グラジオラス・トリスティス

Flora of Mikawa
アヤメ科 Iridaceae グラジオラス属
別 名 | グラジオラス・トリステス |
英 名 | evening gladiolus , ever-flowering gladiolus , marsh Afrikaner |
学 名 | Gladiolus tristis L. synonym Gladiolus concolor Salisb. synonym Gladiolus tristis var. concolor (Salisb.) Baker synonym Gladiolus tristis var. odorus Thunb. |





花 期 | 3~4月 |
高 さ | 40~90㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 園芸種 |
分 布 | 外来種 南アフリカ(ケープ州)原産 |
撮 影 | 豊橋市 07.4.18 |
グラジオラス・トリスティスはアヤメ科グラジオラス属の春咲きの原種系栽培種。
観賞用のグラジオラスは世界中で栽培され、日本には明治時代に渡来し、栽培されている。別名はトウショウブ、オランダショウブ。非常に多くの品種があり、普通に栽培されているのは主に夏咲きの大輪グラジオラスGrandiflora hybrids グランディフローラ・ハイブリッドである。Gladiolus × hortulanusの学名がつけられ、大輪グラジオラスと呼ばれる。
これに対し、冬期生育型グラジオラスは冬が雨期で、夏が乾燥期となる南アフリカの南部のケープ州を中心に分布し、春咲きグラジオラスと呼ばれ、ケープ地方に150種以上あると言われている原種のグラジオラスであり、中でもGladiolus tristis L.(グラジオラス・トリスティス)は性質強健な原種で、古くから交配に使用されている。
多年草、高さ(40~)50~90(~150)cm。球茎は薄皮があり、球形、直径10~20mm、薄皮は±木質で、下部および上部で裂片に分かれ、平行な針金状の繊維状になる。茎は単茎、細い円柱形、長さ30~60㎝。葉は3枚で、重なってつき、根生葉が最も長く、通常±茎の中央までに達し、下部1/2で鞘状になり、最下部の葉は長さ30~45㎝、上部の2枚の葉は大部分がまたは完全に鞘状になる。葉身は円柱形、強いうねがあり、十字形の断面で直径2~3mm。花序は頂生、穂状花序は花が2~4(~8)個つき、偏側生(secund)。苞のバルブは緑色、披針形、外側のバルブは長さ5~6.3㎝。鞘は時に灰紫色を帯び、長さはほぼ等しく、長さ30~40mm、内側の鞘は外側の鞘よりわずかに短く~ほぼ等長。花は夕方にカーネーションやクローブの強い香りがある。花は幅5~6㎝。花被は長さ6.3~7.5㎝、上側の1/3が曲がり、花被筒は斜めの漏斗形、長さ45~50mm、狭い円筒形の断面は約25mm。花被片は白色~クリーム色、中肋(竜骨)は暗緑黄色または紫色(紫褐色を帯び、)、下部10mmの縁が透明、特に背側花被片と内側側花被片の間は透明になり、披針形で不等長、背側は±水平に傾向き、約・長さ22~25mm×幅16mm。外花被片は内側の側花被片と約2mm癒合し、±真っ直ぐで前方を向くか、上部1/2が緩やかに外側に湾曲し、約・長さ22mm×幅10mm。花糸は長さ約20mm、花被筒に含まれる。葯は長さ約12mm、部分的に花被筒に含まれる。花柱は葯の上部1/3で反対側に分岐し、枝は長さ約6mm、葯を越えて伸びる。蒴果は長円形、長さ34~36mm。種子は広い翼があり、約・長さ5mm×幅4mm。花期は3~4月(北半球)。2n=30。[Flora of North America]
品種) 'Moonlight', Night-Scented Gladiola(green hybrids), 'Pink' , Gladiolus tristis x rogersii, Gladiolus cardinalis x tristis, Gladiolus carinatus x tristis, Gladiolus huttonii × tristis , Gladiolus meliusculus x tristis, Gladiolus tristis x (gracilis x priorii),
最近、多くの春咲き系統の色が豊富な様々な新しいスプリング・グラジオラスが作り出されている。スプリング・グラジオラスは別名、春咲きグラジオラス、または、早咲きグラジオラスといい、秋に球根を植えて、春に花が咲く。ケープ産の原種が多く、交配種はケープハイブリッド・グラジオラス(Cape hybrids Gladiolus)とも言われる。今まで春咲きグラジオラスとして売られてきた品種に比べて、はるかに耐寒性と耐病性が強く、作りやすい点が特徴である。tristis系の栽培品種は英名がGladiolus tristis hybrids, Night-Scented Gladiolaである。Gladiolus tristis以外のスプリング・グラジオラスも多数ある。高さ20~30cmの矮性種も多い。葉の幅が夏咲種と同じ広い幅の剣形もあるが、棒状~糸状の細いものも多い。花は夏咲きの品種に比べ花が小さく、花数が少なく、花形は漏斗形、長~短筒形、鐘形、ラン形、スプーン形など様々、色も多彩で赤色、橙色、黄色、白色、青色、紫色、クリーム色、ピンク色、パステル調のやわらかな色彩もある。花期は冬~春であり、気温が低いときに花が咲くので、夏咲きの3倍くらいの長さで花が長く持つ。芳香をもつものも多い。
観賞用のグラジオラスは世界中で栽培され、日本には明治時代に渡来し、栽培されている。別名はトウショウブ、オランダショウブ。非常に多くの品種があり、普通に栽培されているのは主に夏咲きの大輪グラジオラスGrandiflora hybrids グランディフローラ・ハイブリッドである。Gladiolus × hortulanusの学名がつけられ、大輪グラジオラスと呼ばれる。
これに対し、冬期生育型グラジオラスは冬が雨期で、夏が乾燥期となる南アフリカの南部のケープ州を中心に分布し、春咲きグラジオラスと呼ばれ、ケープ地方に150種以上あると言われている原種のグラジオラスであり、中でもGladiolus tristis L.(グラジオラス・トリスティス)は性質強健な原種で、古くから交配に使用されている。
多年草、高さ(40~)50~90(~150)cm。球茎は薄皮があり、球形、直径10~20mm、薄皮は±木質で、下部および上部で裂片に分かれ、平行な針金状の繊維状になる。茎は単茎、細い円柱形、長さ30~60㎝。葉は3枚で、重なってつき、根生葉が最も長く、通常±茎の中央までに達し、下部1/2で鞘状になり、最下部の葉は長さ30~45㎝、上部の2枚の葉は大部分がまたは完全に鞘状になる。葉身は円柱形、強いうねがあり、十字形の断面で直径2~3mm。花序は頂生、穂状花序は花が2~4(~8)個つき、偏側生(secund)。苞のバルブは緑色、披針形、外側のバルブは長さ5~6.3㎝。鞘は時に灰紫色を帯び、長さはほぼ等しく、長さ30~40mm、内側の鞘は外側の鞘よりわずかに短く~ほぼ等長。花は夕方にカーネーションやクローブの強い香りがある。花は幅5~6㎝。花被は長さ6.3~7.5㎝、上側の1/3が曲がり、花被筒は斜めの漏斗形、長さ45~50mm、狭い円筒形の断面は約25mm。花被片は白色~クリーム色、中肋(竜骨)は暗緑黄色または紫色(紫褐色を帯び、)、下部10mmの縁が透明、特に背側花被片と内側側花被片の間は透明になり、披針形で不等長、背側は±水平に傾向き、約・長さ22~25mm×幅16mm。外花被片は内側の側花被片と約2mm癒合し、±真っ直ぐで前方を向くか、上部1/2が緩やかに外側に湾曲し、約・長さ22mm×幅10mm。花糸は長さ約20mm、花被筒に含まれる。葯は長さ約12mm、部分的に花被筒に含まれる。花柱は葯の上部1/3で反対側に分岐し、枝は長さ約6mm、葯を越えて伸びる。蒴果は長円形、長さ34~36mm。種子は広い翼があり、約・長さ5mm×幅4mm。花期は3~4月(北半球)。2n=30。[Flora of North America]
品種) 'Moonlight', Night-Scented Gladiola(green hybrids), 'Pink' , Gladiolus tristis x rogersii, Gladiolus cardinalis x tristis, Gladiolus carinatus x tristis, Gladiolus huttonii × tristis , Gladiolus meliusculus x tristis, Gladiolus tristis x (gracilis x priorii),
最近、多くの春咲き系統の色が豊富な様々な新しいスプリング・グラジオラスが作り出されている。スプリング・グラジオラスは別名、春咲きグラジオラス、または、早咲きグラジオラスといい、秋に球根を植えて、春に花が咲く。ケープ産の原種が多く、交配種はケープハイブリッド・グラジオラス(Cape hybrids Gladiolus)とも言われる。今まで春咲きグラジオラスとして売られてきた品種に比べて、はるかに耐寒性と耐病性が強く、作りやすい点が特徴である。tristis系の栽培品種は英名がGladiolus tristis hybrids, Night-Scented Gladiolaである。Gladiolus tristis以外のスプリング・グラジオラスも多数ある。高さ20~30cmの矮性種も多い。葉の幅が夏咲種と同じ広い幅の剣形もあるが、棒状~糸状の細いものも多い。花は夏咲きの品種に比べ花が小さく、花数が少なく、花形は漏斗形、長~短筒形、鐘形、ラン形、スプーン形など様々、色も多彩で赤色、橙色、黄色、白色、青色、紫色、クリーム色、ピンク色、パステル調のやわらかな色彩もある。花期は冬~春であり、気温が低いときに花が咲くので、夏咲きの3倍くらいの長さで花が長く持つ。芳香をもつものも多い。