イブキクガイソウ 伊吹九蓋草

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Flora of Mikawa

オオバコ科 Plantaginaceae クガイソウ属

学 名 Veronicastrum sibiricum f. humile (Nakai) H.Ohashi

 synonym Veronicastrum japonicum (Nakai) T.Yamaz. var. humile (Nakai) T.Yamaz.

 synonym Veronicastrum japonicum (Nakai) T.Yamaz. f. humile (Nakai) T.Yamaz.

 synonym Veronicastrum sibiricum (L.) Pennell subsp. japonicum (Nakai) T.Yamaz. f. humile (Nakai) T.Yamaz.

イブキクガイソウの花序
イブキクガイソウの花
イブキクガイソウ
イブキクガイソウの葉
花 期 7~8月
高 さ 40~70㎝
生活型 多年草
生育場所 山地の草地
分 布 在来種 本州の伊吹山、四国の東赤石山系、剣山に分布
撮 影 伊吹山  02.8.2
イブキクガイソウはオオバコ科クガイソウ属の多年草。従来、本州に分布するクガイソウ、北海道などに分布するエゾクガイソウ、朝鮮、中国、ロシアなどに分布するシベリアクガイソウ、イブキクガイソウ、ツクシクガイソウ、ナンゴククガイソウなどが別種、亜種、変種などに分類されてきたが、これらは連続変異であり、変種以上のランクで識別するほど明瞭ではないことから、日本国内のクガイソウ類を1種にまとめ、大きさ、花序軸の毛の有無、花の色により5品種、シロバナナンゴククガイソウ(f. albiflorum)、シロバナクガイソウ(f. album)、 クガイソウ(f. glabratum)、イブキクガイソウ(f. humile)、シベリアクガイソウ(f. sibiricum)に分類することが提案され(大橋広好 :クガイソウ(オオバコ科)の変異 2015年)、POWO(Kew)もこの説に従い5品種としている。
 イブキクガイソウはシベリアクガイソウの小型の品種。本州の伊吹山と四国の東赤石山系、剣山だけに自生する。
 クガイソウに似ているが、小型。高さ40~70㎝、50㎝程度の低いものが多く、葉身が楕円形~卵形、まれに狭楕円形、先は鋭形~尖鋭形、長さは6cm以下。花期は7~8月。