61,64,78,80,84,85,88,93~97,102 。4倍体 (2n=32) が東日本に多く、高次倍数体は西日本に多い。花期は5~8月。
※ハコダテキリンソウは北海道、本州の青森県に分布し、海岸に生え、岩石地に多い。小型で高さ7.5~15㎝。キリンソウに似て秋には花の基部の葉腋に越冬芽をつけて枯れずに残る。葉は密集し、肉厚で肉質、長さ4㎝×幅2㎝・以下、明るい緑色、縁はホタテガイ状の波状縁(scalloped)。袋果はキリンソウよりも広がって裂開する。花期は5~6月。
品種) 'Akebono' , 'Cutting Edge'
3 Phedimus floriferus (Praeger)'t Hart フェディムス・フロリフェルス
synonym Sedum floriferum Praeger
中国(山東省)原産。中国名は多花费菜 duo hua fei cai。標高1000m以下の低山地に生える。ヨーロッパ、北アメリカに帰化。 POWOではPhedimus kamtschaticus (Fisch.)'t Hartのsynonym。
多年草。根茎は分枝し、短く、木質。茎は斜上し、長さ15~30㎝、先にはまばらにパピラがある。葉は互生し、葉身はへら形、長さ2.5~4.5㎜×幅8~13㎜、基部は楔形、縁は上部にまばらに鋸歯があり、先は鈍状円形。花茎は先端に多数の短い腋生枝を生じる。花序は頂生および腋生、密に多数の花がつく。花は不均等な5数性。萼片は線形~倒披針形、長さは不均等、長さ2~4㎜、先は鈍形。花弁は黄色、披針形、長さ4~5㎜×幅1.5~2㎜。雄しべは10本、花弁よりわずかに短い。蜜鱗片(nectar scales)は小さく、ほぼ四角形、縁は全縁。心皮は初め直立し、後に±湾曲し、長さが花弁と同じかわずかに短くなる。花柱は細い。花期は6~7月。
品種) 'Weihenstephaner Gold'
4 Phedimus hybridus (L.)'t Hart イヌキリンソウ 犬黄輪草
中国(新疆)、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン原産。中国名は杂交费菜 za jiao fei cai。標高1400~2500mの森林斜面の岩の割れ目
多年草。根茎は枝分かれし、匍匐性で、コード状、長く、木質。茎は枝分かれし、匍匐し、傾伏する。不稔のシュートは短く、葉が密生する。花茎は高さ30㎝まで。葉は互生し、葉身はへら状楕円形~倒卵形、長さ1.5~3㎝×幅1~2㎝、基部は楔形、縁は鈍鋸歯、先は鈍形。花序は頂生、直径3~5㎝。花は不均等の5数性。萼片はしばしばほぼ均等で、線形~ほぼ長円形、長さ4~8㎜。花弁は黄色、披針形、長さ8~10㎜×幅約4~。雄しべは10本、葯はオレンジ色。蜜鱗片は小さく、横に広い。心皮は散開し、黄緑色。花柱は細い。袋果は初め直立し、成熟すると星状に散開し、楕円形、長さ8~10㎜、基部は約2㎜合着する。種子は楕円形、長さ1㎜未満。花期は6~7月。果期は8~10月。
5 Phedimus kamtschaticus (Fisch.)'t Hart エゾノキリンソウ 蝦夷の黄輪草
synonym Sedum kamtschaticum Fisch.
synonym Phedimus floriferus (Praeger)'t Hart
日本(北海道、本州及び四国の高山)、朝鮮、中国(河北省、黒龍江省、吉林省、遼寧省、内モンゴル)、ロシア原産。中国名は堪察加费菜 kan cha jia fei cai 。英名はRussian Stonecrop , Orange stonecrop。標高600~1800mの岩の多い斜面に生える。
多年草。根茎は分枝し、太くなり、木質。茎はほとんど単純、斜上し、長さ15~40㎝、ときにパピラがある。葉は互生又は対生、まれに3輪生。葉身は倒披針形~へら形~倒卵形、長さ2.5~7㎝×幅0.5~3㎝、基部は狭い楔形、縁は先部にまばらに鋸歯又は円鋸歯があり、先は鈍円形。花序は頂生。花は不等の5数性。萼片は披針形、長さ3~4㎜、基部は広く、先は鈍形。花弁は黄色、披針形、長さ6~8㎜、外側に竜骨があり、先は尖鋭形で微突形。雄しべは10個、花弁よりわずかに短い。葯は橙色。蜜腺の鱗片は類四角形、小さい。心皮は直立し、花弁と等長又はわずかに短く、上面が凸月状(gibbous)、基部が約2㎜合着する。袋果は星形に水平になる。種子は褐色、倒卵形、小さい。花期は6~7月。果期は8~9月。
品種) 'Sweet and Sour' , 'Takahira Dake' , 'Tekari Dake', 'The Edge' , 'Variegatum' (v) , 'Variegatum Small Form' , 'Weihenstephaner Gold'
6 Phedimus middendorffianus (Maxim.)'t Hart ヤナギバキリンソウ 柳葉黄輪草
synonym Sedum middendorffianum Maxim.synonym Sedum lepidopodum Nakai in J. Jap. Bot. 16: 7 (1940) イソマンネングサ
朝鮮、中国(吉林省、遼寧省)、ロシア原産。中国名は吉林费菜 ji lin fei cai。別名はヒナキリンソウ。標高300~1000mの山岳地帯の森林の岩の間に生える。POWO、Flora of Chinaでは日本を分布域に含めている。多年草。根茎は分枝し、這い、木質。茎は多数、束生、基部で分枝し、直立又は斜上、高さ10~30㎝、普通、宿存性。葉は互生。葉身は線条へら形、長さ 1.2~2.5㎝×幅0.3~0.5㎝、基部は楔形、縁は先部に鋸歯があり、先は鈍形。花序はしばしば、枝が広がり、多数の花をつける。花は不等形、5数性。萼片は線形、長さ2~3㎜×幅0.6~0.8㎜、先は鈍形。 花弁は黄色、披針形~線状披針形、長さ 5~11㎜ ×幅1.8~3㎜、先は尖鋭形で微突形。雄しべは10個、花弁より短い。花糸は黄色。葯は紫色。蜜腺の鱗片は小さく、縁は類全縁。心皮は披針形、長さ約6㎜基部は約2㎜合着する。花柱は長さ約1㎜。袋果は星形に類水平、先は短い嘴がある。種子は卵形、小さい。花期は6~8月。果期は8~9月。
品種) 'Striatum'
7 Phedimus selskianus (Regel et Maack)'t Hart ケキリンソウ 毛黄輪草
synonym Sedum selskianum Regel & Maack
朝鮮、中国(黒龍江省、吉林省、遼寧省)、ロシア原産。中国名は灰毛费菜 hui mao fei cai。斜面の岩に生える。
多年草、帯灰色の毛が密生する。茎は多数、単純または分枝し、直立または斜上し、長さ25~40 cm、木質。葉は互生。葉身は線状披針形、長さ3~6㎝×幅0.5~1㎝、基部は合着し、縁は先の1/2に鋸歯がある。花序は散房花序、直径4~8㎝、多数花がつく。花は不均等な5数性。萼片は線状披針形、長さ2~4㎜×幅約1㎜、基部はほぼ合着し、先は鈍形で尖鋭形。花弁は黄金色、披針形、長さ4~7㎜、先は尖鋭形。雄しべは10本、花弁よりわずかに短い。 花弁と対生(antepetalous)の雄しべは花弁の基部近くにつく。葯は橙色。蜜鱗片は横方向に広く~ほぼ四角形、幅0.3㎜。心皮は水平に広がり、狭い長円形、長さ5~6㎜、先端の嘴は長さ約1㎜。種子は褐色、楕円形、長さ約0.8㎜。花期は7~8月。果期は9月。
品種) Goldilocks' , 'Spirit' , 'Variegata'
8 Phedimus sikokianus (Maxim. ex Makino) 't Hart ヒメキリンソウ 姫黄輪草
日本(四国)固有種。多年草。高さ5~8㎝、茎は柔らかく、弱々しく、直立する。 葉は常に対生、3~4対つき、広倒披針形~倒卵形、長さ1~1.5㎝×幅0.8~1㎝、純頭、基部は楔形、縁の上半部には波状の鋸歯がある。花は小さな花序に多く、10個以下つき、5数性。花弁は黄色、線状披針形、長さ約8㎜、先端は針状に尖る。葯は裂開前に赤橙色。心皮は果時に、広く開出する。花期は6~7月。9 Phedimus spurius (M. Bieb.)'t Hart コーカサスキリンソウ
Basionym Sedum spurium M.Bieb.
西アジア(イラン、トルコ)、コーカサス原産。英名はCreeping stonecrop, Two-row stonecrop , Caucasian stonecrop。
多年草、ほとんど無毛、 ±平伏し、マット状になる。茎は節からよく根を出す。葉は対生、葉柄は長さ2~4㎜、間隔が開くが、茎に沿って覆瓦状で、ロゼットも作る。葉身は長さ2.3㎝×幅2.2㎝以下、厚さ約1㎜、倒楔形~広倒卵形、上面はやや、凹面、下面は凸面、緑色、無毛だが、しばしば±パピラがあり、上部の縁に浅い円鋸歯があり、それ以外は全縁。花序は頂生、花序軸は直立、微軟毛があり、花時に高さ3㎝以下、花後に長さ約12㎝以下に伸びる。集散花序は幅3~5㎝、散房花序になり、2~4本の枝をもち、各枝に少数の花をつける。苞は葉状、基部につき、花序の先では小さくなる。花はかなり多く、ごく短い花柄があり、偏側生。萼片は等長、長さ4.5~5㎜、狭三角形~三角状披針形。花弁は5個、ほとんど開出し、長さ9~13㎜×幅1.5~2㎜、±披針形、淡ピンク色又は白色、外側がピンク色、ローズ色になり、先は鋭形。雄しべは長さ6~8.5㎜、帯白色~ピンク色、古くなると暗色になる。心皮と花柱は白色、花後にローズ色又は深紅色になる。鱗片は半月形又はほぼ杯形、ときに軍配うちわ形。袋果は深紅色、わずかに、散開する。種子は長さ約1㎜、等卵形、縦のうねが目立つ(Flora of New Zealand)。
品種) 'Album' , 'Atropurpureum' , 'Bronze Carpet' , 'Carneum' , 'Cherry Blush' , 'Coccineum' , 'Cream Split' , Dragon's Blood , 'Erdblut' , 'Elizabeth' , 'Fireglow' , 'Fool's Gold' (v) , 'Fuldaglut' , 'Glow' , 'Green Mantle' , 'John Creech' , 'Pink Jewel' , Purple Carpet , 'Purpureum' , 'Purpurteppich' , 'Raspberry Red' , 'Red Carpet' , 'Roseum' , 'Ruby Mantle' , 'Salmoneum' , 'Schorbuser Blut' , 'Splendens Roseum' , 'Summer Glory' , 'Tricolor' (v) , 'Variegatum' , 'Voodoo' , 'Wild Cherry'
10 Phedimus stoloniferus (S.G.Gmel.)'t Hart フェディムス・ストロニフェルス
synonym Sedum stoloniferum S.G.Gmel.アジア西部、コーカサス原産。英名は wormleaf stonecrop , stolon stonecrop , running false stonecrop。
多年草。匍匐し、枝分かれするシュートでのび、長さ30㎝以下になり、節から根を出す。葉は対生し、シュートの先に密集してつき、倒卵形~円形~楕円形、縁に不明瞭な切れ目や鋸歯がある。葉身は肉質、長さ10~25㎜×幅6~10㎜。花のつくシュートは直立又は斜上し、長さ10~45㎝。花序は花が(10~)20~30個つく。苞は広披針形、細かいいぼがあり、長さ4~8㎜。花は5数性。萼片は直立し、披針形、長さ2.5~4.5㎜、長さ1㎜以下で合着する。花弁は薄ピンク色、広がり、披針形、短いぼつぼつがあり、長さ6~8㎜。雄しべは長さ3.5~8㎜、葯は赤色。子房は長さ5~6㎜、基部が融合し、星形で無毛。種子は約長さ1㎜×幅0.5㎜。2n=14。
品種) 'Czar's Gold' , 'Immergrunchen' , 'Variegatum'
11 Phedimus takesimensis (Nakai)'t Hart タケシマキリンソウ 竹島黄輪草
synonym Sedum takesimense Nakai
韓国(鬱陵島)、竹島原産
キリンソウに似ている。他家受粉性。葉が常緑。寒さに強く、冬芽が未展開芽の状態で越冬し、茎が木質になるのが特徴とされる。花は黄色、花期は6月。
品種) Atlantis , 'Gold Carpet' , 'Takeshima-Kirinsho', トットリフジタ1号 , トットリフジタ2号
参考
1) Flora of ChinaPhedimus
Phedimus
Sedum spurium M.Bieb
Phedimus Raf.
Phedimus