キンエノコロ 金狗尾
Flora of Mikawa
イネ科 Poaceae エノコログサ属
別 名 | ナガボノキンエノコロ、コツブキンエノコロ、ウスギキンエノコロ |
中国名 | 金色狗尾草 jin se gou wei cao |
英 名 | yellow foxtail , yellow bristlegrass , pidgeongrass |
学 名 | Setaria pumila (Poir.) Roem. et Schult. synonym Setaria cinerea T.Koyama |
花 期 | 8~10月 |
高 さ | 20~90 |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | 日当たりのよい畑、道端に普通 |
分 布 | 在来種 旧大陸(アメリカ大陸を除く)に広く分布 |
撮 影 | 新城市 07.9.17 |
キンエノコロは以前はキンエノコロ、コツブキンエノコロの2亜種に分けていたが、現在では分けない。和名は穂(花序)が黄金色であるため。アメリカ大陸は帰化とされ、旧大陸に広く分布する。
1年草。稈は直立または膝状に曲がり、高さ20~90㎝、平滑または花序のすぐ下でザラつき、節は無毛。葉鞘は竜骨があり、無毛。 葉身は線形、長さ5~40㎝×幅0.2~1㎝、下面は平滑、上面はザラつきまたは基部に直軟毛がある。葉舌は長さ約1㎜。円錐花序は密、円筒形、長さ3~17㎝×幅0.4~0.8㎝、枝は、5~10本またはそれ以上の剛毛が基部についた1個の成熟した小穂になり(ときに、なくなる小穂もある)、花序軸は毛がある。剛毛は褐金色、またはときに紫色、小穂の長さの2~3倍。小穂は広卵形で、長さ(2.2~)2.5~3.5㎜。苞穎(glumes)は卵形。第1苞穎(lower glume)は小穂の長さの1/3~1/2。第2苞穎(upper glume)は小穂の長さの1/2~2/3。下側の小花は普通、雄性。 下側の内穎(lower palea)は透明、卵形、サイズと形が上側の小花と一致し、竜骨は狭い翼がある。上側の護穎(upper lemma) は広卵形、粗いしわがある。花期および果期は6~10月。2n=18, 36。
【狭義のキンエノコロ】
1年草、高さ30~80㎝。葉は無毛で、基部だけに長毛があり、表面がややざらつき、裏面は平滑で光沢がある。花序は長さ3~10㎝の円柱形。小穂の基部には黄金色の剛毛(総苞毛)が密生する。小穂はアキノエノコログサより大きく、長さ2.9~3.4 ㎜、幅1.9~2.3㎜、厚さ1.2~1.6㎜、長さ/幅比の平均1.5。第1苞頴は3脈があり、長さ約2㎜、第2苞頴は5脈があり長さ約2.5㎜。第3苞頴(退化した第1小花の護頴)は5脈があり小穂と同長。第2苞頴が短いため、護頴の先が見える。n=18,36
【コツブキンエノコロ】
Setaria pumila (Poir.) Roem. et Schult. subsp. pallidefusca Schumach.
日本(北海道、本州、四国、九州)、中国、台湾、インド、スリランカ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オマーン、イエメン、アフリカ原産。中国名は褐毛狗尾草 he mao gou wei cao。英名はcattail grass, Queensland pigeon grass。
Ylist、Kewscienceなどは基本種に含めている。最近ではこの亜種は認められていない。
1年草。高さ30~80㎝。葉は無毛、基部だけに長毛があり、表面がややざらつき、裏面は平滑で光沢がある。花序は円柱形。小穂の基部に赤褐色~黄金色の剛毛(総苞毛)が密生する。花序が短いと赤味を帯び、長いと黄金色となることが多く、濁った色になることもある。小穂は長さ2.1~2.8㎜、 幅1~1.7 ㎜、厚さ0.9~1.3 ㎜、長さ/幅比の平均1.8。第1苞頴は3脈があり、長さ約1㎜、第2苞頴は5脈があり長さ約1.5㎜。第3苞頴(退化した第1小花の護頴)は小穂とほぼ同長。第2苞頴が短いため、護頴の先が半分ほど見える。果実が熟して小穂が落ちても、総苞毛は黄金色のまま残り、美しい。果実(頴果)は長さ1.4~2㎜。花期は 8~10月。
1年草。稈は直立または膝状に曲がり、高さ20~90㎝、平滑または花序のすぐ下でザラつき、節は無毛。葉鞘は竜骨があり、無毛。 葉身は線形、長さ5~40㎝×幅0.2~1㎝、下面は平滑、上面はザラつきまたは基部に直軟毛がある。葉舌は長さ約1㎜。円錐花序は密、円筒形、長さ3~17㎝×幅0.4~0.8㎝、枝は、5~10本またはそれ以上の剛毛が基部についた1個の成熟した小穂になり(ときに、なくなる小穂もある)、花序軸は毛がある。剛毛は褐金色、またはときに紫色、小穂の長さの2~3倍。小穂は広卵形で、長さ(2.2~)2.5~3.5㎜。苞穎(glumes)は卵形。第1苞穎(lower glume)は小穂の長さの1/3~1/2。第2苞穎(upper glume)は小穂の長さの1/2~2/3。下側の小花は普通、雄性。 下側の内穎(lower palea)は透明、卵形、サイズと形が上側の小花と一致し、竜骨は狭い翼がある。上側の護穎(upper lemma) は広卵形、粗いしわがある。花期および果期は6~10月。2n=18, 36。
【狭義のキンエノコロ】
1年草、高さ30~80㎝。葉は無毛で、基部だけに長毛があり、表面がややざらつき、裏面は平滑で光沢がある。花序は長さ3~10㎝の円柱形。小穂の基部には黄金色の剛毛(総苞毛)が密生する。小穂はアキノエノコログサより大きく、長さ2.9~3.4 ㎜、幅1.9~2.3㎜、厚さ1.2~1.6㎜、長さ/幅比の平均1.5。第1苞頴は3脈があり、長さ約2㎜、第2苞頴は5脈があり長さ約2.5㎜。第3苞頴(退化した第1小花の護頴)は5脈があり小穂と同長。第2苞頴が短いため、護頴の先が見える。n=18,36
【コツブキンエノコロ】
Setaria pumila (Poir.) Roem. et Schult. subsp. pallidefusca Schumach.
日本(北海道、本州、四国、九州)、中国、台湾、インド、スリランカ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オマーン、イエメン、アフリカ原産。中国名は褐毛狗尾草 he mao gou wei cao。英名はcattail grass, Queensland pigeon grass。
Ylist、Kewscienceなどは基本種に含めている。最近ではこの亜種は認められていない。
1年草。高さ30~80㎝。葉は無毛、基部だけに長毛があり、表面がややざらつき、裏面は平滑で光沢がある。花序は円柱形。小穂の基部に赤褐色~黄金色の剛毛(総苞毛)が密生する。花序が短いと赤味を帯び、長いと黄金色となることが多く、濁った色になることもある。小穂は長さ2.1~2.8㎜、 幅1~1.7 ㎜、厚さ0.9~1.3 ㎜、長さ/幅比の平均1.8。第1苞頴は3脈があり、長さ約1㎜、第2苞頴は5脈があり長さ約1.5㎜。第3苞頴(退化した第1小花の護頴)は小穂とほぼ同長。第2苞頴が短いため、護頴の先が半分ほど見える。果実が熟して小穂が落ちても、総苞毛は黄金色のまま残り、美しい。果実(頴果)は長さ1.4~2㎜。花期は 8~10月。