ハイチゴザサ 這稚児笹
Flora of Mikawa
イネ科 Poaceae チゴザサ属
別 名 | ヒナザサ |
中国名 | 日本柳叶箬 ri ben liu ye ruo |
学 名 | Isachne nipponensis Ohwi |
花 期 | 9~10月 |
高 さ | 5~15㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 日陰の湿った場所 |
分 布 | 在来種 日本(本州の関東地方以西、四国、九州)、韓国(済州島)中国、台湾原産 |
撮 影 | 三ヶ根山 09.10.3 |
多年草。緩いマットを形成し、高さ5~15㎝。全体に毛が多い。稈は細く、地表を這い、節から根を出し、分枝して広がる。茎の節々から、1~数本の細い茎を立てる。花のつく枝は高さ15㎝以下。葉はチゴザサより短く、披針状卵形、長さ(0.8)2~3.5㎝×幅(2.5)5~9㎜、下面は無毛または直軟毛があり、上面は長毛が散生し、縁は白色、細かくざらつき、基部は鈍形、先は短い尖鋭形。葉舌は長さ約1㎜、短毛。葉鞘は薄く毛があり、外側の縁に長い白色の縁毛がある。円錐花序は外形が広卵形、長さ2~8㎝、腺はなく、ややまばらに分枝し、小穂は10~50個つき、枝と小梗は広く、広がり、非常に細く、細かくザラつく。小穂は広楕円形、長さ(1.3~)1.5~1.8㎜、緑色、まれに紫色を帯びる。小花はほぼ同形の2個からなる。向い合った2個の小花を2個の苞頴が包む。苞頴は大きさが小穂にほぼ等しいか、または第1苞穎がわずかに短く、卵状楕円形、苞頴の上半部分には普通、短い白色の剛毛が散生し、先は鈍形。第1苞穎は3~5脈、第2苞穎は5~7脈がある。護穎は広楕円形、革質、縁近くと先に薄く毛がある。2n=40。花期は9~10月。
チゴザサは葉が長く、細長い。小穂の柄に腺がある。