ヒメミカンソウ 姫蜜柑草

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Flora of Mikawa

コミカンソウ科 Phyllanthaceae コミカンソウ属

中国名 蜜柑草 mi gan cao
学 名 Phyllanthus ussuriensis Rupr. et Maxim.
 synonym Phyllanthus matsumurae Hayata
ヒメミカンソウの雄花・雌花
ヒメミカンソウの雄花2・雌花
ヒメミカンソウの雄花
ヒメミカンソウの果実
ヒメミカンソウの萼
ヒメミカンソウ種子の表面
ヒメミカンソウの托葉
ヒメミカンソウ
ヒメミカンソウ披針形の葉
ヒメミカンソウ葉表
ヒメミカンソウ葉裏
ヒメミカンソウ種子
花 期 7~10月
高 さ 5~57㎝
生活型 1年草
生育場所 畑、道端
分 布 在来種  本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、モンゴル、ロシア
撮 影 豊橋市  10.10.22
1年草、雌雄同株。コミカンソウ型分枝ではなく、主茎に普通の葉がある。茎は直立、普通基部で分枝し、高さ5~57㎝、全体に無毛。枝はやや斜めにつき、繊細で、角(翼)があり、赤味を帯びない。托葉は三角形~Δ形、長さ1~1.5㎜、幅0.6–1㎜、先は尖鋭形又は尖頭形、基部は心形、褐色。葉は互生し、葉柄は0.3~0.6㎜。葉身は楕円形~狭楕円形、長さ8~26㎜、幅3~7㎜、紙質、全縁、基部は鈍形~円形、先は鋭形~鈍形。葉表は緑色、葉裏は白緑色、中脈は両面に盛り上がり、側脈は5~6個。花序は腋生、小集散花序、基部に数個の苞がある。[雄花]:小集散花序に1~3個。萼片4又は5個、長さ約0.3㎜、広卵形、先は卵形、不明瞭な歯があり、無毛。花盤の蜜腺4個、離生。雄しべ2個。花糸はカラムに合着する。花柄は長さ0.4~1.8㎜。葯は水平に裂開する。[雌花]:小集散花序に1個つく。萼片6個、不等形、披針形~楕円形~卵形、長さ0.3~0.5㎜、先は円形、無毛全縁、果時に反り返る。花盤の蜜腺6個、長楕円形。子房は卵形、3室、3心皮、不明瞭なしわがある。花柱は3個、離生、長さ0.2~0.4㎜、先が深く、2裂。蒴果は扁球形、直径約2.5㎜、長さ約1.5㎜、表面は不明瞭なしわがあるか又はほぼ平滑、淡黄緑色。果柄は長さ1~3.5㎜、角(かど)がある。柱状体(columella)は裂開後も残り、長さ約0.9㎜。種子は鋭い三角形(半月形)長さ1~1.4㎜、幅0.8~1.2㎜、放射状及び接線方向に、細かく横の筋があるか又は平滑に近く、暗色の小さな疣が不規則(やや縦)に散在し、褐色叉は暗褐色。花期は7~10月。
 コミカンソウ Phyllanthus urinaria の果実は無柄、燈色で、イボ状突起があり、葉の幅がやや広い。
 ナガエコミカンソウ Phyllanthus tenellus はインド洋南西部のマスカリン諸島原産。果実は表面が平滑で似ている。果柄が長い。