ホソバノキリンソウ 細葉の黄輪草
Flora of Mikawa
ベンケイソウ科 Crassulaceae キリンソウ属
別 名 | ナガバノキリンソウ, ミヤマキリンソウ |
中国名 | 费菜 fei cai |
英 名 | stonecrop , aizoon stonecrop |
学 名 | Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. aizoon synonym Sedum aizoon L. var. aizoon |
花 期 | 7~8月 |
高 さ | 20~50㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の草原、林内 |
分 布 | 在来種 北海道、本州(中部地方以北)、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン |
撮 影 | 八島ケ原湿原 03.8.7 |
ホソバノキリンソウはキリンソウによく似た多年草。
茎は円柱形、肉質で、直立する。葉は互生し、長さ3.5~8㎝、幅1.2~2㎝の披針形~卵状披針形、縁に鋸歯がある。茎の先端に黄色の花が輪になって咲く。花弁は5個、黄色、長さ6~10㎜。雄しべ10個、花弁より短く、花弁の間につく雄しべより花弁につく雄しべはやや短い。袋果は放射状につき、長さ約7㎜。種子は長さ約1㎜、惰円形。
類似のキリンソウは春から咲き, 葉先の半分だけに鋸歯がある。
【広義のホソバノキリンソウの分類】
1 Phedimus aizoon (L.)'t Hart ホソバノキリンソウ 細葉黄輪草 広義
Basionym Sedum aizoon L.
日本、朝鮮、中国(安徽省、甘粛省、河北省、黒竜江省、河南省、湖北省、江蘇省、江西省、吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、青海省、陝西省、山東省、山西省、四川省、浙江省)、モンゴル、ロシア、カザフスタン原産。中国名は费菜 fei cai。英名はstonecrop , aizoon stonecrop。標高1000~3100mの低木地、谷間の渓谷縁、岩の多い斜面の草原、山の砂地、日当たりの良い草地、斜面の日陰、野原の土手、岩の割れ目に生える。
多年草、根は塊茎があり、塊茎はニンジン形~狭円錐形。根茎は短く強健。茎は1~3本、単純、直立、高さ20~50㎝。葉は互生。葉身は挟披針形~楕円状披針形~楕円形~卵状倒披針形~卵形、長さ3.5~8㎝×幅0.5~3㎝、基部は楔形、縁は不規則な鋸歯縁、先は鈍円形~尖鋭形。花序は水平に枝分かれし、多数の花をつける。苞は葉状。花は不等の5数性。萼片は線形、不等長、長さ3~5㎜、先は鈍形。花弁は黄色、長楕円形~楕円状披針形、長さ6~10㎜、先は微突形。雄しべは10個、花弁より短い。蜜腺の鱗片は類四角形、長さ約0.3㎜。心皮は卵状長楕円形、下面は凸面、基部は合着する。花柱は狭錐形。袋果は星形、長さ約7㎜。種子は楕円形長さ約1㎜。花期は6~7月。果期は8~9月。(Flora of China)
品種) 'Aurantiacum' , 'Euphorbioides'
Flora of Chinaでは5変種とされていたが、キリンソウ(var. floribundus)はPhedimus ellacombeanusに移され、2変種だけに統合された。
全体に無毛、平滑。葉身は狭披針形~楕円状披針形~卵状倒披針形、幅1.2~2㎝、先は鋭形。花期は6~7月。果期は8~9月。
全体に平滑。葉身は楕円形~卵形~広倒卵形、ときに円形、幅3㎝以下、先は鈍円形。花期は7月。
全体に平滑。葉は幅が0.5㎝以下。
茎は円柱形、肉質で、直立する。葉は互生し、長さ3.5~8㎝、幅1.2~2㎝の披針形~卵状披針形、縁に鋸歯がある。茎の先端に黄色の花が輪になって咲く。花弁は5個、黄色、長さ6~10㎜。雄しべ10個、花弁より短く、花弁の間につく雄しべより花弁につく雄しべはやや短い。袋果は放射状につき、長さ約7㎜。種子は長さ約1㎜、惰円形。
類似のキリンソウは春から咲き, 葉先の半分だけに鋸歯がある。
【広義のホソバノキリンソウの分類】
1 Phedimus aizoon (L.)'t Hart ホソバノキリンソウ 細葉黄輪草 広義
Basionym Sedum aizoon L.
日本、朝鮮、中国(安徽省、甘粛省、河北省、黒竜江省、河南省、湖北省、江蘇省、江西省、吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、青海省、陝西省、山東省、山西省、四川省、浙江省)、モンゴル、ロシア、カザフスタン原産。中国名は费菜 fei cai。英名はstonecrop , aizoon stonecrop。標高1000~3100mの低木地、谷間の渓谷縁、岩の多い斜面の草原、山の砂地、日当たりの良い草地、斜面の日陰、野原の土手、岩の割れ目に生える。
多年草、根は塊茎があり、塊茎はニンジン形~狭円錐形。根茎は短く強健。茎は1~3本、単純、直立、高さ20~50㎝。葉は互生。葉身は挟披針形~楕円状披針形~楕円形~卵状倒披針形~卵形、長さ3.5~8㎝×幅0.5~3㎝、基部は楔形、縁は不規則な鋸歯縁、先は鈍円形~尖鋭形。花序は水平に枝分かれし、多数の花をつける。苞は葉状。花は不等の5数性。萼片は線形、不等長、長さ3~5㎜、先は鈍形。花弁は黄色、長楕円形~楕円状披針形、長さ6~10㎜、先は微突形。雄しべは10個、花弁より短い。蜜腺の鱗片は類四角形、長さ約0.3㎜。心皮は卵状長楕円形、下面は凸面、基部は合着する。花柱は狭錐形。袋果は星形、長さ約7㎜。種子は楕円形長さ約1㎜。花期は6~7月。果期は8~9月。(Flora of China)
品種) 'Aurantiacum' , 'Euphorbioides'
Flora of Chinaでは5変種とされていたが、キリンソウ(var. floribundus)はPhedimus ellacombeanusに移され、2変種だけに統合された。
1-1 Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. aizoon ホソバノキリンソウ 細葉黄輪草 狭義
synonym Phedimus aizoon var. latifolius (Maxim.) H.Ohba, K.T.Fu & B.M.Barthol. オオバキリンソウ
synonym Phedimus aizoon var. yamatutae (Kitag.) H.Ohba, K.T.Fu & B.M.Barthol. 狭叶费菜
日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン原産。中国名は费菜 fei cai。標高 2500~3100mの低木地、谷の渓谷縁、畑の土手、岩の割れ目に生える。薬用として利用される。全体に無毛、平滑。葉身は狭披針形~楕円状披針形~卵状倒披針形、幅1.2~2㎝、先は鋭形。花期は6~7月。果期は8~9月。
1-2 Phedimus aizoon var. scaber (Maxim.) H.Ohba, K.T.Fu & B.M.Barthol
synonym Sedum aizoon var. scabrum Maxim.
中国(甘粛省、河北省、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、青海省、山西省)原産。中国名は乳毛费菜 ru mao fei cai。標高1500~3100mの岩の多い斜面の草原に生える。
小さな粗いパピラがある。花期は6~7月。果期は8月。
【Phedimus aizoon var. aizoonに統合された変種】
(1) Phedimus aizoon (L.)'t Hart var. latifolius (Maxim.) H.Ohba, K.T.Fu et B.M.Barthol. オオバキリンソウ 大葉黄輪草
朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は宽叶费菜 kuan ye fei cai。全体に平滑。葉身は楕円形~卵形~広倒卵形、ときに円形、幅3㎝以下、先は鈍円形。花期は7月。
(2) Phedimus aizoon var. yamatutae (Kitagawa) H. Ohba et al.
中国原産。中国名は狭叶费菜 xia ye fei cai。全体に平滑。葉は幅が0.5㎝以下。