イワアカバナ 岩赤花

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Flora of Mikawa

アカバナ科 Onagraceae アカバナ属

中国名 光滑柳叶菜 guang hua liu ye cai
学 名

Epilobium amurense Hausskn. subsp. cephalostigma (Hausskn.) C.J.Chen, Hochet P.H.Raven

 synonym Epilobium cephalostigma Hausskn.
イワアカバナの花
イワアカバナの花2
イワアカバナの果実
イワアカバナ
イワアカバナの葉
花 期 7~9月
高 さ 15~60㎝
生活型 多年草
生育場所 山地のやや湿った場所
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア
撮 影 面の木  05.8.27
イワアカバナはケゴンアカバナの亜種。低地や山地の川沿いの湿った場所、道端の溝に生える。全体にケゴンアカバナに似るが全体に大きく、茎や花序に腺毛が無い。
 多年草、直立、葉のある匍匐地下茎(soboles)をもつ。茎は高さ25~150㎝、普通、よく分枝し、上部に伏した小剛毛(strigillose:屈毛ともいわれる)があり、腺毛は無く、葉柄の縁から沿下する2本のかすかな伏した小剛毛の線をもち、又はまれにほぼ無毛。葉柄はほぼ無又は下部の葉の葉柄は長さ1~6㎜。茎葉の葉身は長円状披針形~狭卵形、まれに狭菱形、長さ3~9.5㎝×幅0.8~2.5㎝、縁に鋭い小歯があり、各側に13~35歯をもつ。花序は伏した小剛毛があり、ごくまれにほぼ無毛。萼片は長さ3.8~6㎜、まばらで均等に伏した小剛毛があり、又はまれに、ほぼ無毛。花弁は長さ4.5~7㎜、先が浅く2裂する。花期は6~9月。果期は8~10月。2n=36。
【広義のケゴンアカバナの解説】
 多年草、直立、基部に葉のある匍匐地下茎(soboles)があり、長いロゼットをもち、まれに、肉質の匍匐枝(stolons)をもつ。茎は高さ(10~)20~150㎝、単純又は分枝し、密に伏した小剛毛があり(strigillose)、しばしば、上部で腺毛が混じり、葉柄の縁から沿下する2(又は4)本の伏した小剛毛の線が明瞭に隆起し、又はまれに、全体がほぼ無毛。葉柄は無又は長さ1~6㎜。茎葉の葉身は卵形~狭卵形、まれに披針状長円形、長さ2~9.5㎝×幅0.5~2.5㎝、ほぼ無毛、縁に伏した小剛毛と脈をもち、基部は円形又は楔形、縁は小鋸歯又は小歯があり、各側に6~35歯をもち、先は鋭形又は尖鋭形。花序や花は直立~わずかに下を向く。萼片は長さ3.5~6㎜、しばしば竜骨がある。花弁は白色、ピンク色、又はローズパープル色、長さ4.5~8(~10)㎜。柱頭は頭状又は広頭状、全縁。蒴果は長さ1.5~7㎝、まばらに伏した小剛毛があり、又は無毛。花柄は長さ0.3~1.3㎝。種子は褐色、長さ0.8~1㎜、粗くパピラがあり、短い卵帯(chalazal:珠皮と珠心がつながるひも状のもの)の襟がある。種髪(coma)は鈍い白色、取れやすい。2n=36。
 類似のアカバナは花が淡紅色~紅色で、柱頭がこん棒状。葉の基部の幅が最も広く、柄がない。