キツネノボタンより花期が遅く、夏から秋に咲く。広義のキツネノボタンに含め、キツネノボタンを無毛の変種とし、ヤマキツネノボタンを母種とする分類が一般的である。
全体に毛が多い。茎が細く、斜上毛がある。葉は1(~2)回3出複葉。小葉は長卵形、2~3裂し、葉裏にも毛がある。花は直径約8㎜。花弁は5個、長さ4~5㎜、幅約2㎜、光沢がある。集合果は球形、痩果はキツネノボタンと同じであり、扁平、縁に稜がなく、刺の先端が曲がる。2n=16
キツネノボタンはほぼ無毛であり、茎にわずかな斜上毛があるだけで、葉の幅が広く、葉先や鋸歯があまり尖らない。
ケキツネノボタンは全体に開出毛が多く、葉の切れ込みが深く、鋸歯が尖る。痩果が違い、やや縦長、縁に稜があり、刺の先がほとんど曲がらない。