ハマダイコン 浜大根
Flora of Mikawa
アブラナ科 Brassicaceae ダイコン属
別 名 | ノダイコン 野大根 |
中国名 | 蓝花子 lan hua zi、滨莱菔(台湾)、茹菜、冬子菜 |
英 名 | Japanese wild radish, wild radish |
学 名 |
Raphanus sativus L. var. raphanistroides (Makino) Makino synonym Raphanus sativus L. var. hortensis Backer forma raphanistroides Makino synonym Raphanus sativus L. 広義synonym Raphanus raphanistrum subsp. sativus (L.) Domin |
花 期 | 4~6月 |
高 さ | 30~70㎝ |
生活型 | 2年草 |
生育場所 | 海岸の砂地 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾 |
撮 影 | 渥美町 02.3.2 |
栽培されている日本の食用ダイコンは中国から渡来したものといわれ、古くは「おおね」と呼ばれていた。ダイコンは古くからの栽培種であり、ハツカダイコンvar. sativusに近いものと考えられ、ハツカダイコンを基準変種とし、その変種 var. longipinnatus ( var. hortensis)として分類されている。ハマダイコンはハツカダイコンの変種 var. raphanistroides と考えられていたが、食用ダイコンの品種 form. raphanistroides という見解もあり、ハマダイコンも広義にRaphanus sativus とし、栽培種のダイコンやハツカダイコンを含めて同一種とする見解もある。花もよく似て、見分けがつかない。しかし、最近の遺伝子的な研究により、栽培種とは離れた系統であり、古い時代に野生化した自生種に近い種と考えられている。栽培種を海岸の砂地に植えても生育せず、明らかに園芸種とは異なる。
根は円柱形、太さ1㎝ほどで、硬く、大根のように太くならない。海岸の砂浜近くで、群生がよく見られる。葉は頭大羽状複葉、側小葉は4~12対、鈍鋸歯縁。花は直径2~2.5㎝、花弁は4個、淡紫色稀に白色、長さ約2㎝。果実(長角果)は直立、幅1㎝以上の円柱形。果嘴が長く伸び、数珠状にくびれ、表面に浅い縦脈がある。種子は1果実に普通、4個以下(5個もときどきある)。果実は果皮がスポンジ状、熟しても裂開せず、簡単に節で切れる。種子は褐色~赤褐色、海水により分散され、長寿命。根には強い辛味がある。2n=18。
根の太い花が白色のものが多い、ダイコンも野生化している。根の細いものもあり、ハマダイコンなどとの交雑種の可能性もある。ダイコンは普通、果実の種子間のくびれが少ない。
セイヨウノダイコンも日本で野生化しているという報告がある。花が黄色~クリーム白色、脈が暗褐色~紫色。果実に強いうねがあり、種子の間が強くくびれ、熟すと切断する特徴がある。葉の側裂片が1~4対と少ない。
根は円柱形、太さ1㎝ほどで、硬く、大根のように太くならない。海岸の砂浜近くで、群生がよく見られる。葉は頭大羽状複葉、側小葉は4~12対、鈍鋸歯縁。花は直径2~2.5㎝、花弁は4個、淡紫色稀に白色、長さ約2㎝。果実(長角果)は直立、幅1㎝以上の円柱形。果嘴が長く伸び、数珠状にくびれ、表面に浅い縦脈がある。種子は1果実に普通、4個以下(5個もときどきある)。果実は果皮がスポンジ状、熟しても裂開せず、簡単に節で切れる。種子は褐色~赤褐色、海水により分散され、長寿命。根には強い辛味がある。2n=18。
根の太い花が白色のものが多い、ダイコンも野生化している。根の細いものもあり、ハマダイコンなどとの交雑種の可能性もある。ダイコンは普通、果実の種子間のくびれが少ない。
セイヨウノダイコンも日本で野生化しているという報告がある。花が黄色~クリーム白色、脈が暗褐色~紫色。果実に強いうねがあり、種子の間が強くくびれ、熟すと切断する特徴がある。葉の側裂片が1~4対と少ない。