キバナオドリコソウ 黄花踊子草

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Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae オドリコソウ属

中国名 花叶野芝麻 hua ye ye zhi ma , 斑叶野芝麻
英 名 yellow archangel
学 名 Lamium galeobdolon (L.) L.
  synonum Lamium galeobdolon (L.) Crantz
キバナオドリコソウの花2
キバナオドリコソウの花
キバナオドリコソウの茎
キバナオドリコソウの茎2
キバナオドリコソウ
キバナオドリコソウ仮輪
キバナオドリコソウの葉
花 期 4~6月
高 さ 15~60㎝
生活型 多年草
生育場所 栽培種
分 布 外来種 ヨーロッパ、西アジア(アゼルバイジャン、ジョージア、イラン、トルコ)原産
撮 影 吉良町 07.4.28
キバナオドリコソウはオドリコソウ属の園芸品種。葉に白色の斑入りの品種'Variegatum'が世界中で栽培されている。
 ヨーロッパ、西アジア(アゼルバイジャン、ジョージア、イラン、トルコ)原産。英名はyellow archangel 。林や日陰の野原に生える。
 多年草。±まばらに毛がある。茎は平伏~直立、高さ15~60㎝、通常、花後に匍匐枝を伸ばし始める。葉柄は長さ1~3㎝。葉身は長さ2~9㎝、卵形~±広卵形、縁は円鋸歯~通常粗い歯状、通常斑入りで、基部は切形~±心形、先は鋭形~尖鋭形。花序は頂生及び腋生、頭状花序状、±無柄、花が2~10個つく。萼は長さ7~10㎜、萼歯はほぼ等長、普通、尖鋭形。花冠は長さ14~25㎜、明るい黄色、±褐色の斑点があり、2唇形。上唇はフード状。下唇は3裂し、中裂片は側裂片より大きく、三角形、全縁、鋭形。花冠筒部は萼より長く、内部に毛が輪状につく。雄しべは稔性、普通、上唇に包まれる。葯は普通、毛がある。花柱は±等長に2裂する。小堅果は断面で三角形、先は切形。2n=18,36。花期は4~6月。
品種) 'Dark Angel' , 'Emil Tramposch , 'Florentinum' (v) , 'Hermann's Pride' , 'Jade Frost' , 'Kirkcudbright Dwarf' , 'Petit Point' , 'Purple Heart' , 'Silberteppich' , 'Silver Angel' , 'Silver Carpet' , 'Silver Spangled' , 'Variegatum'(白色の斑入り)
 4亜種がある。

1 Lamium galeobdolon subsp. argentatum (Smejkal) J.Duvign.

  synonym Lamium argentatum (Smejkal) Henker ex G.H.Loos
 ベルギー、チェコスロバキア、デンマーク、ドイツ原産。イタリア、イギリス、アイルランド、オーストラリアなどに帰化している。  蔓性多年草、下部の節から根を張る。枝には軟毛があり、ほとんどの角に曲がった毛が生える。葉は広卵形、長さ2~7㎝×幅1.5~6㎝、表面には細柔毛(pilose)があり、白色と緑色の斑入り、先は鈍形、基部は切形または広楔形、縁は円鋸歯状~鋸歯状、葉柄は長さ1~4㎝(ただし、しばしば苞では非常に小さくなる)。花序の節間は明瞭で、花は主に苞あたり3~5個つく。萼片は5~10脈があり、長さ7~10㎜、萼筒に短い後屈する毛があり、脈と萼片の縁に開出する硬い毛があり、萼片は長さ2~3㎜。花冠は長さ15~25㎜、明るい黄色で、帯褐色の斑紋があり、花冠筒部は萼よりほとんど長くなく、内側の唇弁とほぼ同じ長さで、外側の唇弁は内側の約3分の1の長さで、3個のほぼ等しい裂片があり、内側の唇弁は全縁で、上部が広がる。花期は9月~11月(オーストラリア)。

2 Lamium galeobdolon subsp. flavidum (F.Herm.) Á.Löve & D.Löve

  synonym Lamium flavidum F.Herm.
  synonym Lamium pallidum F.Herm.
 オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、ユーゴスラビア原産。
 匍匐茎(runners)はない。花の咲く茎は通常、基部に密に毛が生える。最下の葉腋の短い側枝にしばしば花がつく。葉はほとんど斑がない。最上部の茎葉は、幅の2~3.5 倍の長さがあり、披針形、縁に鋭く尖った歯がある。輪散花序に花が10~16個つく。花は長さ1.2~1.7㎝。葯は長さ1.3~1.6㎜。2n=18。花期は4~8月。2n=18(Flora Helvetica 2018)。

3 Lamium galeobdolon subsp. galeobdolon キバナオドリコソウ 黄花踊子草 狭義

  synonym Lamium cavernianum Losa
  synonym Lamium luteum Krock.
  synonym Lamium vulgare (Pers.) Fritsch
 ヨーロッパ、西アジア(アゼルバイジャン、ジョージア、イラン、トルコ)原産。北アメリカに帰化。

4 Lamium galeobdolon subsp. montanum (Pers.) Hayek

  synonym Lamium montanum (Pers.) Hoffm. ex Kabath
 ヨーロッパ、トルコ、イラン原産
 開花中または開花直後に長い匍匐茎を出す。花茎は通常、基部の周りに密に毛がある。葉は斑点(斑)がない。最上部の茎葉は狭披針形、鋭く尖った歯があり、長さは幅の2~3.5倍ある。輪散花序は花が8~16個つく。花冠は長さ1.8~2.5㎝。葯は長さ1.7~2㎜。果時の萼は長さ8~12㎜(© Flora Helvetica 2018)。
品種)  'Canfold Wood' , 'Florentinum'