ハタザオ 旗竿

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Flora of Mikawa

アブラナ科 Brassicaceae ハタザオ属

中国名 旗杆芥 qi gan jie
英 名 tower mustard, tower rockcress
学 名 Turritis glabra L.
 synonym Arabis glabra (L.) Bernh.
ハタザオの花
ハタザオの花
ハタザオの葉
ハタザオの茎の基部
ハタザオの茎の基部2
ハタザオ
ハタザオ果実
ハタザオの未熟な果実の中
ハタザオ根生葉の毛
花 期 4~7月
高 さ 40~120㎝
生活型 2年草まれに多年草
生育場所 海岸、山野、道端
分 布 在来種 日本(北海道、本州、四国、九州)、韓国、中国、モンゴル、ロシア、インド、カシミール、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、 南西アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ
撮 影 豊田市(旧小原村県境) 06.5.20
ハタザオ属 Turritis として分類していることが多い。和名の由来は旗竿のように1本で立っていることから。世界に広く分布し、オーストラリアなどにも帰化している。
 2年草、まれに多年草、高さ(30~)40~120(~150) cm、基部の2~3㎝に疎~密に直軟毛があり、単純毛と短柄のある叉状毛をもち、上部は無毛で粉白色。茎は直立、基部は1本、ほとんど分枝せず、しばしば上部で分枝する。葉は粉白色を帯びる。根生葉はロゼットになり、葉柄がある。葉身はへら形、倒披針形、又は長円形、長さ(4~)5~12(~15)cm×幅1~3cm、両面に叉状毛と星状毛があるか又はまれに無毛、縁は羽状中裂、波状(sinuate)、歯状、さざ波状(repand)、又はまれに全縁、先は鈍形。茎葉は無柄、披針形、長円状楕円形、又は卵形、長さ2~9(~12)cm×幅(0.5~)1~2.5(~3.5)cm、基部は矢じり形又は耳状、縁は歯状又は全縁、先は鋭形。上部の茎葉は全縁、無毛、基部は矢尻状になり茎を抱く。花は幅約5㎜の淡黄白色の小さな4弁花。果時の花柄は直立、長さ(0.6~)0.7~1.6(~2)cm、細く、花序軸に伏せ、無毛、粉白色を帯びる。萼片は長円形又は長円状線形、長さ(2.5~)3~5mm×幅0.5~1.2mm、無毛。花弁は淡黄色、クリーム白色、又はまれにピンク色、線状倒披針形、狭いへら形、まれに、線形、長さ(4~)5~8.5mm×幅1.3~1.7mm。雄しべ6個、4強雄しべで2個は短い。花糸は細く、側対は長さ2.5~4.5mm、中央の対は長さ3.5~6.5mm。葯は狭長円形、長さ0.7~1.5mm。長角果は2室、線形、長さ(3~)4~9(~10)cm×幅0.7~1.5mm、直立、花序軸に伏せ、ほぼ円柱状4稜形。花柱は長さ0.5~0.8(~1)mm。種子は各室に2列、褐色、長円形又はほぼ円形(不定形)、長さ0.6~1.2mm×幅0.5~0.9mm、翼は無い。花期は4~7月。果期は5~8月。2n=12, 16, 32。
 山野に多いヤマハタザオは茎や葉に分岐毛があり、緑色で茎葉にも波状の鋸歯がある。種子は1列ずつ入る。

ハタザオ属

  family Brassicaceae - genus Turritis

 2年草、まれに短命の多年草、上部は粉白色。毛状突起は単純又は/及び有柄のまた状又は類星状毛。茎は直立、1本又は先で分枝する。根生葉はロゼットになり、単葉、波状、歯状、又は分裂し、まれに全縁。茎葉は無柄、基部が耳状、矢じり形、又は抱茎、全縁。総状花序は苞が無く、散房花序状、果時にかなり長くなる。果時の花柄は細く、直立又は散開する。萼片は長円形又は線形、直立、側対の基部は袋状にならず、縁は膜質。花弁は帯黄色、クリーム白色、ピンク色、又は帯紫色。花弁の弁部はへら形、倒披針形、まれに線形、先は鈍形。爪部は弁部から未分化。雄しべは6本、直立、4強雄しべ。花糸は基部で広がらない。葯は長円形又は線形、先は鈍形。蜜腺は密着し、全ての雄しべの基部を抱く。中央蜜腺はある。側蜜腺は環状。胚珠は子房に130~200個。果実は裂開性の長角果、線形、しばしば類円柱状4稜形、無柄。バルブは革質、明瞭な中脈をもち、無毛、平滑、レプルム(replum:果実のバルブを分ける薄い隔壁)は円く、隔壁は完全、膜質、脈は無い。花柱は短く、丈夫。柱頭は頭状、ほぼ全縁。種子は2列、翼は無く、又はまれに狭い翼があり、楕円形~円形、扁平。種皮は湿っても粘らず、子葉は側位(accumben)。
 世界に3種があり、北アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカに分布する。
【ハタザオ属の種】
Turritis brassica Leers
Turritis glabra L.
Turritis laxa (Sm.) Hayek

ハタザオ属の主な種と園芸品種

1 Turritis glabra L. ハタザオ 旗竿
  synonym  Arabis columnalis Nakai イヌハタザオ 韓国産
  日本(北海道、本州、四国、九州)、韓国、中国、モンゴル、ロシア、インド、カシミール、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、南西アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ原産。中国名は旗杆芥 qi gan jie 。英名はtower mustard , tower rockcress。オーストラリアに帰化。
 2年草、まれに多年草、高さ(30~)40~120(~150) cm、基部の2~3㎝に疎~密に直軟毛があり、単純毛と短柄のある叉状毛をもち、上部は無毛で粉白色。茎は直立、基部は1本、ほとんど分枝せず、しばしば上部で分枝する。葉は粉白色を帯びる。根生葉はロゼットになり、葉柄がある。葉身はへら形、倒披針形、又は長円形、長さ(4~)5~12(~15)cm×幅1~3cm、両面に叉状毛と星状毛があるか又はまれに無毛、縁は羽状中裂、波状(sinuate)、歯状、さざ波状(repand)、又はまれに全縁、先は鈍形。茎葉は無柄、披針形、長円状楕円形、又は卵形、長さ2~9(~12)cm×幅(0.5~)1~2.5(~3.5)cm、基部は矢じり形又は耳状、縁は歯状又は全縁、先は鋭形。上部の茎葉は全縁、無毛、基部は矢尻状になり茎を抱く。花は幅約5㎜の淡黄白色の小さな4弁花。果時の花柄は直立、長さ(0.6~)0.7~1.6(~2)cm、細く、花序軸に伏せ、無毛、粉白色を帯びる。萼片は長円形又は長円状線形、長さ(2.5~)3~5mm×幅0.5~1.2mm、無毛。花弁は淡黄色、クリーム白色、又はまれにピンク色、線状倒披針形、狭いへら形、まれに、線形、長さ(4~)5~8.5mm×幅1.3~1.7mm。雄しべ6個、4強雄しべで2個は短い。花糸は細く、側対は長さ2.5~4.5mm、中央の対は長さ3.5~6.5mm。葯は狭長円形、長さ0.7~1.5mm。長角果は2室、線形、長さ(3~)4~9(~10)cm×幅0.7~1.5mm、直立、花序軸に伏せ、ほぼ円柱状4稜形。花柱は長さ0.5~0.8(~1)mm。種子は各室に2列、褐色、長円形又はほぼ円形(不定形)、長さ0.6~1.2mm×幅0.5~0.9mm、翼は無い。花期は4~7月。果期は5~8月。2n=12, 16, 32。

参考

1) Flora of China
 Turritis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=134019
2) Plants of the World Online | Kew Science
 Turritis
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:329350-2
3)GRIN
 Turritis
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=16899
4) Flora of North America
 Turritis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=134019