アメリカハッカ 亜米利加薄荷
Flora of Mikawa
シソ科 Lamiaceae ハッカ属
別 名 | ジンジャーミント、ゴールデンアップルミント |
中国名 | 姜薄荷 jiang bo he 苏格兰薄荷 su ge lan bo he |
英 名 | gingermint , bushy mint , cardiac mint , golden apple mint |
学 名 | Mentha × gracilis Sole synonym Mentha arvensis var. gracilis (Sole) Nyman synonym Mentha gentilis var. gracilis (Sole) Wahlenb. synonym Mentha x cardiaca Baker |
花 期 | 9~10月 |
高 さ | 30~100㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 湿った場所 |
分 布 | 帰化種 ヨーロッパ原産 |
撮 影 | 新城市 14.918 |
河川の土手に生えていたもの。茎が緑色で毛が多いため、ハッカとしていたが、茎上部の葉がかなり小さく、萼歯が狭三角形で、雄しべが短いため、アメリカハッカとした。
アメリカハッカ(gingermint)はミドリハッカ(スペアミント)Mentha spicata とヨウシュハッカ Mentha arvensis の雑種であり、コショウハッカに似るが、苞がやや大きく、卵形~卵状披針形、鋭頭。学名はPOWOではMentha x gracilis Soleとされている。
茎は高さ30~100㎝、直立し、普通、無毛、暗赤色を帯びる。葉は対生し、葉柄は長さ2~8㎜、葉身は長さ1.5~6(10)㎝、卵形~披針形、しわがあり、基部は漸尖し、普通、鋸歯縁、まれに鈍い鋸歯となり、先は鋭形。花序は普通、腋生で仮輪(輪散花序)が離れ、ときに穂状花序のようになり、頂生する。穂状花序となる場合、下部の仮輪が離れ、最上部の2~3個の仮輪が密集することが多い。茎の上部ほど葉が小さくなって、苞葉状になり、花序を抱き、卵形~披針状線形。小さな小苞が小花柄の基部につく。萼は長さ1.5~3㎜、普通、無毛~縁毛、先が5裂し、萼歯は狭三角形。花冠は長さ2.5~6㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは欠くものもあり、4本、普通、花冠から突き出ない。雌しべは長く花冠から突き出る。柱頭は2分岐。果実は分離果、4分果。普通、結実しない。花期は7~10月。2n=54 ,60 ,61 ,72 ,84 ,96 ,108 ,120(Jepson eFlora)。
● コショウハッカ(ペパーミント) Mentha x piperita はミドリハッカ(スペアミント) Mentha spicata とヌマハッカ Mentha piperita との雑種である。セイヨウハッカとも呼ばれ、最近はペパーミントと呼ばれる。茎は高さ30~100㎝、断面は四角形、直立してよく分枝し、赤味を帯び、無毛~稜に剛毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ1~2㎜。葉身は長さ2.5~3、幅0.8~2㎝の披針形~卵状披針形、無毛又は葉裏の脈上に少し剛毛があり、密に腺点があり、基部は円形~浅い楔形、縁に不規則な鋭い鋸歯があり、先が尖る。茎頂の円筒状の穂状花序の下部に離れた仮輪ができる。苞葉は線状披針形、小さく、わずかに萼より長く、縁毛がある。花柄は長さ約1㎜。萼は筒状、紫色を帯び、有毛又はほぼ無毛、外面に腺点がある。萼歯は5個、線状きり形、長さ約1㎜。花冠は白色、裂片は赤色を帯び、長さ約4㎜、筒部は萼とほぼ同長。花冠の裂片はほぼ同長、先が凹形。分果は褐色、倒卵形、長さ約0.7㎜、先に腺がある。2n=66,72,84,120
● red stem mint red raripila mint , tall mint
Mentha x smithiana 2n=54,98,108,120
ヨーロッパ原産。ヌマハッカ Mentha aquaticaとスペアミント Mentha spicataとヨウシュハッカ Mentha arvensis のハイブリッド。.茎は高さ30~100㎝、普通、無毛。葉は長さ2.5~6(8)㎝、葉柄は長さ0~10㎜。葉身は卵形から披針形、普通、鋸歯縁、基部は狭くなり、先は鋭形。葉裏は普通、無毛。花序は側生、ときに頂部の穂状、花序腋の苞葉は卵形~槍状線形。萼は長さ2.5~4㎜、普通、無毛又は萼歯に縁毛がある。花冠は長さ3.5~6㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは普通、突き出ない。 2n=54,98,108,120 (Jepson eFlora)
● ハッカやヨウシュハッカは葉(苞葉ということもある)腋に花序がつく。
● ミドリハッカ(スペアミント) Mentha spicata はほぼ無毛。葉が無柄、仮輪と仮輪の間が近く、花序が段にならず、穂状になる。
アメリカハッカ(gingermint)はミドリハッカ(スペアミント)Mentha spicata とヨウシュハッカ Mentha arvensis の雑種であり、コショウハッカに似るが、苞がやや大きく、卵形~卵状披針形、鋭頭。学名はPOWOではMentha x gracilis Soleとされている。
茎は高さ30~100㎝、直立し、普通、無毛、暗赤色を帯びる。葉は対生し、葉柄は長さ2~8㎜、葉身は長さ1.5~6(10)㎝、卵形~披針形、しわがあり、基部は漸尖し、普通、鋸歯縁、まれに鈍い鋸歯となり、先は鋭形。花序は普通、腋生で仮輪(輪散花序)が離れ、ときに穂状花序のようになり、頂生する。穂状花序となる場合、下部の仮輪が離れ、最上部の2~3個の仮輪が密集することが多い。茎の上部ほど葉が小さくなって、苞葉状になり、花序を抱き、卵形~披針状線形。小さな小苞が小花柄の基部につく。萼は長さ1.5~3㎜、普通、無毛~縁毛、先が5裂し、萼歯は狭三角形。花冠は長さ2.5~6㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは欠くものもあり、4本、普通、花冠から突き出ない。雌しべは長く花冠から突き出る。柱頭は2分岐。果実は分離果、4分果。普通、結実しない。花期は7~10月。2n=54 ,60 ,61 ,72 ,84 ,96 ,108 ,120(Jepson eFlora)。
● コショウハッカ(ペパーミント) Mentha x piperita はミドリハッカ(スペアミント) Mentha spicata とヌマハッカ Mentha piperita との雑種である。セイヨウハッカとも呼ばれ、最近はペパーミントと呼ばれる。茎は高さ30~100㎝、断面は四角形、直立してよく分枝し、赤味を帯び、無毛~稜に剛毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ1~2㎜。葉身は長さ2.5~3、幅0.8~2㎝の披針形~卵状披針形、無毛又は葉裏の脈上に少し剛毛があり、密に腺点があり、基部は円形~浅い楔形、縁に不規則な鋭い鋸歯があり、先が尖る。茎頂の円筒状の穂状花序の下部に離れた仮輪ができる。苞葉は線状披針形、小さく、わずかに萼より長く、縁毛がある。花柄は長さ約1㎜。萼は筒状、紫色を帯び、有毛又はほぼ無毛、外面に腺点がある。萼歯は5個、線状きり形、長さ約1㎜。花冠は白色、裂片は赤色を帯び、長さ約4㎜、筒部は萼とほぼ同長。花冠の裂片はほぼ同長、先が凹形。分果は褐色、倒卵形、長さ約0.7㎜、先に腺がある。2n=66,72,84,120
● red stem mint red raripila mint , tall mint
Mentha x smithiana 2n=54,98,108,120
ヨーロッパ原産。ヌマハッカ Mentha aquaticaとスペアミント Mentha spicataとヨウシュハッカ Mentha arvensis のハイブリッド。.茎は高さ30~100㎝、普通、無毛。葉は長さ2.5~6(8)㎝、葉柄は長さ0~10㎜。葉身は卵形から披針形、普通、鋸歯縁、基部は狭くなり、先は鋭形。葉裏は普通、無毛。花序は側生、ときに頂部の穂状、花序腋の苞葉は卵形~槍状線形。萼は長さ2.5~4㎜、普通、無毛又は萼歯に縁毛がある。花冠は長さ3.5~6㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは普通、突き出ない。 2n=54,98,108,120 (Jepson eFlora)
● ハッカやヨウシュハッカは葉(苞葉ということもある)腋に花序がつく。
● ミドリハッカ(スペアミント) Mentha spicata はほぼ無毛。葉が無柄、仮輪と仮輪の間が近く、花序が段にならず、穂状になる。