イヌノハナヒゲ 犬の鼻髭

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae ミカヅキグサ属

中国名 华刺子莞 hua ci zi guan
英 名 spiked beaksedge
学 名

Rhynchospora chinensis Nees et Meyen subsp. chinensis

 synonym Rhynchospora japonica Makino

 synonym Rhynchospora longisetigera Hayata

 synonym Rhynchospora japonica Makino var. japonica [YList]

イヌノハナヒゲの花穂
イヌノハナヒゲの果実
イヌノハナヒゲ
イヌノハナヒゲ刺針状花被片
果 期 7~10月
高 さ 40~60(100)㎝
生活型 多年草
生育場所 低地の湿地
分 布 在来種 日本(本州、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、ミャンマー、タイ、ベトナム、モーリシャス、マダガスカル、レユニオン原産
撮 影 豊田市 07.12.2
学名はRhynchospora chinensisの亜種に分類されている。YlistではRhynchospora japonica Makinoとしている。
 多年草、高さ40~60(100)㎝。根茎は短く、茎は多数、叢生し、直立又は斜上する。葉はほとんど茎の下部に集まってつき、花序より短く、幅2~4㎜、基部に鞘があり、先はやや鋭形。花序は散房花序状、上部に離れて、3~6個つき、下部の枝は垂れ下がる。小穂は広披針形、長さ7~9㎜、褐色~濃褐色で光沢はなく、少数の鱗片に包まれた1小花からなる。痩果は2~2.2mm、広倒卵形~卵形。刺針状花被片は6本、長さは痩果の長さの2~3倍あり、上向きの小刺がある。宿存する柱基は長い円錐形。果期は7~10月。2n=62。
 類似種のオオイヌノハナヒゲは穂が垂れ下がらず、刺針状花被片は長さが果実の3倍以上で、平滑又は下向きの小刺をつける。以下の3種は穂が直立せず、果実の刺針状花被片が果実よりやや長い程度である。
 コイヌノハナヒゲは果実が狭倒卵形~倒卵形で、刺針状花被片は平滑。
 イトイヌノハナヒゲは果実が広倒卵形で、刺針状花被片に下向きの小刺がある。
 ヒメイヌノハナヒゲは果実が両者の中間の幅の倒卵形で、刺針状花被片に上向きの小刺がある。