キカシグサ

Flora of Mikawa
ミソハギ科 Lythraceae キカシグサ属
| 中国名 | 节节菜 jie jie cai |
| 英 名 | Indian toothcup |
| 学 名 | Rotala indica (Willd.) Koehne synonym Rotala indica (Willd.) Koehne var. uliginosa (Miq.) Koehne. |










| 花 期 | 8~10月 |
| 高 さ | 5~15㎝ |
| 生活型 | 多年草 |
| 生育場所 | 水田、湿地 |
| 分 布 | 在来種 北海道(西南部)、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、スリランカ、カンボジア、フィリピン、ラオス、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、タイ、ベトナム、中央アジア |
| 撮 影 | 幸田町 05.9.21 |
水田ではよく見られる。水田にもよるが、枝分かれが少なく、丈も5㎝以下と小さく目立たないものも多い。湿地ではよく分枝し、かなり大きくなる。茎は柔らかく、根元で横に這い、節から根を出して広がる。葉は対生し、先が丸く、長さ5~10㎜、幅3~5㎜の倒卵状楕円形。花は直径2~3㎜。花弁が小さく、三角形の萼の間に丸く見えるのが花弁である。萼は筒状鐘形で先が4裂。花弁は4個、雄しべも4個。蒴果は長さ約2㎜、卵形。種子は長さ約0.8㎜、細長い。
ミズマツバは全体に小さく、葉が細い。
1年草又は多年草、水生(aquatic)、水陸両生(amphibiou)、又は陸生(terrestrial)、しばしば、古くなるとアントシアニン色(anthocyanic)になる。茎は無毛、単純又は分枝し、通常、4角(かど)又は4翼がある。葉は十字対生又は輪生、無柄又はほぼ無柄。花序の苞は葉状又は小さくて形が異なる。花は放射相称、単形性[又は2形性]、(3~)4(~6)数性、単生、花柄は無又は短、主茎の苞腋~穂状状の側小枝の上~頂生の穂状花序につく。花筒は鐘形またはつぼ形、果時には通常、球形になる。小苞は花筒の基部に2個つく。萼片は3~6個、花筒の長さの約1/3又はそれ以下、デルタ形。副萼は萼片に互生又は欠く。花弁は3~6個、ピンク紫色~帯白食。雄しべは1~6本、萼片に対生する。子房は2~4室。花柱は長又は短。柱頭は頭状、まれに大きく、円盤形になる。蒴果は細かい横の条線があり(倍率10×)、透明、胞間裂開、2~4バルブ。種子は多数、褐色又は赤褐色、卵形~楕円形、凹凸面形、長さ1㎜未満。
世界に46種あり、世界中の熱帯、温帯に分布する。
一年草、陸生または水陸両生(amphibious)、長さ7~10[~40]cm。茎は普通匍匐性、まばらから密に枝分かれし、4枚の翼があり、翼は葉まで達しない。葉は十字対生、しばしば茎頂に向かって互生し、狭楕円形、線状披針形、長円形または卵形、長さ(2~)12~30mm× 幅1.5~5mm、基部は心形~鈍形、先は鈍形、鋭形または尖鋭形。茎および下部の枝の苞は葉に似る。腋生小枝の苞ははるかに小さく、広卵形、茎を抱く。擁する。花は主茎の上に腋生で単生または腋生の穂状花序につく。小苞はピンク色、披針形、花筒の長さと等しいかまたは超える。花筒は(4または)5数性で鐘形、長さ1~2mm。萼片は(3~)5個、萼片の間には副萼片(epicalyx segments)があり、剛毛状(setiform)、萼片の長さの1/2~萼片より長い。花弁は4~5枚で、鮮やかなピンク色または白色で、萼片と等しいかそれより長く、宿存する。雄しべは3~5本。葯は花筒の縁に達する。子房は球形。花柱は子房より短く、わずかに突出する。蒴果はほぼ球形、直径約1.5mmで、内包され、3バルブを持つ。種子は長さ約0.5mm。花期は8月。
花が主茎の節に無柄でつくか、側枝の腋に生じるかによって、生育様式は大きく異なる。小枝が発生した場合、茎葉は小枝の苞葉よりもはるかに大きくなる。
2 Rotala elatinomorpha Makino ヒメキカシグサ
日本固有種(本州の南部、四国)。水田、湿地に生える。近縁種のキカシグサよりも小型。
1年草。茎は這い、枝は直立し、高さ2~7㎝、円柱形。葉は対生、無柄、倒卵状楕円形、長さ2~10㎜×幅1.5~4㎜、先は円形、縁は膜質にならない。花は腋生、単生、花柄は無い。萼は短円筒形、萼筒に4稜があり、萼歯は短い長3角形。花弁は淡紅色、倒卵状長楕円形、萼裂片より短く、果時に宿存しない。雄しべは2個。花柱は短い。蒴果は球形~楕円形、直径約1㎜。花期は9~10月。
3 Rotala hippuris Makino ミズスギナ 水杉菜
日本固有種(本州の関東地方以西、四国、九州)。溜池、湖沼などに生える。愛知県では絶滅。
多年草。水陸両生。根茎は短く、地下で匍匐し、節から茎を出し、ときに茎の基部から分枝する。水中では茎の長さ20~60㎝、陸生では高さ約2~10㎝。茎は円柱形、柔らかく、水中で各節に葉を5~12本、輪生する。沈水葉は糸状線形、質が薄く、長さ2~3㎝×幅0.3~0.4㎜、全縁、先は短く2裂する。水上葉は沈水葉より太く、短い線形、長さ5~10㎜×幅0.6~1㎜、全縁、厚味があり、先は鈍形~やや凹形。花は水面から出て、葉腋に単生し、無柄、直径1~2㎜。水中には閉鎖花をつける。小苞は1対つき、線形、萼の基部につく。萼は筒状鐘形、長さ約0.6㎜、先は4裂し、宿存性。花弁は4~5個つき、白色、倒卵形、長さ約1㎜、先はやや凹形。雄しべは4本。葯は黄色。花柱は淡紅色、ごく短い。柱頭は頭状で小さい。蒴果は球形、直径1.5~2㎜、赤色を帯び、宿存する萼に包まれる。種子は蒴果に10数個、長楕円形、約長さ0.7㎜×幅0.3㎜。花期は(8)9~10月。
4 Rotala indica (Willd.) Koehne キカシグサ
synonym Rotala indica (Willd.) Koehne var. uliginosa (Miq.) Koehne
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、スリランカ、カンボジア、フィリピン、ラオス、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、タイ、ベトナム、中央アジア原産。中国名は中国名は节节菜 jie jie cai。アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカに帰化。水田に生える。
多年草。高さ5~15㎝。枝分かれが少なく、丈も5㎝以下と小さく目立たないものも多い。湿地ではよく分枝し、かなり大きくなる。茎は柔らかく、根元で横に這い、節から根を出して広がる。葉は対生し、先が丸く、長さ5~10㎜、幅3~5㎜の倒卵状楕円形。花は直径2~3㎜。花弁が小さく、三角形の萼の間に丸く見えるのが花弁である。萼は筒状鐘形で先が4裂。花弁は4個、雄しべも4個。蒴果は長さ約2㎜、卵形。種子は長さ約0.8㎜、細長い。花期は8~10月。
5 Rotala mexicana Cham. et Schltdl. ミズマツバ 水松葉
synonym Rotala pusilla Tulasne
日本(本州中部以南、四国、九州)、世界の熱帯~温帯に広く分布。中国名は轮叶节节菜 lun ye jie jie cai 。水田湿地に生える。
1年草。高さ3~10㎝。茎は柔らかく、根元で横に這い、根元から分枝して立ち上がる。空中葉は3~4個輪生又は対生し、長さ5~10㎜(実測4~9㎜)、幅約1.5~2㎜(実側約1.5㎜)。葉の先端は切形、ときに割れ目がある。水中葉は線形、長さ15㎜、幅0.5㎜以下。花は葉腋に単生し、直径約0.8㎜、長さ約0.5㎜、無柄。花弁がなく、花のように見えるのは紅色の萼片。萼片は(3)4( 5)個つき、三角形。雄しべは(1)2~3(4)個。花の基部に花とほぼ同じ長さの針状の苞が2個ある。 蒴果は直径約1㎜の球形、熟すと3裂する。種子は長さ約0.3㎜。花期は8~10月。
6 Rotala ramosior (L.) Koehne アメリカキカシグサ
synonym Rotala ramosior var. typica Fernald & Griscom カナダ、U.S.A.、中央アメリカ、南アメリカ原産。英名はlowland rotala。中国名は美洲节节菜 mei zhou jie jie cai。水田に帰化している。
一年草、陸生または水陸両生(amphibious)、高さ20[~55]cmまで。茎は直立または斜上し、普通分枝し、弱く4角状。葉は交差、倒披針形、狭倒披針形、または楕円形で、長さ1~2.5[~5]cm×幅0.5[~1]cm、基部は細くなり、先は鈍形。苞は葉に似ている。花は4数性で単生、無柄、主茎および枝に腋生する。小苞は長さ1~2.5mm、花筒の長さの半分以下[または花筒を超える]。花筒は緑色で赤みがかり、狭鐘形~ほぼ球形、長さ2~5mm。萼片は4枚で浅い三角状。副萼片は小突起形~三角形、萼片とほぼ同長または長い。花弁は0~4枚、淡ピンク色、萼片は小さいか同程度、脱落性。雄しべは4本、葯は含まれる。子房は球形、花柱は子房より短い。蒴果は球形で、直径2~3mm、(3~)4個のバルブがあり、花筒からわずかに突出する。種子は約0.5mm。花期は7~9月。果期は8~10月。2n=16, 32。
synonym Rotala littorea (Miq.) Nakai
synonym Rotala leptopetala (Blume) Koehne
中国(福建省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、江蘇省、雲南省)、台湾、バングラデシュ、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン原産。中国名は五蕊节节菜 wu rui jie jie cai。水田、湿地、低地に生える。
一年草、陸生または水陸両生、長さ8~30cm。茎は斜上または直立し、ほとんどが分枝しない。葉は十字対生し、線状披針形~披針状長円形、長さ7~30mm×幅3~5mm、基部は鈍形[~楔形]、先は鈍形~微凹形。苞は葉に似ており、花より長い。花は5数性で、単生し、無柄、主茎および枝に腋生する。小苞は線形、花筒よりわずかに短い。花筒は鐘形、長さ1~1.5mm。萼片は(4~)5個で非常に短く、長さ約0.25mm、先は尖鋭形。副萼片は剛毛状(setiform)、萼片の長さに等しい。花弁は(0~)5個、長さ約0.25mm。子房は球形。花柱は子房より短い。蒴果は球形、直径約2mm、花筒からよく突出し、先は赤色で3バルブがある。種子は長さ約0.3mm。花期と果期は温帯地域では8~10月、熱帯地域では通年である。
多年草または一年草の可能性あり、高さ30cmまで。茎は匍匐性または浮遊性で、赤みを帯び、基部の茎の節間は通常、下部に垂れ下がる葉よりかなり長い。葉は十字対生し、倒卵状楕円形~円形または楕円形、長さ5~13mm×幅3.5~15mm、基部は鈍形、先は鈍形。苞は葉より明らかに小さく、約・長さ3mm×幅1.5mm、花筒部とほぼ等しい。花は頂生の1~8個の穂状花序に生じる。穂状花序は長さ1~4(~8)cm、果時には緩い。小苞は萼片よりわずかに短く、薄膜質。花筒は4数性で鐘形、長さ1~1.5mm。萼片は4個。副萼片はない。花弁は4個、鮮やかなバラ色で、萼片を超える。雄しべは4本で、葯は花筒の縁に達する。子房は梨形~球形。花柱は突き出ず、子房より短い。柱頭は円盤形、直径約0.3mm。蒴果は球形、直径約1.5mm、4バルブがある。種子は長さ約0.5mm。花期と果期は11~6月。2n=16, 28, 30。
一年草、陸生または水陸両生、長さ15~20cm。茎は基部で平伏、枝は斜上し、弱く4角(かど)がある。葉は十字対生、倒卵状長円形、長さ1.8~2.6cm×幅0.2~0.4cm、基部は漸尖し、先は鋭形またはほぼ鋭形。苞は狭披針形、長さ6~7mm。花は4数個、単生し、無柄、主茎および枝に腋生。小苞は記載されていない。花筒は筒状鐘形、長さ約3mm。萼片は4個、狭三角形。副萼片は三角形、萼片の約1/2の長さ。花弁は4個、帯白色、萼片と等長。雄しべは4本。葯は突き出ない。子房は倒卵形。花柱は長さ約0.4mm。蒴果は卵形、いぼ状突起があり、花筒の中に含まれる。種子は半卵形、淡褐色。花期は未記載、果期は12月。
10 Rotala wallichii (Hook.f.) Koehne ナンゴクキカシグサ
中国(広東省)、台湾、インド、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア原産。中国名は瓦氏节节菜 wa shi jie jie cai。池や湿地に生える。
多年草、高さ30cmまで、水生で花序が抽水し、水陸両生または陸生。茎は単生、まれに分枝せず、細い。葉は輪生する。気中葉(aerial leaves)は3~12輪生、線形~長円形、先は鈍形または2裂する。水中葉は典型的にはより多く、糸状で、気中葉より明らかに長く、長さ1.5~2.5cm、先は2裂。苞は花序内で大幅に縮小し、長円形または卵形、長さ2~3mm。花は節当たり5~8輪生し、短い小花柄があり、苞のある総状花序につく。小苞は短く、花筒の長さの1/2以下。花筒は4数性、鐘形、半透明、長さ約1.5mm。萼片は4個、副萼片はない。花弁は4枚個、華やかで、薄赤色またはピンク色、円形で花筒より長い。雄しべは4本、葯は花筒の縁に達する。子房は球形、直径約1mm、花柱は子房より短い。蒴果は球形、直径約1mm、2バルブ。種子は長さ約0.7mm。花期は秋~冬。
Rotala
Rotala
Rotala
Rotala indica
ミズスギナ
ミズマツバは全体に小さく、葉が細い。
キカシグサ属
family Lythraceae - genus Rotala1年草又は多年草、水生(aquatic)、水陸両生(amphibiou)、又は陸生(terrestrial)、しばしば、古くなるとアントシアニン色(anthocyanic)になる。茎は無毛、単純又は分枝し、通常、4角(かど)又は4翼がある。葉は十字対生又は輪生、無柄又はほぼ無柄。花序の苞は葉状又は小さくて形が異なる。花は放射相称、単形性[又は2形性]、(3~)4(~6)数性、単生、花柄は無又は短、主茎の苞腋~穂状状の側小枝の上~頂生の穂状花序につく。花筒は鐘形またはつぼ形、果時には通常、球形になる。小苞は花筒の基部に2個つく。萼片は3~6個、花筒の長さの約1/3又はそれ以下、デルタ形。副萼は萼片に互生又は欠く。花弁は3~6個、ピンク紫色~帯白食。雄しべは1~6本、萼片に対生する。子房は2~4室。花柱は長又は短。柱頭は頭状、まれに大きく、円盤形になる。蒴果は細かい横の条線があり(倍率10×)、透明、胞間裂開、2~4バルブ。種子は多数、褐色又は赤褐色、卵形~楕円形、凹凸面形、長さ1㎜未満。
世界に46種あり、世界中の熱帯、温帯に分布する。
キカシグサ属の主な種と園芸品種
1 Rotala densiflora (Roth ex Roem. et Schult.) Koehne ホソバキカシグサ
synonym Rotala densiflora (Roth ex Roem. et Schult.) Koehne var. formosana Hayata
中国(クイーンズランド)、イラン、タジキスタン、ウズベキスタン、インド、パキスタン、ネパール、ブータン、アッサム、バングラデシュ、ミャンマー、スリランカ、インドネシア(ボルネオ)、オーストラリア(クイーンズランド)原産。中国名は密花节节菜 mi hua jie jie cai。英名はdense-flowered rotala。湿地に生える。一年草、陸生または水陸両生(amphibious)、長さ7~10[~40]cm。茎は普通匍匐性、まばらから密に枝分かれし、4枚の翼があり、翼は葉まで達しない。葉は十字対生、しばしば茎頂に向かって互生し、狭楕円形、線状披針形、長円形または卵形、長さ(2~)12~30mm× 幅1.5~5mm、基部は心形~鈍形、先は鈍形、鋭形または尖鋭形。茎および下部の枝の苞は葉に似る。腋生小枝の苞ははるかに小さく、広卵形、茎を抱く。擁する。花は主茎の上に腋生で単生または腋生の穂状花序につく。小苞はピンク色、披針形、花筒の長さと等しいかまたは超える。花筒は(4または)5数性で鐘形、長さ1~2mm。萼片は(3~)5個、萼片の間には副萼片(epicalyx segments)があり、剛毛状(setiform)、萼片の長さの1/2~萼片より長い。花弁は4~5枚で、鮮やかなピンク色または白色で、萼片と等しいかそれより長く、宿存する。雄しべは3~5本。葯は花筒の縁に達する。子房は球形。花柱は子房より短く、わずかに突出する。蒴果はほぼ球形、直径約1.5mmで、内包され、3バルブを持つ。種子は長さ約0.5mm。花期は8月。
花が主茎の節に無柄でつくか、側枝の腋に生じるかによって、生育様式は大きく異なる。小枝が発生した場合、茎葉は小枝の苞葉よりもはるかに大きくなる。
2 Rotala elatinomorpha Makino ヒメキカシグサ
日本固有種(本州の南部、四国)。水田、湿地に生える。近縁種のキカシグサよりも小型。
1年草。茎は這い、枝は直立し、高さ2~7㎝、円柱形。葉は対生、無柄、倒卵状楕円形、長さ2~10㎜×幅1.5~4㎜、先は円形、縁は膜質にならない。花は腋生、単生、花柄は無い。萼は短円筒形、萼筒に4稜があり、萼歯は短い長3角形。花弁は淡紅色、倒卵状長楕円形、萼裂片より短く、果時に宿存しない。雄しべは2個。花柱は短い。蒴果は球形~楕円形、直径約1㎜。花期は9~10月。
3 Rotala hippuris Makino ミズスギナ 水杉菜
日本固有種(本州の関東地方以西、四国、九州)。溜池、湖沼などに生える。愛知県では絶滅。
多年草。水陸両生。根茎は短く、地下で匍匐し、節から茎を出し、ときに茎の基部から分枝する。水中では茎の長さ20~60㎝、陸生では高さ約2~10㎝。茎は円柱形、柔らかく、水中で各節に葉を5~12本、輪生する。沈水葉は糸状線形、質が薄く、長さ2~3㎝×幅0.3~0.4㎜、全縁、先は短く2裂する。水上葉は沈水葉より太く、短い線形、長さ5~10㎜×幅0.6~1㎜、全縁、厚味があり、先は鈍形~やや凹形。花は水面から出て、葉腋に単生し、無柄、直径1~2㎜。水中には閉鎖花をつける。小苞は1対つき、線形、萼の基部につく。萼は筒状鐘形、長さ約0.6㎜、先は4裂し、宿存性。花弁は4~5個つき、白色、倒卵形、長さ約1㎜、先はやや凹形。雄しべは4本。葯は黄色。花柱は淡紅色、ごく短い。柱頭は頭状で小さい。蒴果は球形、直径1.5~2㎜、赤色を帯び、宿存する萼に包まれる。種子は蒴果に10数個、長楕円形、約長さ0.7㎜×幅0.3㎜。花期は(8)9~10月。
4 Rotala indica (Willd.) Koehne キカシグサ
synonym Rotala indica (Willd.) Koehne var. uliginosa (Miq.) Koehne
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、スリランカ、カンボジア、フィリピン、ラオス、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、タイ、ベトナム、中央アジア原産。中国名は中国名は节节菜 jie jie cai。アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカに帰化。水田に生える。
多年草。高さ5~15㎝。枝分かれが少なく、丈も5㎝以下と小さく目立たないものも多い。湿地ではよく分枝し、かなり大きくなる。茎は柔らかく、根元で横に這い、節から根を出して広がる。葉は対生し、先が丸く、長さ5~10㎜、幅3~5㎜の倒卵状楕円形。花は直径2~3㎜。花弁が小さく、三角形の萼の間に丸く見えるのが花弁である。萼は筒状鐘形で先が4裂。花弁は4個、雄しべも4個。蒴果は長さ約2㎜、卵形。種子は長さ約0.8㎜、細長い。花期は8~10月。
5 Rotala mexicana Cham. et Schltdl. ミズマツバ 水松葉
synonym Rotala pusilla Tulasne
日本(本州中部以南、四国、九州)、世界の熱帯~温帯に広く分布。中国名は轮叶节节菜 lun ye jie jie cai 。水田湿地に生える。
1年草。高さ3~10㎝。茎は柔らかく、根元で横に這い、根元から分枝して立ち上がる。空中葉は3~4個輪生又は対生し、長さ5~10㎜(実測4~9㎜)、幅約1.5~2㎜(実側約1.5㎜)。葉の先端は切形、ときに割れ目がある。水中葉は線形、長さ15㎜、幅0.5㎜以下。花は葉腋に単生し、直径約0.8㎜、長さ約0.5㎜、無柄。花弁がなく、花のように見えるのは紅色の萼片。萼片は(3)4( 5)個つき、三角形。雄しべは(1)2~3(4)個。花の基部に花とほぼ同じ長さの針状の苞が2個ある。 蒴果は直径約1㎜の球形、熟すと3裂する。種子は長さ約0.3㎜。花期は8~10月。
6 Rotala ramosior (L.) Koehne アメリカキカシグサ
synonym Rotala ramosior var. typica Fernald & Griscom カナダ、U.S.A.、中央アメリカ、南アメリカ原産。英名はlowland rotala。中国名は美洲节节菜 mei zhou jie jie cai。水田に帰化している。
一年草、陸生または水陸両生(amphibious)、高さ20[~55]cmまで。茎は直立または斜上し、普通分枝し、弱く4角状。葉は交差、倒披針形、狭倒披針形、または楕円形で、長さ1~2.5[~5]cm×幅0.5[~1]cm、基部は細くなり、先は鈍形。苞は葉に似ている。花は4数性で単生、無柄、主茎および枝に腋生する。小苞は長さ1~2.5mm、花筒の長さの半分以下[または花筒を超える]。花筒は緑色で赤みがかり、狭鐘形~ほぼ球形、長さ2~5mm。萼片は4枚で浅い三角状。副萼片は小突起形~三角形、萼片とほぼ同長または長い。花弁は0~4枚、淡ピンク色、萼片は小さいか同程度、脱落性。雄しべは4本、葯は含まれる。子房は球形、花柱は子房より短い。蒴果は球形で、直径2~3mm、(3~)4個のバルブがあり、花筒からわずかに突出する。種子は約0.5mm。花期は7~9月。果期は8~10月。2n=16, 32。
7 Rotala rosea (Poir.) C.D.K.Cook ミズキカシグサ
synonym Rotala leptopetala (Blume) Koehne var. littorea (Miq.) Koehne
synonym Rotala pentandra (Roxb.) Blatt. et Hallb.synonym Rotala littorea (Miq.) Nakai
synonym Rotala leptopetala (Blume) Koehne
中国(福建省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、江蘇省、雲南省)、台湾、バングラデシュ、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン原産。中国名は五蕊节节菜 wu rui jie jie cai。水田、湿地、低地に生える。
一年草、陸生または水陸両生、長さ8~30cm。茎は斜上または直立し、ほとんどが分枝しない。葉は十字対生し、線状披針形~披針状長円形、長さ7~30mm×幅3~5mm、基部は鈍形[~楔形]、先は鈍形~微凹形。苞は葉に似ており、花より長い。花は5数性で、単生し、無柄、主茎および枝に腋生する。小苞は線形、花筒よりわずかに短い。花筒は鐘形、長さ1~1.5mm。萼片は(4~)5個で非常に短く、長さ約0.25mm、先は尖鋭形。副萼片は剛毛状(setiform)、萼片の長さに等しい。花弁は(0~)5個、長さ約0.25mm。子房は球形。花柱は子房より短い。蒴果は球形、直径約2mm、花筒からよく突出し、先は赤色で3バルブがある。種子は長さ約0.3mm。花期と果期は温帯地域では8~10月、熱帯地域では通年である。
8 Rotala rotundifolia (Buch.-Ham. ex Roxb.) Koehne ホザキキカシグサ
日本(九州の佐賀県、熊本県)、中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、湖北省、湖南省、江西省、山東省、四川省、雲南省、浙江省)、台湾、インド、ネパール、ブータン、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は圆叶节节菜 yuan ye jie jie cai。標高2700m以下の湿地、河畔、水田、山地に生える。多年草または一年草の可能性あり、高さ30cmまで。茎は匍匐性または浮遊性で、赤みを帯び、基部の茎の節間は通常、下部に垂れ下がる葉よりかなり長い。葉は十字対生し、倒卵状楕円形~円形または楕円形、長さ5~13mm×幅3.5~15mm、基部は鈍形、先は鈍形。苞は葉より明らかに小さく、約・長さ3mm×幅1.5mm、花筒部とほぼ等しい。花は頂生の1~8個の穂状花序に生じる。穂状花序は長さ1~4(~8)cm、果時には緩い。小苞は萼片よりわずかに短く、薄膜質。花筒は4数性で鐘形、長さ1~1.5mm。萼片は4個。副萼片はない。花弁は4個、鮮やかなバラ色で、萼片を超える。雄しべは4本で、葯は花筒の縁に達する。子房は梨形~球形。花柱は突き出ず、子房より短い。柱頭は円盤形、直径約0.3mm。蒴果は球形、直径約1.5mm、4バルブがある。種子は長さ約0.5mm。花期と果期は11~6月。2n=16, 28, 30。
9 Rotala taiwaniana Y.C.Liu et F.Y.Lu ロタラ・タイワニアナ
台湾原産。中国名は台湾节节菜 tai wan jie jie cai。水を抜いた水田、湿地に生える。一年草、陸生または水陸両生、長さ15~20cm。茎は基部で平伏、枝は斜上し、弱く4角(かど)がある。葉は十字対生、倒卵状長円形、長さ1.8~2.6cm×幅0.2~0.4cm、基部は漸尖し、先は鋭形またはほぼ鋭形。苞は狭披針形、長さ6~7mm。花は4数個、単生し、無柄、主茎および枝に腋生。小苞は記載されていない。花筒は筒状鐘形、長さ約3mm。萼片は4個、狭三角形。副萼片は三角形、萼片の約1/2の長さ。花弁は4個、帯白色、萼片と等長。雄しべは4本。葯は突き出ない。子房は倒卵形。花柱は長さ約0.4mm。蒴果は卵形、いぼ状突起があり、花筒の中に含まれる。種子は半卵形、淡褐色。花期は未記載、果期は12月。
10 Rotala wallichii (Hook.f.) Koehne ナンゴクキカシグサ
中国(広東省)、台湾、インド、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア原産。中国名は瓦氏节节菜 wa shi jie jie cai。池や湿地に生える。
多年草、高さ30cmまで、水生で花序が抽水し、水陸両生または陸生。茎は単生、まれに分枝せず、細い。葉は輪生する。気中葉(aerial leaves)は3~12輪生、線形~長円形、先は鈍形または2裂する。水中葉は典型的にはより多く、糸状で、気中葉より明らかに長く、長さ1.5~2.5cm、先は2裂。苞は花序内で大幅に縮小し、長円形または卵形、長さ2~3mm。花は節当たり5~8輪生し、短い小花柄があり、苞のある総状花序につく。小苞は短く、花筒の長さの1/2以下。花筒は4数性、鐘形、半透明、長さ約1.5mm。萼片は4個、副萼片はない。花弁は4枚個、華やかで、薄赤色またはピンク色、円形で花筒より長い。雄しべは4本、葯は花筒の縁に達する。子房は球形、直径約1mm、花柱は子房より短い。蒴果は球形、直径約1mm、2バルブ。種子は長さ約0.7mm。花期は秋~冬。
参考
1) Flora of ChinaRotala
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=128789
2) GRINRotala
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=10555
3)Plants of the World Online | Kew ScienceRotala
http://plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30048023-2
4)The Jepson HerbariumRotala indica
https://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=41723
Rotala ramosior
https://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=41724
5)レッドデータブック愛知ミズスギナ
https://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/yasei/rdb/ikansoku/plants_47.pdf