アメリカネナシカズラ
Flora of Mikawa
ヒルガオ科 Convolvulaceae ネナシカズラ属
中国名 | 原野菟丝子 yuan ye tu si zi |
英 名 | common dodder, golden dodder, field dodder |
学 名 | Cuscuta campestris Yuncker Cuscuta pentagona auct. non Engelm. Cuscuta pentagona Engelm. var. calycina Engelm. |
花 期 | 7~10月 |
高 さ | つる性 |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | 海岸の砂地、河原、荒地 |
分 布 | 帰化種 北アメリカ、南アメリカ原産 |
撮 影 | 渥美町 貝ノ浜 03.7.21 |
穀物や砂防用植物の種子に混じって輸入されたのではないかといわれている。昭和40年代に発見され、最近では全国的に見られる。つる性の寄生植物で、葉緑素がなく、全体的に淡黄色。
茎は直径約1.5㎜の黄色の糸状で、他の草に巻きつき、多数の寄生根(こぶ状の突起)から養分を吸収する。寄生根の先端は三角形の楔形である。発芽時には通常の根があるが、寄生根で養分を吸収し始めると根は枯れてしまう。茎の途中が大きく膨れているのは虫えいである。葉は微小な鱗片状。花柄は長さ約1㎜。花冠は白色、直径約3㎜の球形、先が5裂し裂片が反曲する。雄しべは5個、花冠裂片の基部で花冠と合着し、花期には直立して突き出す。雄しべの真下の位置、花冠筒部の内面に、縁が房状になった長さ約1㎜の膜質の鱗片がある。葯は卵形、花糸より短い。花柱は2個、離生する。萼も白色、先が浅く5裂し、裂片の先が丸い。蒴果は直径2~3㎜、ほぼ球形。花柱、花冠、萼が果時にも残る。種子は長さ約2㎜、無毛。2n=56。
学名がCuscuta pentagona(five-angle dodder)と誤っていたことがある。これは葯が花糸より長い。花柄は長さ0.8~1㎜。花冠は白色、長さより幅が広い。花冠の裂片は長さ0.9~1.3㎜、直立し、先が内側~外側に曲がる。花糸は長さ0.3~.0.8㎜。葯は長さ1~1.6㎜。花柱は長さ0.4~0.5㎜。果実は長さ1~3.6㎜。
ハマネナシカズラは海岸などに生える。花冠から雄しべが突出せず、萼が長く、萼の中央部が隆起する。
ネナシカズラは茎が太く、紫褐色の班点がある。花冠が短い円筒形で、雄しべが短く、花柱が合着して1個。花冠筒部内面の鱗片がへら状。萼が短く、中央部は隆起しない。
マメダオシは花冠裂片が短く、反曲せず、花冠筒部内面の鱗片が2裂して、短い。
茎は直径約1.5㎜の黄色の糸状で、他の草に巻きつき、多数の寄生根(こぶ状の突起)から養分を吸収する。寄生根の先端は三角形の楔形である。発芽時には通常の根があるが、寄生根で養分を吸収し始めると根は枯れてしまう。茎の途中が大きく膨れているのは虫えいである。葉は微小な鱗片状。花柄は長さ約1㎜。花冠は白色、直径約3㎜の球形、先が5裂し裂片が反曲する。雄しべは5個、花冠裂片の基部で花冠と合着し、花期には直立して突き出す。雄しべの真下の位置、花冠筒部の内面に、縁が房状になった長さ約1㎜の膜質の鱗片がある。葯は卵形、花糸より短い。花柱は2個、離生する。萼も白色、先が浅く5裂し、裂片の先が丸い。蒴果は直径2~3㎜、ほぼ球形。花柱、花冠、萼が果時にも残る。種子は長さ約2㎜、無毛。2n=56。
学名がCuscuta pentagona(five-angle dodder)と誤っていたことがある。これは葯が花糸より長い。花柄は長さ0.8~1㎜。花冠は白色、長さより幅が広い。花冠の裂片は長さ0.9~1.3㎜、直立し、先が内側~外側に曲がる。花糸は長さ0.3~.0.8㎜。葯は長さ1~1.6㎜。花柱は長さ0.4~0.5㎜。果実は長さ1~3.6㎜。
ハマネナシカズラは海岸などに生える。花冠から雄しべが突出せず、萼が長く、萼の中央部が隆起する。
ネナシカズラは茎が太く、紫褐色の班点がある。花冠が短い円筒形で、雄しべが短く、花柱が合着して1個。花冠筒部内面の鱗片がへら状。萼が短く、中央部は隆起しない。
マメダオシは花冠裂片が短く、反曲せず、花冠筒部内面の鱗片が2裂して、短い。