トサトウヒレン  土佐塔飛廉
[学名] Saussurea nipponica Miq. subsp. nipponica var. yoshinagae (Kitam.) H.Koyama
Saussurea nipponica Miq. subsp. yoshinagae (Kitam.) Kitam.
キク科 Asteraceae (Compositae) トウヒレン属
三河の植物観察
トサトウヒレンの花
トサトウヒレンの花
トサトウヒレンの総苞
トサトウヒレン
トサトウヒレン葉
 オオダイトウヒレンの変種。根生葉が長楕円形で、不規則に湾入する。高知県、徳島県、愛媛県の蛇紋岩地特産。
 トウヒレン属は日本に約60種あり、トウヒレン(塔飛廉又は唐飛廉)、ヒゴタイ(平江帯)、アザミ(薊)などという。アザミと違い刺が無い。
 根生葉は長さ5~13㎝の卵形~狭長楕円形、長い葉柄がある。頭花は上向きにつく。雄しべの葯筒が紫褐色で目立つ。総苞は長さ約12㎜の筒形。総苞片の先がやや外曲する。
[花期] 9~10月
[草丈] 50~100㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 蛇紋岩地
[分布] 在来種(日本固有種)  四国
[撮影] 高知県立牧野植物園   03.11.1

 トウヒレン属

  Family Asteraceae - genus Saussurea

 普通、多年草、ときに2年草、ときに亜低木。高さ5~120+㎝。刺は無く、茎がある(cauliferous)又は無茎(stemless)、しばしば、木質の塊根をもつ。茎は直立又は斜上、分枝又は単純。葉は根生葉と茎葉(ときに茎はだけ)、生えは無又は有。葉身は全縁又は歯状又は羽状分裂、表面は無毛~密に綿毛があり、腺が有又は無。頭花は中心小花頭花(discoid=両性の中心小花だけ)、単性又は多数、散房花序、半球形花序、円錐花序又は総状花序状の合成花序につき、無柄又は花序柄がある。総苞は鐘高、球形、卵形、円筒形又は筒型。総苞片は3~5(~10+)列、覆瓦状、先に刺は無く、ときに、先に付属体がある。花托は平ら又は凸面、パレアは無く、普通、錐形の剛毛があり、又はときに短いパピラがあり、まれに裸出。小花は10~20個。花冠は普通、紫色、しばしば帯青色又は帯赤色、ときに帯褐色、帯黒色又はピンク色、まれに白色、筒部は細く、のど部で急に広がり、裂片は線形、普通、無毛、ときに無柄の腺又はパピラがある。葯は暗紫色、暗青色又は黒色。葯の基部は短い尾があり(矢じり形)、先に線形の付属体があり、鋭形、(全縁、引き裂かれ又は羊毛状)。花柱は分枝し、融合部分はほぼ頂部に微細な毛のつく節があり、枝は長楕円形~線形、短いパピラがある。痩果は長楕円形、±角があり、円筒形、又は4~5角(かど)があり、わら色、ときに、黒色の斑点があり、褐色又は黒色、±うねがあり、平滑又は粗く、横のしわがあり、普通、無毛、まれに、腺、パピラ又は毛があり、先の縁は目立たず、全縁又はときに短い王冠を形成し、基部に付着痕がある。冠毛は2列、異形、汚白色、黄色、わら色、褐色、暗灰色又は黒色。外側の剛毛は普通、内側の列より、多数で短く、しばしば、長さも違い、ざらざらで、ごくまれに、芒で覆われ又は羽毛状、脱落性、ごくまれに欠く。内側の剛毛は外側の列より少なく、長く、普通、同じ長さで、基部は輪状に合着し、常に、羽毛状、宿存性又は輪でまとまって落ちる。 x = 13, 14, 16, 17, 18, 19
 世界に約300~400種があり、アジア、ヨーロッパ中部、東部、北部、北アメリカ西部、オーストラリア(1種)に分布する。中国には289種、日本には約60種がある。和名はトウヒレン(塔飛廉又は唐飛廉)、ヒゴタイ(平江帯)、アザミ(薊)などという。

 トウヒレン属の主な種と園芸品種

 1  Saussurea acuminata Turcz. ex Fisch. et C.A.Mey.  トナカイアザミ 馴鹿薊
 北海道、青森県、千島列島に分布。
1-1 Saussurea acuminata Turcz. ex Fisch. et C.A.Mey. var. sachalinensis (F.Schmidt) Herder  カラフトアザミ 樺太薊
   synonym Saussurea sachalinensis F.Schmidt
   synonym Saussurea acuminata Turcz. ex Fisch. et C.A.Mey. subsp. sachalinensis (F.Schmidt) Kitam.
  宗谷地方~知床半島までのオホーツク海沿岸、サハリンに分布する。絶滅危惧II類 (VU)。
 海岸草原に生育する。高さ50~100㎝。総苞は狭筒形。総苞片は8列、圧着し、先端は尾状に長く伸びる。

 2  Saussurea amabilis Kitam.  コウシュウヒゴタイ 甲州平江帯
 本州(群馬県、埼玉県、東京都、山梨県)、四国(徳島県、高知県)に分布。亜高山帯の林縁の岩場に生える。高さ40~60㎝。茎は斜上するか懸垂する。総苞は鐘形。総苞片は8~9列、質は厚くて硬く、開出し又はゆるやかに半曲する。
2-1 Saussurea amabilis Kitam. f. pinnatiloba Kitam.  キレバコウシュウヒゴタイ

 3  Saussurea amara (L.) DC.  スナジヒゴタイ 砂地平江帯
 中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、ヨーロッパ東部原産。中国名は地风毛菊 cao di feng mao ju 。多年草。2n = 26。(Flora of China)
 4  Saussurea amurensis Turcz. ex DC.  キヌヒゴタイ 絹平江帯
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は龙江风毛菊 long jiang feng mao ju 。多年草。2n = 26, 48, 52, 54.。(Flora of China)
 5  Saussurea andoana Kadota フカウラトウヒレン  深浦塔飛廉
 日本(青森県深浦町)固有種。海岸沿いのク ロマツ林床に生える。
 高さ50~120㎝。総苞は鐘形。総苞片は8列、先端は斜上する。
 山形県飛島から記載されたトビシマトウヒレンS. katoana Kadota に似るが、次の点が相違する。①総苞片が8列。②頭花の柄が短い。 ③葉身が心形で先端が鋭尖形となる。④茎の翼があまり発達しない。(参考5⑦)

 6  Saussurea brachycephala Franch.  イワテヒゴタイ 岩手平江帯
 日本(東北地方北部の岩手山、早池峰山)固有種。
 多年草、茎は直立し、高さは20~100㎝、狭い翼があり、上部は1-4回分枝し、褐色の短毛がまばらにある。根出葉は花期には普通、無い。葉柄は長さ5~17㎝、上半分に明瞭な翼がある。下部の茎葉は革質、狭卵形、ややほこ形、長さ6~10㎝×幅3.5~5㎝、先は鋭尖形、基部は深い心形、粗い鋸歯縁。上部の茎葉は急に小さくなり、短柄がある。 頭花は散房状に3~7個が密集してつき、直径約2㎝。花序柄は長さ5~20㎜、褐色の短毛が密生する。総苞は緑色、鐘形~筒形、長さ約16㎜×幅16㎜、まばらにクモ毛がある。総苞基部に長い苞葉があり、長さ約2㎝、狭披針形。総苞片は(5)7~8列、総苞外片の基部は狭卵形、先は尾状に長く伸び、長さ12㎜。外片、内片ともに直立~斜上。小花の花冠は長さ11~12㎜、淡紅紫色。痩果は長さ約4.5㎜。冠毛は2列、外側の列は脱落性、短く、長さ1.5~4㎜、内側の列の冠毛は宿存性、長さ9~11㎜。花期は8~9月。
 7  Saussurea calcicola Nakai  シャソウヒゴタイ 社倉平江帯
 韓国原産。
 8  Saussurea chinnampoensis H.Lev. et Vaniot  ヤナギヒゴタイ 柳平江帯
 朝鮮、中国原産。中国名は京风毛菊 jing feng mao ju 。2年草。塩性湿地、湿った草原に生える。(Flora of China)
 9  Saussurea chionophylla Takeda  ユキバヒゴタイ 雪葉平江帯
 日本(北海道の夕張岳、日高山地)固有種。高山の砂礫地や岩が混じる草地に生える。絶滅危惧II類 (VU)
 多年草、高さ4~15㎝。根生葉と下部の茎葉は低く、地表に接するように広がり、卵形、長さ4~12㎝、基部は心形、質が硬く、鋸歯縁、上面は暗緑色~濃緑色、脈が凹み、下面は白色の綿毛が密生する。頭花は密な散房状に3~11個、密集してつき、淡紫色、直径1.5㎝。総苞は鐘形~筒形、直径約1㎝。総苞片は5(6)列、外片は卵形、鋭尖頭。花期は7~8月。
9-1 Saussurea chionophylla Takeda f. albiflora Sugim.  シロバナユキバヒゴタイ
 白花品種。
 10  Saussurea conandrifolia Nakai  オクヤマヒゴタイ 奥山平江帯
 韓国原産。
 11  Saussurea costus (Falc.) Lipsch.  モッコウ 木香
   synonym Aucklandia costus Falconer
 中国、インド、カシミール、パキスタンに分布。栽培されている。中国名は云木香 yun mu xiang 。多年草。根が薬用。2n = 36

 12  Saussurea daurica Adams  ワタフキヒゴタイ
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は达乌里风毛菊 da wu li feng mao ju 。 
 多年草。2n = 28。
 13  Saussurea diamantica Nakai  モリヒゴタイ 森平江帯
 韓国原産。
13-1 Saussurea diamantica Nakai var. longifolia Nakai  ナガバモリヒゴタイ 長葉森平江帯
 14  Saussurea duiensis F.Schmidt  ススヤアザミ
   synonym Saussurea amurensis Turcz. ex DC. subsp. duiensis (F.Schmidt) Kitam. 
 サハリンの固有種。樹陰の草原や森林の林縁、潅木のある茂みや草原に生える。茎や葉の下面に腺点が密布する。(参考5⑤)
 15  Saussurea fauriei Franch.  フォーリーアザミ
 北海道、利尻島、礼文島、色丹島に分布する。海岸~山地の草地、岩場などに生える。多年草。高さ80~200㎝。葉は卵形~楕円状披針形、長さ10~20㎝、鋸歯縁、先は鋭形。頭花は直径0.8~1.2㎝、紅紫色。総苞は狭筒形。総苞片は6列、圧着し、外片は先が円形、微突頭。花期は7~9月。
 16  Saussurea firma Kitam.  アツバヒゴタイ 厚葉平江帯
   synonym Saussurea ussuriensis Maxim. var. firma Kitag.。 
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は硬叶风毛菊 ying ye feng mao ju 。 2n = 26。
 17  Saussurea franchetii Koidz.  ミヤマキタアザミ 深山北薊
 東北地方の秋田駒ケ岳、焼石岳、月山、朝日連峰、飯豊山地に分布する。
 高山の草地に生える。高さ40~80㎝。頭花の柄は短く、頭花が密集する。頭花の基部に長い苞葉がある。総苞は鐘形、クモ毛が多い。総苞片は5列、総苞外片は長卵形、基部は幅広く、内片と等長又は長く、斜上するか、ゆるやかに反曲する。

 18  Saussurea fuboensis Kadota  フボウトウヒレン 不忘塔飛廉
 奥羽山脈南部(船形山系、 蔵王山系、吾妻連峰、磐梯山)に分布。高山帯の草原やハイマツやミヤマハンノキを主体とする灌木林の林縁に生える。高さ40~60㎝。総苞は筒型、暗紫褐色。総苞片は7~8列、先端が斜上する。
 シラネアザミS. nikoensis Franch. & Sav. に近縁であるが、以下のような特徴で区別される。①頭花はより小さく、筒状、 複散房花序につく。②小花の広筒部は長さ約1 ㎜。③茎には翼があるが、幅狭く目立たない。④ 茎葉の葉身は広卵形。⑤総苞片は斜上する。⑥総 苞外片は狭卵形で基部で幅2 ㎜。(参考5③)
 19  Saussurea glandulosa Kitam.  アブラトウヒレン 油塔飛廉
 台湾原産。中国名は腺点风毛菊 xian dian feng mao ju
 20  Saussurea gossipiphora D.Don  ワタゲトウヒレン 綿毛塔飛廉
 中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は雪兔子 xue tu zi 。
 21  Saussurea gracilis Maxim.  ホクチアザミ 火口薊
 本州(静岡県以西)、四国、九州分布。日当たりのよい山地の草原に生育する。愛知県の準絶滅危惧種。
 多年草。高さ10~30(40)㎝。茎は細く、上部で多少、分枝する。根出葉には長い柄があり、 葉身は長三角形、長さ6~11cm、先端は鋭く尖り、基部は心形、歯状縁、上面は緑色、下面は綿毛があり白色。茎葉は互生し、下部のものは柄があるが、上部のものは無柄で小さくなる。頭花は茎の先端に数個つき、紅紫色。総苞は長さ13~16㎜×幅8~14㎜、紫色 を帯び、多少クモ毛がある。
花期 は8~10 月。

 22  Saussurea grandifolia Maxim.  マンシュウシラネアザミ 満州白根薊
 朝鮮、中国、ロシアに分布、中国名は大叶风毛菊 da ye feng mao ju 。2n=26。(Flora of China)
22-1 Saussurea grandifolia Maxim. var. microcephala Nakai  カッポウシラネアザミ
 23  Saussurea hamanakaensis Kadota  コンセントウヒレン
 日本(北海道の道東地方釧路、根室)固有種。湿原とその周辺のやや水湿の地の生える。
 多年草、高さ60~140㎝。根茎は斜め、直径約1.5㎝。茎には明瞭な幅2㎜以下の翼があり、上部には腺点があり、2~5回分枝する。花期には根生葉は無い。下部の茎葉は類革質、狭披針形、長さ10~15㎝×幅1~2㎝、上面は無毛、下面には密に腺点がある。葉柄は長さ2~4㎝。上部の茎葉は長さ5~10㎝×幅3~8㎜、無柄 。頭花は小型の散房花序に10~20個つく。花序柄は長さ2~7㎜、まばらに腺点がある。総苞は狭筒形、長さ8~10㎜×幅4~5㎜、絹毛がある。総苞片は5列、圧着し、先端は尾状に伸びる。小花の花冠は紫色、長さ約10㎜、裂片は長さ約3㎜、のど部は長さ1㎜、筒部は長さ6㎜。葯は長さ4㎜、紫黒色。冠毛は2輪、内輪は長さ8㎜、外輪は長さ3㎜。痩果は長さ3.5~4㎜、赤褐色、無毛。花期は7~9月。
 コンセントウヒレンはススヤアザミとは次の点で異なる。①総苞片は5列。②茎には狭いが明瞭な翼がある。③花冠の切れ込みが浅い。④葉の下面には密な腺点のみでクモ毛がない。⑤茎の上部や葉の下面に黄金色の腺点が密布し、生時は著しく粘着する。(参考5⑤)

 24  Saussurea hosoiana Kadota  ムツトウヒレン 陸奥塔飛廉
 日本(青森県六ケ所村)固有種。海岸の風当たりの強いクロマツ林下に生育する。高さ30~40㎝。花期に 根生葉がある。茎は葉がつき、翼が幅狭く、幅4㎜以下、かつ全縁。根生葉と下部の茎葉は質が厚く、光沢があり、広卵形、長さ11~18㎝×幅10~16㎝、基部は深い心形、先は鈍形で先端が尖り、縁は浅い歯状、上面は短い褐色の多細胞の毛がまばらにあり、下面は同じような毛が脈にある。
頭花の柄が短く、長さ (0~)1~3㎜ 。総苞は鐘形~筒形、長さ13~16㎜×幅10~18㎜。総苞片が8列。花期は8~9月。(参考5②)

 25  Saussurea inaensis Kitam.  イナトウヒレン 伊那塔飛廉
 日本(長野県伊那地方の伊那市と下伊那郡大鹿村)固有種。蛇紋岩地の草地に生える。多年草。高さ30~90(120)㎝。花時に根出葉が生存する。葉は線状披針形、全縁又はまばらな小さな鋸歯縁、基部はわずかに茎に沿下する。 根出葉や下部の葉は、葉柄を含み長さ15~25㎝。頭花は密な散房花序状に、2~6個つく。花冠は紅紫色、長さ10~11㎜。総苞片は6(~8)列、長さ11㎜、縁は紫色~紫褐色、先端はごく短い尾状になる。外片は卵形。花期は9月。

 26  Saussurea insularis Kitam.  シマトウヒレン 島塔飛廉
 日本(長崎県対馬の白岳)固有種。山頂付近の岩混じりの草地や木陰に生える。多年草。高さ30~50㎝。花時に根出葉はある。葉は質が薄く、先端は尾状に尖り、細かい鋸歯縁。茎葉は卵状三角形、長さ9~10㎝×幅9~10㎝、先端は尾状に尖り、基部はほこ形、下面は淡緑色。頭花はまばらな散房花序状につき、 頭花の柄が明らかに長く、直径約1㎝。総苞は狭筒形、長さ約11㎜。総苞の基部に鱗片状の長さ約1㎜の苞葉が多数ある。総苞片は7(11~12)列、圧着し、最外片は正三角形、微突端。花期は9~10月。
 27  Saussurea iodostegia Hance  シホウヒゴタイ
 中国原産。中国名は紫苞雪莲 zi bao xue lian 。
 28  Saussurea japonica (Thunb.) DC.  ヒナヒゴタイ 雛平江帯
九州、朝鮮半島、中国大陸、台湾、モンゴルに分布する。风毛菊 feng mao ju
、低山や海岸の草原に生育する。
 2年草、高さ (0.2~)0.5~2m。茎は1本、直径3~10㎜、直立、多数、分枝する。下部の茎葉は葉柄がある。葉身は楕円形~狭卵状楕円形、長さ7~30㎝×幅3.5~9㎝、羽状分裂、両面とも緑色、ざらつき、腺点がある。側裂片は5~8対、斜めの三角形~線状長楕円形、普通、全縁、先は鈍形。頂裂片は狭卵状楕円形~線形。中間と上部の茎葉は短柄があるか又は無柄。茎の上部で次第に小さくなり、羽状分裂又は分裂しない。頭花は極多数、散房花序状又は円錐花序状の合成花序につき、花序柄は短い。総苞は狭鐘形、直径5~8(~10)㎜。総苞片は5~6列、緑色で中脈が暗紫色、クモ毛があるか無毛、腺点があり、先の付属体は紫色、円形、幅1~2㎜、膜質。外総苞片は卵形~狭三角状卵形、長さ 2~3㎜ ×幅1~1.5㎜、先は鋭形又は小さな付属体をもつ。中総苞片と内総苞片は狭楕円形~線形、長さ4~10㎜×幅0.8~1.5㎜、先には大きな付属体がある。花托の剛毛は長さ5~6㎜。花冠は紫色、長さ1~1.4㎝、腺点があり、筒部は長さ6~8㎜、拡大部は長さ4~6㎜、裂片は長さ4~5㎜。痩果はわら色、暗色の斑点があり、円筒形~倒円錐形、長さ3~4㎜。冠毛は汚白色、外側の剛毛は長さ約2㎜、内側の剛毛は長さ7~9㎜。花期と果期は6~11月。 2n = 26, 28。
28-1 Saussurea japonica (Thunb.) DC. var. japonica
 日本、朝鮮、中国、モンゴルに分布。中国名は风毛菊 feng mao ju 。
 茎に翼は無く、葉身の基部は沿下しないか又は非常に短く沿下する。
28-2 Saussurea japonica (Thunb.) DC. f. leucocephala (Nakai et Kitag.) Nakai et Kitag.  シロバナヒナヒゴタイ
28-3 Saussurea japonica (Thunb.) DC. var. pteroclada (Nakai et Kitag.) Raab-Straube  ヒレハナガサヒゴタイ
 中国に分布。中国名は翼茎风毛菊 yi jing feng mao ju
 茎に翼が目立つ。葉の基部は茎に沿下する。
 29  Saussurea kanzanensis Kitam.  カンザンヒゴタイ
 台湾原産。中国名は台湾风毛菊 tai wan feng mao ju 。
 30  Saussurea katoana Kadota  トビシマトウヒレン 飛島塔飛廉
 日本(山形県酒田市飛島)の固有種。沿海地のクロマツ林床にに生える。高さ45~65㎝。総苞は鐘形。総苞片は10列、先端は半曲する。
 ムツトウヒレン(S. hosoiana Kadota)と同じように葉の質が厚いが、ムツトウヒレンとの相違点は次のとおり。花期には根生葉がない。茎は類花茎状、頭花の柄が長い。総苞片10列。茎の翼は歯状。
ホクロクトウヒレン(S. nipponica var.. hokurokuensis)にも似るがトビシマトウヒレンは次の点で異なる。①葉の質がさらに厚い。 ②頭花が少数個つき、総苞がより大型。③茎の翼に鋸歯がある。(参考5⑥)
 31  Saussurea kenji-horieana Kadota カムイトウヒレン カムイ塔飛廉
 日本(北海道旭川市幌内山地カムイ山)固有種。超塩基性岩地の急斜面の高茎草原に生える。
 高さ110~130㎝。茎は紫色を帯びる。総苞は狭筒形。総苞片は7列、圧着し、外片は円頭。
 形態的に は海岸の草原に生えるフォーリ ーアザミS. fauriei Franch. に似るが、次のような相違点がある。①茎は紫色を帯びる。②茎葉は軟らかく、鈍い光沢があり、縁がやや全縁状、鋸歯は小さな突起状になる。③総苞片は7列。 ④総苞外片と中片の先端は円頭となる。⑤茎葉の向軸面で は脈に沿って凹むがこの性質は標本では失われる。(参考5⑦)

 32  Saussurea kimbuensis Nakai キンブヒゴタイ
 本州中部の奥秩父、御坂山地に分布する。山地から高山の灌木林の林縁や草地に生える。高さ40~70㎝。茎に翼がない。葉身が長卵状 三角形。.総苞は狭筒形、長さ10~11㎜×直径5㎜。総苞片は5列、斜上し、先は細く尾状に長く伸びる。総在外片は内片の1/4しかない。
 総苞片の先端が尾状に長く伸びる点でトウ ミトウヒレンに似るが、総苞片が5列。総苞が長さ10~11㎜×直径5㎜ とより小さい。(参考5⑧、参考6)

 33  Saussurea kiraisiensis Masam.  タカサゴヒゴタイ 高砂平江帯
 台湾原産。中国名は台岛风毛菊 tai dao feng mao ju
 34  Saussurea kirigaminensis Kitam. キリガミネトウヒレン 霧ヶ峰塔飛廉
 長野県の霧ヶ峰とその周辺に分布する。山地から亜高山の湿地周辺に生える。高さ30~90㎝。総苞は狭筒形。総苞片は7~8列、先は尾状に伸びる。ネコヤマヒゴタイ(Saussurea modesta)と同一とする見解もある。
 35  Saussurea koidzumiana Kitam.  トショウトウヒレン
 韓国原産。
 36  Saussurea komaroviana Lipsch.  イワマヒゴタイ
 韓国原産。中国、韓国に分布するSaussurea niveaの類似種。
 37  Saussurea kubotae Kadota  タイシャクトウヒレン 帝釈塔飛廉
  日本(広島県帝釈台)固有種。石灰岩地の草地に生える。
 高さ90~160㎝。総苞は倒卵状筒形。総苞片は13~15列、最外片は微凸端になる。
 セイタカトウヒレンと似ており、茎に翼(ヒレ) があり、総苞片が圧着する。セイタカトウヒレンとの相違点は次の通り。①総苞片が13列と多い。② 頭花の柄がより長く、やや開出気味に伸びるので総状花序が疎らに見える。③総苞は倒卵形 長さ約2㎝。④下部の茎葉が矛形になる。⑤頭花の柄には小型の苞葉が多数着く。⑥葯は長さ6.5~7㎜。 ⑤痩果は長さ6~7㎜。⑥茎の翼がさらに著しく、 茎の下部では幅5㎜に達するほか、 総梗にも翼が 発達する.。⑦ 茎葉の鋸歯もより低平である.。
 広島県帝釈台ではタイシャクトウヒレンとセイ タカトウヒレンの2 種が同所的に生育し、花期がタイシャクトウヒレンの方が早い。 両種の中間型が見いだされず、種間の交雑は起こっ ていない。
広島県庄原市の帝釈台の特産で、林間の草地に生育する。(参考5①)

 38  Saussurea kudoana Tatew. et Kitam.  ヒダカトウヒレン 日高塔飛廉
   synonym Saussurea riederi Herder subsp. kudoana (Tatew. et Kitam.) Kitam.
   synonym Saussurea riederi Herder var. kudoana (Tatew. et Kitam.) T.Shimizu 
   synonym Saussurea riederi Herder var. yezoensis Maxim. f. kudoana (Tatew. et Kitam.) Ohwi
  アポイ岳固有種。岩がちの草地、岩壁に生える。高さ20~100㎝。花時に根出葉がある。総苞は狭筒形。総苞片は8列、総苞片の中部まで黒紫色、尾状突起がある。

 39  Saussurea kurosawae Kitam. アベトウヒレン 安倍塔飛廉
 静岡県の安倍峠 - 八紘嶺 - 山伏岳 - 井川峠、白峰南に分布する。山地の林内や林縁に生える。高さ40~70㎝。総苞は鐘状筒形~筒形。総苞片は7~8列、縁は紫褐色、上半分は圧着し、尾状部は短く半曲するか又は斜上する。アサマヒゴタイ(Saussurea savatieri)と同一とする見解もある。

 40  Saussurea kurilensis Tatew.  ウルップトウヒレン
 千島列島固有種。北海道大学博物館の千島・サハリン産維管束植物標本にある。
 41  Saussurea manshurica Kom.  ヤノネアザミ
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は东北风毛菊 dong bei feng mao ju 。2n=26。
41-1 Saussurea manshurica Kom. var. pinnatifida Nakai  キクバヤブヒゴタイ
 42  Saussurea maximowiczii Herder  ミヤコアザミ 都薊
   synonym Saussurea maximowiczii Herder var. triceps (H.Lev. et Vaniot) Kitam.ヒメミヤコアザミ
 日本(本州福島県以西、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は羽叶风毛菊 yu ye feng mao ju 。
  多年草、高さ40~100㎝。根茎は丈夫で、多くのひげ根をもつ。茎は1本、直立、先で分枝し、翼は無い。根生葉と下部の茎葉は葉柄が長さ5~13(~20)㎝。葉身は長楕円形~倒卵形、長さ (10~)20~50(~70)㎝×幅(3~)7~10(~15)㎝、質が厚く、羽状分裂又は羽状浅裂、両面とも緑色、ざらつき、粗毛がある。側裂片は4~8対、狭倒卵状楕円形~長楕円形、鋸歯縁~歯状縁~全縁、先は尖鋭形。 頂裂片は狭卵形~楕円形。中間の茎葉は茎の上部で次第に小さくなる。上部の茎葉は無柄、狭楕円形~線形、分裂しない。頭花は多数、散房状の円錐花序状の合成花序につく。総苞は円筒形~狭い鐘形、直径6~7㎜。総苞片は4~5列、.まばらにクモ毛がある。外総苞片は卵形、長さ3~4㎜×幅約 2㎜、先は尖鋭形。中総苞片は長楕円形、長さ4~9㎜×幅1.5~2㎜、先は類鈍形、微突頭。内総苞片は狭楕円形、長さ9~11㎜×幅1~1.5㎜、先は鈍形。花托の剛毛は長さ7㎜以下。花冠は紫色、 長さ1.1~1.5㎝、筒部は6~9㎜、拡大部は長さ5~6㎜、裂片は長さ3~3.5㎜。痩果は期褐色~黒色、倒円錐形、長さ5~7㎜、鈍いうねがあり、無毛。冠毛は白色、外がわの剛毛は長さ2~5㎜、内側の剛毛は長さ約1㎝。花期と果期は8~10月。2n = 26。
42-1 Saussurea maximowiczii Herder f. serrata (Nakai) Kitam.  マルバミヤコアザミ 丸葉都薊
   synonym Saussurea maximowiczii Herder var. platyphylla Makino 
 葉が羽状分裂せず、全縁となる。

 43  Saussurea mihokokawakamiana Kadota  トウミトウヒレン 東御塔飛廉
 浅間山系固有種。種名は発見者の上田市在住の川上美保子氏から。
 ヤハズヒゴタイ(S. triptera)との相違点は次の通り。トウミトウヒレンは①茎にはほとんど翼がない。②茎葉は長卵状三角形、ときに鉾形、基部は浅い心形〜切形。③頭花は疎らな総状花序につく。④総苞はより大型で、筒形〜鐘形。⑤総苞片は8~9 列、基部は倒卵形、先端は著しく長く尾状に伸びる。(参考5⑧)
 44  Saussurea mikurasimensis (Kitam.) Kadota  ミクラジマトウヒレン 御蔵島塔飛廉
   synonym Saussurea triptera Maxim. var. mikurasimensis Kitam.
 日本(伊豆諸島の御蔵島)固有種。ヤハズヒゴタイの変種から独立種とされた。
 常緑林の林縁や林間の草地に生育する。高さ40~55㎝。総苞は狭筒形。総苞片は8~9列、肉質で光沢があり、先端は斜上する。
 根生葉の葉身は特徴的で、卵状心形で葉脚も深い心形となり、ヤハズヒゴタイとその近縁種には見られないものである。総苞片は5~6列、やや肉質、鈍い光沢がある。ヤハズヒゴタイの総苞片は草質で 光沢は全くなく、ミクラジマトウヒレンとは明らかに異なる。このような総苞片をもつものはツガルトウヒレン(S. hosoiana Kadota) とハチノヘトウヒレン(S. neichiana Kadota )の2種の海岸生であり、沿海地に生育するトウヒ レン属の種に共通した特徴と考えられる。(参考5④)
 45  Saussurea modesta Kitam.  ネコヤマヒゴタイ 猫山平江帯
   synonym Saussurea kirigaminensis Kitam. 
 中国地方に分布し、山地の乾いた草原に生育する。草丈30-70cm。総苞は狭筒形、紫褐色。総苞片は(7~8)8-9列、先端は尾状にならない。花時に根出葉が生存する。
 ※ネコヤマヒゴタイ はキリガミネトウヒレンと同一種とする見解がある。キリガミネトウヒレンは長野県の霧ケ峰産であり、花序の頭花の数と葉の毛の有無で区別された。その後、同一種とする見解では、 兵庫県、岐阜県、静岡県、栃木県に点々と隔離分布する。現在の西限は広島県猫山, 東限は栃木県那須の芦野の湿地である。現在は再び、別種とする見解もある。
 46  Saussurea mongolica (Franch.) Franch.  オオホクチアザミ 大火口薊
 朝鮮、中国、モンゴル原産。中国名は蒙古风毛菊 meng gu feng mao ju 。2n = 26
 47  Saussurea muramatsui Kitam.  トガヒゴタイ 戸賀平江帯
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. muramatsui (Kitam.) Kitam.
   synonym Saussurea nipponica Miq. var. muramatsui (Kitam.) Ohwi
 青森県、秋田県、岩手県西部、山形県の日本海側に偏った区域に分布する。低山~山地の夏緑林の林縁や林間の草地に生育する。高さ50~120㎝。葉が草質(洋紙質)。総苞は鐘形。総苞片は6(7~8)列、総苞外片と中片はの先端は尾状に長く伸び、開出又は斜上する。

 48  Saussurea nakagawae Kadota サドヒゴタイ 佐渡平江帯
 佐渡島の固有種。海岸に近い草原にはえる。多年草。高さ70~150㎝。苞葉5列。総苞は鐘形~筒形。総苞片は11~12列、先端の付属体は円形。
 ヒメヒゴタイ(S. pulchella) に似るが、次の点で異なる。①総苞が細長い。②数多くの苞葉がある。③総 苞片が11~12 列。④総苞外片が長卵形。(参考5⑧)
 49  Saussurea neichiana Kadota  ハチノヘトウヒレン 八戸塔飛廉
 日本(青森県八戸市)固有種。海岸の草原に生育する。高さ40~80㎝。総苞は鐘形。総苞片は8列、先端は鋭角的に斜上する。(参考5②)
 50  Saussurea neoserrata Nakai  サワヒゴタイ 沢平江帯
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は齿叶风毛菊 chi ye feng mao ju 。2n = 26, 52

 51  Saussurea nikoensis Franch. et Sav.  シラネアザミ 白根薊
 日本(吾妻連峰、磐梯山、那須連山、日光連山、苗場山)固有種。高山から亜高山の灌木林の林縁や草地に生育する。
 多年草、高さ10~80㎝。茎は直立、狭い翼があり、上部は1~4回分枝し、褐色の短毛が密生する。花時には根出葉は普通、無い。下部の茎葉の葉身は長卵形~卵形~長楕円形、ときにほこ形になり、長さ5~18㎝×幅5~11㎝、先は鋭形、基部は心形、鋸歯縁。葉の両面に縮毛が多く、裏面の葉脈上に細毛が多い。葉柄は長さ7-10㎝、上半分に翼がある。茎葉は上部ほど次第に小さくなり、卵形~披針形、基部は心形。 頭花は散房状に2~8個がまばらにつくか又は単生し、直径15~17㎜。頭花の柄は長さ1-4㎝。ときに総苞基部の苞葉が大型の葉状になる。総苞は鐘形~広筒形、長さ15~17㎜×幅10~15㎜、普通、暗紫褐色~緑紫色、褐色の細毛が密につく。総苞片は7~8列、外片は広卵形に、先は尾状に長く伸び、反り返る。花冠は長さ10~12㎜、淡紅紫色。痩果は長さ4㎜。冠毛は2輪につき、早落性の外輪は長さ1~3㎜、宿存する内輪は長さ8~10㎜。 花期は8~9月。
51-1 Saussurea nikoensis Franch. et Sav. var. involucrata (Matsum. et Koidz.) Kitam.  ニッコウトウヒレン 日光塔飛廉

 52  Saussurea nipponica Miq. subsp. nipponica  オオダイトウヒレン 大台塔飛廉
   synonym Saussurea kiusiana Franch.
   synonym Saussurea yamatensis Honda 
 近畿地方、中国地方、四国及び九州(北部)に分布する。林縁や林下に生育する。高さ40~100㎝。根生葉は長い柄を持ち、葉身は広卵形~卵状三角形、先は鋭形、基部は心形。中部の茎葉は基部が茎に沿下し狭い翼となる。頭花は散房状の枝先にまばらにつく。総苞は筒状~狭筒形、長さ10~14㎜。総苞片は8~9列、先端は短く反り返る。小花の花冠は淡紅紫色。花期は9~10月。
52-1 Saussurea nipponica Miq. subsp. nipponica var. hokurokuensis (Kitam.) Ohwi  ホクロクトウヒレン 北陸塔飛廉
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. hokurokuensis Kitam.
   synonym Saussurea hokurokuensis (Kitam.) Kadota ホクロクトウヒレン
 北陸地方(新潟県、富山県、石川県の能登半島の西側海岸)に分布する。沿岸の平地から低山、ときに山地の林縁などに生育する。高さ100~180㎝。総苞は鐘形~鐘状筒形。総苞片は11~12列、総苞片の上半分は紫色をおびた暗緑色、先端は尾状になり短く反曲する。

52-2 Saussurea nipponica Miq. subsp. nipponica var. yoshinagae (Kitam.) H.Koyama  トサトウヒレン 土佐塔飛廉
   synonym Saussurea yoshinagae Kitam.
   synonym  Saussurea yoshinagae Makino
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. yoshinagae (Kitam.) Kitam. 
 四国の徳島県、愛媛県、高知県に分布する。山地の草地、土手、田畑の畦などに生える。高さ50~90㎝。花期に根出葉がある。総苞は筒形、腺点がある。総苞片は8~9列、先端は短く尖る。
52-3 Saussurea nipponica Miq. subsp. savatieri (Franch.) Kitam.  アサマヒゴタイ 浅間平江帯
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. kurosawae (Kitam.) Kitam.
   synonym Saussurea nipponica Miq. var. kurosawae (Kitam.) Ohwi
   synonym Saussurea nipponica Miq. var. phyllolepis (Maxim.) Lipsch. 
   synonym Saussurea sinuatoides Nakai var. serrata Nakai 
   synonym Saussurea kurosawae Kitam.
   synonym Saussurea savatieri Franch. アサマヒゴタイ
 東北地方南部、関東地方および東海地方東部の太平洋側地域に分布する。山地の林内や林縁に生える。高さ30~90㎝。花時には根生葉は無い。下部の茎葉は葉柄が長さ6~11㎝、広い翼がある。葉身は草質、卵形~しばしばほこ形、長さ9~11㎝×幅約8㎝、粗い鋸歯縁、基部は切形~心形、先は尖鋭形。頭花は散房状~総状に2~7個がまばらにつくか、まれに単生し、直径約2㎝。、総苞は筒形、緑色、長さ13~15㎜×直径6~10㎜、クモ毛がある、。総苞片は8~9(10)列、総苞外片は狭卵形、長さ約3.㎜、総苞中片とともに先端が開出する。
52-3-1 Saussurea nipponica Miq. subsp. savatieri (Franch.) Kitam. var. savatieri (Franch.) Ohwi  アサマヒゴタイ 狭義
52-3-2 Saussurea nipponica Miq. subsp. savatieri (Franch.) Kitam. var. higomontana (Honda) H.Koyama  ツクシトウヒレン 筑紫塔飛廉
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. kiusiana auct. non (Franch.) Kitam.
   synonym Saussurea nipponica Miq. var. kiusiana auct. non (Franch.) Ohwi
   synonym Saussurea higomontana Honda
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. higomontana (Honda) H.T.Im
 九州に分布する。山地の林縁、石灰岩壁、岩混じりの草地に生える。高さ40~90㎝。茎に翼がある。総苞は鐘形~筒形。総苞片は10列、先端は開出し、ゆるやかに半曲する。

52-3-3 Saussurea nipponica Miq. subsp. savatieri (Franch.) Kitam. var. robusta (Makino) Ohwi ex Lipsch.  オオトウヒレン 大塔飛廉
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. sikokiana (Makino) Kitam.
   synonym Saussurea nipponica Miq. var. sikokiana (Makino) Ohwi 
   synonym Saussurea sikokiana Makino 
 四国の剣山、石鎚山に分布する。石灰岩の山地の岩壁や岩混じりの草地に生育する。多年草。高さ50~100㎝。茎は太く、幅2㎝に達する広い翼がある。根生葉は長柄があり、広卵形、基部は心形。頭花は茎の先に散房状につく。総苞は球状鐘形~鐘形、長さ15〜16㎜、緑色又は赤紫褐色。総苞片は6列、圧着し、上部は開出する。花冠は帯紫色。花期は9〜10月。
52-3-4 Saussurea nipponica Miq. subsp. savatieri (Franch.) Kitam. var. yakusimensis (Masam.) H.Koyama  ヤクシマヒゴタイ 屋久島平江帯 (ヤクシマトウヒレン 屋久島塔飛廉)
   synonym Saussurea nipponica Miq. subsp. yakusimensis (Masam.) H.T.Im 
   synonym Saussurea yakusimensis Masam. 
 屋久島固有種。高さ40~100㎝。総苞は鐘状筒形。総苞片は6列、圧着し、総苞片の上半分が紫褐色、先端が短く半曲する。絶滅危惧IA類 (CR)(2017年、環境省レッドリスト)。2018年、特定国内希少野生動植物種に指定。
52-4 Saussurea nipponica Miq. subsp. sendaica (Franch.) Kitam.  センダイトウヒレン 仙台塔飛廉
   synonym Saussurea nipponica Miq. var. sendaica (Franch.) Ohwi 
   synonym Saussurea sendaica (Franch.) Franch. ex Koidz.
 日本(東北地方の太平洋岸)に分布。低山帯~山地帯の林内、林縁、林間の草地に生える。
 多年草、高さ30~80㎝。茎は直立し、翼が発達し、分枝は少ない。花時には根出葉は普通、無い。下部の茎葉は草質、卵形、長さ9~11㎝×幅約8㎝、先は鋭形、基部は切形~心形、粗い鋸歯縁。葉柄は長さ6~11㎝、広い翼がある。 頭花は散房状又は総状に2~7個がまばらにつき、直径約2㎝。総苞は緑色、長さ15~18㎜×幅10~15㎜、鐘形、クモ毛がある。総苞片は8~9列、総苞外片は狭卵形、長さ約3.5㎜、総苞中片とともに先端が開出するか又は反り返る。花期は8-9月。
52-5 Saussurea sp. ミカワトウヒレン 三河塔飛廉
 愛知県(奥三河地域)に分布。オオダイトウヒレンの1型と考えられている。
 多年生草本。茎は高さ35~110㎝、翼はない。根生葉は通常花時にあり、長さ8~17cm の柄がある。根生葉の葉身は卵形、長さ9~15㎝×幅7.5~11㎝、先端は短く鋭尖頭、基部は心形、粗い鋸歯縁、中央部は通常大きく湾入するが、時にほとんど湾入しないこともある。頭花は2~10 個が茎の先端に散房状につき、紅紫色。総苞は長さ12~15㎜。総苞片は5 ~6 列、先端は細く尖って開出又は反曲する。花期は9 ~10 月(愛知県レッドデータブック)

 53  Saussurea nivea Turcz.  ウラギンヒゴタイ 裏銀平江帯
   synonym Saussurea pseudogracilis Kitam.
 朝鮮、中国原産。中国名は银背风毛菊 yin bei feng mao ju 。
 54  Saussurea nuda Ledeb.  タカスアザミ
 北アメリカ(アラスカ)、ロシア原産。英名はChaffless saw-wort , dwarf saw-wort 。2n=26。
 [Flora of North America]
 55  Saussurea obvallata (DC.) Edgew.  ボンボリトウヒレン
 中国、インド、ブータン、ネパール、カシミール、ミャンマー原産。中国名は苞叶雪莲 bao ye xue lian 。
 56  Saussurea odontolepis Sch.Bip. ex Maxim.  キクバヒゴタイ 菊葉平江帯
 朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は齿苞风毛菊 chi bao feng mao ju 。
 57  Saussurea parviflora (Poir.) DC.  ワタフキサワヒゴタイ
 中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン原産。中国名は小花风毛菊 xiao hua feng mao ju 。
 58  Saussurea pectinata Bunge ex DC.  オオキクバヒゴタイ 大菊葉平江帯
 中国原産。中国名は篦苞风毛菊 bi bao feng mao ju 。
 59  Saussurea pennata Koidz.  ミヤマトウヒレン 深山塔飛廉
 近畿地方の奈良県および四国の愛媛県、高知県に分布する。山地の石灰岩壁に生育する。高さ30~40㎝。花時には根生葉は無い。下部の茎葉は長い柄があり、葉身は長さ7~9㎝、長三角形、柄の基部は茎に沿下し、狭い翼となり、下面には脈に沿って細毛がある。頭花は枝先に数個つく。総苞は筒形、12~13㎜。総苞片は8列、開出し、先端は尾状に伸びる。小花の花冠は帯紫色。花期は8~9月。
 60  Saussurea polylepis Nakai  バイカトウヒゴタイ 梅花唐平江帯
 韓国原産。
 61  Saussurea pseudosagitta Honda コウシンヒゴタイ   甲信平江帯
 栃木県、山梨県、長野県、岐阜県に分布する。山地の湿り気のある岩壁に垂れ下がる。高さ20~50㎝。総苞は狭筒形。総苞片は5~6(~7)列、圧着し、先端はゆるやかに反曲する。

 62  Saussurea pulchella (Fisch. ex Hornem.) Fisch.  ヒメヒゴタイ 姫平江帯
   synonym Saussurea pulchella (Fisch. ex Hornem.) Fisch. f. latifolia (Maxim.) Kitag.
   synonym Saussurea pulchella (Fisch. ex Hornem.) Fisch. f. subintegra (Regel) Kitag.
 日本(北海道・本州・四国・九州)、朝鮮、中国、モンゴル、ロシアに分布する。中国名は美花风毛菊 mei hua feng mao ju 。
 低山、山地又は海岸の草原に生える。2年草。高さ30~150㎝。茎は1本、直径3~6㎜直立し、先で分枝する。根生葉、下部、中間の茎葉は葉柄がある。葉身は長楕円形~楕円形、長さ10~25㎝×幅4~14㎝、羽状浅裂~羽状全裂、両面とも緑色、ざらつき、剛毛があり、腺点があり、ときに、下面には灰白色の綿毛があり、裂片は4~8対、狭い卵状楕円形~線形、縁は全縁又は歯状、先は尖鋭形。上部の茎葉は無柄、狭い卵状楕円形~線形、長さ 4~12㎝×幅0.1~2㎝、羽状浅裂~羽状全裂又は分裂しない。頭花は多数、散房花序状又は円錐状の合成花序につき、花序柄がある。総苞は球形(鐘形~筒形)、直径0.8~1.5㎝。総苞片は6~7(8~9)列、ほぼ無毛で腺点があり、全てに先に付属体がある。付属体は紫色、円形、幅2~3㎜、膜質、小さい花弁のように開出する(中片と内片は円形、外片は小さい楕円形)。外総苞片は狭三角状卵形~線形、長さ 2~3㎜×幅0.5~1.5㎜。中及び内総苞片は狭卵状楕円形~線形、長さ 4~11(~15)㎜×幅1~3㎜。花托の剛毛は長さ4~6㎜。花冠は淡紫色、長さ1.1~1.3㎝、腺点があり、筒部は長さ5~8㎜、拡大部は長さ4~6.5㎜、裂片は長さ4~5㎜。痩果は象牙色、暗色の斑点があり、倒円錐形、長さ3~5㎜、鈍い5角(かど)がある。冠毛は汚白色、外側の剛毛は長さ0.5~2.5㎜。内側の剛毛は長さ7~8(~13)㎜。花期と果期は8~10月。 2n = 26, 28.。

62-1 Saussurea pulchella (Fisch.) Fisch. f. albiflora (Kitam.) Kitam.  シロバナヒメヒゴタイ
 白花品種。
 63  Saussurea recurvata (Maxim.) Lipsch.  ナガバヒゴタイ 長葉平江帯
   synonym Saussurea elongata DC. var. recurvata Maxim.
 朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は折苞风毛菊 zhe bao feng mao ju 。
 64  Saussurea riederi Herder  チシマキタアザミ 千島北薊
64-1 Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitam.  ナガバキタアザミ 長葉北薊
   synonym Saussurea riederi Herder var. yezoensis Maxim
   synonym Saussurea kudoana Tatew. et Kitam. var. yuparensis (Kitam.) Yonek.
   synonym Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitam. var. yuparensis Kitam. ユウバリキタアザミ 夕張北薊
 北海道、本州の東北地方北部(早池峰山)、南千島に分布する。
多年草。高さは30~100㎝。茎は直立し、分枝しないか又は上部で多少分枝し、上部に短い縮毛があり、幅の狭い翼がある。花時には根出葉は普通、無い。下部~中間につく茎葉は葉柄が長さ3~9㎝、翼がある。葉身は草質、広卵形~卵形~長三角形、長さ3~8.5㎝、先は尖鋭形、基部は切形~心形、粗い鋸歯縁、両面に細毛がまばらにある。上部の茎葉は次第に小さくなり、基部は茎を抱く。 頭花は散房状~複散房状に約10個が密集してつき、頭花の柄は長さ3~8㎜。総苞は狭筒形、長さ8~12㎜×直径4~5㎜、表面に縮れたクモ毛があり、上部が黒紫色。総苞片は(5)6~7列、圧着する。総苞外片は広卵形、先は尾状に伸びる。,花冠は長さ9~10㎜、紅紫色。痩果は長さ約4㎜。冠毛は2輪につき、、外輪は長さ0.5~4.5㎜、内輪は長さ約7㎜。花期は7~8月。

64-1-1 Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitam. f. albiflora (Koidz.) H.Hara  シロバナキタアザミ
 白花品種。
64-1-2 Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitam. var. daisetsuenis (Nakai) Kitam.  ダイセツヒゴタイ 大雪平江帯
   synonym Saussurea riederi Herder var. yezoensis Maxim. f. daisetsuensis (Nakai) Ohwi 
 草丈が高く、葉が茎に広く沿下し、花序が密、総苞片が長く伸びる。
64-1-3 Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitam. var. elongata Kitam.  エゾトウヒレン 蝦夷塔飛廉
   synonym Saussurea riederi Herder var. yezoensis Maxim. f. elongata (Kitam.) Ohwi 
   synonym Saussurea yesoensis Franch.
 草丈が高く、頭花が多数つき、総苞が長く、花冠も長い。
 日本(北海道、青森県の下北半島)固有種。海岸草原に生える。多年草。高さ30~70㎝。茎の翼はあまり発達しない。葉は質が硬く、光沢がある。総苞は狭筒形。総苞片 は7~8列、圧着し、先端は糸状に細く短く伸びてゆるやかに半曲する。花期7~8月。
64-1-4 Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitam. var. insularis Tatew. et Kitam.  レブントウヒレン 礼文塔飛廉
   synonym Saussurea riederi Herder f. insularis (Tatew. et Kitam.) Ohwi
   synonym Saussurea riederi Herder var. yezoensis Maxim. f. insularis (Tatew. et Kitam.) Ohwi 
 草丈が低く、総苞が長く、花冠も長い。
64-1-5 Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitam. var. japonica Koidz.  オクキタアザミ 奥北薊
   synonym Saussurea riederi Herder var. yezoensis Maxim. f. japonica (Koidz.) Ohwi
   synonym Saussurea riederi Herder f. japonica (Koidz.) Ohwi
 本州東北地方北部(焼石岳、羽後朝日岳、鳥海山)に分布する。高山帯の草地に生える。
 高さ20~60㎝。茎葉は短柄があり、葉柄に広い翼がある。葉身は卵形~広卵形~三角状卵形、基部は切形~楔形。上部の茎葉も同形であまり小さくならない。頭花は茎頂に散房状に密につく。総苞は緑色、縁のみが暗紫褐色になる。総苞片は(5)6~7列、外片と中片は卵形から長卵形で先端が芒状に伸長し、ナガバキタアザミのそれより長い。花冠は長さ約10㎜。花期は8月。
 65  Saussurea rorinsanensis Nakai  アラゲヒゴタイ 
 韓国原産。
 66  Saussurea runcinata DC.  シオヒゴタイ
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は倒羽叶风毛菊 dao yu ye feng mao ju 。

 67  Saussurea sagitta Franch.  ヤハズトウヒレン 矢筈唐飛廉
 本州(岩手山、早池峰山、乳頭山、真昼山地、吾妻連峰、戸隠連峰、頸城山塊、北アルプス北部、白山連峰南部)に分布する。高山帯~亜高山帯の風当りの強い砂礫地やハイマツなどの灌木林に囲まれた草地などに生育する。
 高さ10~50㎝。茎は斜上し、ジグザクに伸び、翼は無く、あまり分枝しない。花時には根出葉は無い。茎葉は葉柄が長さ1.5~5㎝、翼は無い。葉身は質が薄く、硬く、光沢があり、三角状卵形のほこ形、長さ 6~8㎝、先は尖鋭形、基部は切形~楔形、鋸歯縁、上面は無毛、下面の葉脈に沿って毛がある。上部の茎葉は次第に小さくなる。 頭花は総状に2~5個がまばらにつくか又は単生し、直径約1㎝、頭花の柄は長さ1~2.5㎝、細い。総苞は狭筒形、長さ9~10㎜×直径5~8㎜、クモ毛がある。総苞片は7列、圧着する。総苞外片は広卵形、先端は尾状に伸びる。花冠は長さは約10㎜、淡紅紫色。痩果は長さ約3.5㎜、赤紫色。冠毛の外輪は長さ1~3㎜、内輪は長さ約8㎜。 花期は8月。
67-1 Saussurea sagitta Franch. f. alba Kitam.  シロバナヤハズトウヒレン 
 白花品種。
67-2 Saussurea sagitta Franch. var. yoshizawae Kitam.  チャボヤハズトウヒレン矮鶏矢筈塔飛廉
 北アルプスに分布する。高山帯の砂礫地に生える。高さ10㎝以下、葉の下面に綿毛が多い。高山型であるが、最近は変種に分けない。

 68  Saussurea salicifolia (L.) DC.  マキノハヒゴタイ
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は柳叶风毛菊 liu ye feng mao ju

 69  Saussurea sawae Kadota カムロトウヒレン 神室塔飛廉
 秋田県と山形県の県境に位置す る丁(ひのと)山地、神室山、炭倉山に分布する。
 高山帯の灌木林の林縁に生える。高さ60~130㎝。苞葉は大型、2-3個つく。総苞は椀形。総苞片は9列、広角度に斜上する。
 類似のウゴトウヒレンとの相違点は次のとおり。① 総苞が椀形。②頭花の柄が長い。③総苞片が9 列、総苞中片と外片がより長く、かつ幅が広い。④葉身の先端が短く尖る。⑤茎や葉柄が紫色を帯びる。(参考5⑦)
 70  Saussurea scaposa Franch. et Sav.  キリシマヒゴタイ 霧島平江帯
 四国の高知県と九州に分布する。山地の草原や林下に生える。2年草。高さ20~50㎝。花時に根生葉はある。根生葉は葉身とほぼ同長の葉柄がある。葉身は披針形~長楕円形、粗い鋸歯縁、葉柄を含めて長さ6~16㎝、羽状浅裂~中裂し、先は尖鋭形、下面は淡緑色。茎葉は基部が茎を抱く。総苞は狭筒形、クモ毛がある。総苞片は6列、圧着し、総苞外片は卵状披針形~ 卵形、先端は急に短く尖る。花期は8~ 10月。
 
 71  Saussurea sendaica (Franch.) Franch. ex Koidz. センダイトウヒレン  仙台塔飛廉
 東北地方の主に太平洋側に分布する。低山帯~山地帯の林内、林縁、林間の草地に生える。高さ30~100㎝。茎は分枝が少なく、翼が発達する。花時には根生葉は普通、無い。下部の茎葉は草質、葉身は卵形、長さ9~11㎝×幅約8㎝、先は尖鋭形、基部は切形~心形、粗い鋸歯縁。頭花は散房状~総状に2~7個がまばらにつき、直径約2㎝。総苞は鐘形、長さ15~18身鋭×直径10~15㎜、緑色、クモ毛がある。総苞片は8~9列、総苞外片と中片の先端が長く開出又は反曲する。
 72  Saussurea sessiliflora (Koidz.) Kitam.  クロトウヒレン 黒塔飛廉
   synonym Saussurea nikoensis Franch. et Sav. var. sessiliflora (Koidz.) Kitam. 
 中部地方北部にかけての越後山脈、頸城山塊、戸隠山、北アルプス、白山、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスに分布。亜高山から高山の灌木林の林縁や草地に生える。高さ15~70㎝。
 頭花の柄が短く、頭花が密集する。総苞は球状鐘形~鐘形、暗褐色から淡赤褐色。総苞片はフボウトウヒレンと同じく、6(~8)列、先端はやや半曲するか又は斜上する。総苞外片はさらに幅広く、基部で幅3~4㎜。(参考5③)

 73  Saussurea shiretokoensis Sugaw. ex Kadota  シレトコアザミ 知床薊
 サハリン固有種。シレトコアザミはコンセントウヒレンやススヤアザミと同じように葉の下面に腺点があるが、総苞外片と中片の先端が長く尾状に尖る点でこれら2 種とは明瞭に区別される。
総苞片の先端が尾状に尖る点ではナガバキタアザミに似るが,葉の下面に腺点を密布する点でナガバキタアザミとは異なる別の一群である。(参考5⑤)

 74  Saussurea shonaiensis Kadota ショウナイトウヒレン 庄内塔飛廉
 本州の山形県の庄内地方、秋田県南部、山形県北部にまたがる鳥海山山麓の日本海沿岸地域に分布する。沿岸の低地から低山の夏緑林やクロマツ林の林縁や林下、海岸の草原などに生える。高さ60~85㎝。総苞は筒形。総苞片は8列、先端は尖り、斜上する。
 トガヒゴタイ(S. muramatsui)との相違点は次のとおり。①総苞がより細い。②総苞片が8列。③ 総苞の中片と外片は斜上する。④頭花の柄が短く、複花序は散形花序状又は穂状花序。⑤葉は広卵形になる点。(参考5⑦)

 75  Saussurea sinuatoides Nakai  タカオヒゴタイ 高尾平江帯
 東京都、神奈川県、山梨県に分布し、山地から低山の夏緑林の林下に生える。
 高さ35~60㎝。茎に翼は無い。総苞は筒形~狭筒形、大きく、クモ毛がある。総苞片は11~12列、披針形で長く、開出し、ゆるやかに半曲する。
 ヤハズヒゴタイとタカオヒゴタイの分布が重なるところでは同様の雑種群が形成される。

75-1 Saussurea sinuatoides Nakai var. bosopeninsularis Ohba et Yoko Kimura, nom. nud.  ノコギリヒゴタイ
75-2 Saussurea sinuatoides Nakai var. glabrescens Nakai  キントキヒゴタイ 金時平江帯
   synonym Saussurea sawadae Kitam.
   synonym Saussurea nipponica Miq. var. glabrescens (Nakai) Kitam. ex Lipsch.
 神奈川県、静岡県に分布する。丹沢山地や箱根では、山地の上部にタンザワヒゴタイ、山地の下部に本変種が生育し、同地においては、両種は垂直的にすみ分けている。アサマヒゴタイと同一とする見解もある。
 多年草。高さ30~90㎝。根出葉は花時には無い。葉柄は長さ6~11㎝、翼があり、茎に沿下する。葉は卵形、長さ9~11㎝、先は短く尖り、縁はしばしば湾入する。頭花は枝先に2~3個つき、直径約2㎝。総苞は鐘形~筒形、長さ13~15㎜。総苞片は7~8列、総苞外片は斜上又は開出する。

 76  Saussurea sagitta Franch. ヤハズトウヒレン 矢筈塔飛廉
 岩手山、早池峰山、乳頭山、真昼山地、吾妻連峰、戸隠連山、頚城山塊、北アルプス北部、白山山系南部に分布する。高山の風衝地の砂礫地に生える。多年草。高さ10~50㎝。茎はジグザグに伸び、翼は無く、あまり分枝しない。花時には根出葉は無い。茎葉は葉柄が長さ1.5~5㎝、翼は無い。下部の茎葉の葉身は質が薄く、硬く、光沢があり、三角状卵形のほこ形、長さ 6~8㎝、先は尖鋭形、基部は切形~楔形、鋸歯縁、上面は無毛、下面は葉脈に沿って毛がある。上部の茎葉は次第に小さくなる。頭花は総状に2~5個がまばらにつくか又は単生し、直径は約1㎝。頭花の柄は長さ1~2.5㎝、細い。総苞は狭筒形、長さ9~10㎜×直径5~8㎜、クモ毛がある。総苞片は7列、圧着し、総苞外片は広卵形、先端は尾状に伸びる。花冠は長さ約10㎜、紅紫色。痩果は長さ約3.5㎜、赤紫色。冠毛は外輪が長さ1~3㎜、内輪は長さ約8㎜。花期は8月。

 77  Saussurea subtriangulata Kom.  マンシュウヤノネアザミ
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は吉林风毛菊 ji lin feng mao ju
 78  Saussurea sugimurae Honda  ナンブトウヒレン 南部塔飛廉
 青森県南部(三八地方)、岩手県および宮城県北部の太平洋側地域に偏って分布する。山地の林縁や林下、林間の草地に生育する。高さ30~120㎝。茎に翼がある。葉は長卵形、やや矛形、洋紙質。総苞は鐘形、クモ毛は少ない。総苞片は6列、総苞外片の先端は尾状に長く伸び、内片の半長以上又は同長、先は直立、斜上するが反曲しない。
 日本海側分布のトガヒゴタイと混同されてきたが、トガヒゴタイはクモ毛の多い総苞,、開出する総苞片、 卵形の茎葉をもつ。
 ハチノヘトウヒレンは葉が革質、総苞片が8列。(参考5②)
 79  Saussurea tanakae Franch. et Sav. ex Maxim.  セイタカトウヒレン 背高塔飛廉
 関東地方、中部地方および中国地方(岡山県、広島県)に分布する。山地の林間の草地に生育する。草丈70~100㎝。茎に狭い翼がある。根生葉は花時に無い。茎葉は心形~広卵形、長さ8~15㎝、先は短く尖り、縁は不規則な歯牙状。総苞は鐘状~筒形、黒紫色を帯び、絹毛がある。総苞片は8~9列、最外片は広卵形で先は鈍頭になる。花期は9~10月。
79-1 Saussurea tanakae Franch. et Sav. ex Maxim. f. albiflora M.Tash.  シロバナセイタカトウヒレン
 白花品種。
 80  Saussurea tobitae Kitam. シナノトウヒレン 信濃塔飛廉
 本州中部の霧ヶ峰から美ヶ原高原に分布する。亜高山の風衝草原、灌木林の林縁や草地に生える。高さ25~70㎝。茎は翼がある。根生葉は花時には無い。 下部の茎葉には葉柄があり、葉身は長卵形~広卵形。粗い鋸歯縁、先は尖鋭形、基部は心形。頭花は3~9個が散房状に密につく。総苞は鐘形。総苞片は6列、圧着、斜上し、先端は長く尾状に伸びる。総苞内片は黒紫色を帯びる。

 81  Saussurea triangulata Trautv. et C.A.Mey.  オオヤノネアザミ 
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は毛苞风毛菊 mao bao feng mao ju
 82  Saussurea triptera Maxim.  ヤハズヒゴタイ 矢筈平江帯
   synonym Saussurea triptera Maxim. var. minor (Takeda) Kitam.
   synonym Saussurea triptera Maxim. f. minor (Takeda) Ohwi 
   synonym Saussurea spinulifera auct. non Franch.
   synonym Saussurea triptera Maxim. f. major (Takeda) Ohwi 
   synonym Saussurea triptera Maxim. var. major (Takeda) Kitam.
 富士山、三ッ峠、御坂山塊、天子山地、南アルプス、(八ヶ岳奥秩父~大菩薩連嶺)に分布する。山地から高山までの夏緑林の林縁や草地に生育する。草丈30~60cm。茎の翼はよく発達する。葉は三角状卵形、葉の形には変異が多く、鋸歯緑になったり、 波状に浅裂したり、 バイオリン状の湾入が入ったり無かったりする。花序は密な散房状で、頭花の数は比較的多い。総苞は筒形、長さ10~13㎜×幅5~ 7㎜、。総苞片は5~6列、総苞片の縁や先端は暗紫褐色を帯び、斜上し、先端は太く短く、必ず尾状又は針状の突起物になる。総在中片や外片の背部に褐色毛が生じることがあるが、ないものもある。
 ヤハズヒゴタイ群は富士山型(狭義のヤハズヒコゴタイ〉、南アルプス型(シラネヒゴタイ、ミヤマヒゴタイ、 タカ不ヒゴタイ)、奥秩父型(キンプヒゴタイ〉、 トゲキクアザミの4つの分類群に分けられる。
 狭義のヤハズヒゴタイの分布は富士山、 御坂山地、三ッ峠、 南アルプス前衛の山々に限られる。御坂山地や三ッ峠のものは花序が疎らになり、大菩薩付近から奥秩父の型(キンブヒゴタイ)に移行する。
82-1 Saussurea triptera Maxim. var. hisauchii (Nakai) Kitam.トゲキクアザミ 刺菊薊( タンザワヒゴタイ 丹沢平江帯)
   synonym Saussurea hisauchii Nakai 
   synonym Saussurea triptera Maxim. f. hisauchii (Nakai) Ohwi 
 日本(神奈川、静岡県の丹沢山地、箱根金時山、愛鷹山)固有種。山地の林縁や林間の岩石混じりの草地に生える。
 多年草。高さ50~80㎝。茎は直立し、上部で1~3回分枝し、翼が有又は無。根出葉は普通、花時には無く、下部の茎葉は卵形~三角状卵形、粗い鋸歯縁(側方にバイオリン状の湾入葉ない)、先は尾状、基部は心形。葉の形はあまり変異がない。葉柄は茎に沿下して翼となるか又はならないものもある。頭花はまばらな散房花序状~円錐花序状に2~9(~30)個つく。花冠は淡紅紫色。総苞は狭筒形、長さ12~14㎜×幅5~7㎜、緑色、クモ毛がある。総苞片は5~6列、圧着し、外片は卵形、先は鋭頭、尾状ではない。花期は8~9月。
【南アルプス型(シラネヒゴタイ、ミヤマヒゴタイ、 タカ不ヒゴタイ)】
 ヤハズヒゴタイとの相違点は次のとおり。総苞は中位の大きさで、総苞片は5~6列。総苞片の先は尾状に長く伸び、 外片の長さは内片の1/2以上ある。また、総菅片の突起は基部の幅が広く、 針状でない点で奥秩父のもの(キンブヒゴタイ)と区別できる。総苞片は紫色を帯びることが多い。
82-2 Saussurea triptera Maxim. var. kaialpina (Nakai) Kitam.  シラネヒゴタイ 白根平江帯
   synonym Saussurea triptera Maxim. f. kaialpina (Nakai) Ohwi
 南アルプスや八ヶ岳の高山帯に分布。頭花が大きくなり、茎の先に1つだけつけるもの。
82-3 var. major (Takeda) Kitamura ミヤマヒゴタイ 深山平江帯
 南アルプスや八ヶ岳の亜高山帯に分布。
 総苞片は紫色を帯びることが多い。花序はややまばらな散房状で、 茎の翼はあまり発達しない。葉の側方の湾入はあることが多い。葉脚が著しく茎に沿下しない。
82-4 var. minor (Takeda) Kitamuraタカネヒゴタイ 高嶺平江帯
 南アルプスや八ヶ岳の高山帯に分布。ミヤマヒゴタイの小型の高山型。
 キンブヒゴタイ(S.kinbuensis)はよく似ているが、総苞外片は内片の1/4しかない。
 
 83  Saussurea ugoensis Kadota ウゴトウヒレン 羽後塔飛廉
 東北地方北部(焼石岳、秋田駒ヶ岳、真昼山地、鳥海山、丁山地)に分布する。高山帯の草原や灌木林の林縁に生える。高さ35~110㎝。苞葉は大型、2~3個つく。総苞は筒形~鐘形。総苞片は6列、斜上、開出する。
 類似のミヤマキタアザミ(S. franchetii )Koidz. との相違点は次のとおり。①総苞が鐘形でより太くかつ緑色。② 頭花は散形状につく。③苞葉がより長い。④茎の翼がよ り発達する。(参考5⑦)

 84  Saussurea umbrosa Kom.  ノハラヒゴタイ 野原平江帯
   synonym Saussurea umbrosa Kom. var. herbicola Nakai
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は湿地风毛菊 shi di feng mao ju

 85  Saussurea uryuensis (Kadota) Kadota  ウリュウトウヒレン 雨竜塔飛廉
   synonym Saussurea kudoana Tatew. et Kitam. var. uryuensis Kadota
 北海道の上川地方、空知地方に分布し、超塩基性岩地の草地に生育する。高さ40~110㎝。花時に根出葉が生存するときとないときがある。総苞は狭筒形。総苞片は8列、縁は黒紫色、尾状突起がある。
 ユウバリトウヒレン(S. yubarimontana) との ウリュウトウヒレンの相違点は①下部の茎葉の葉身が卵形で基部が心形。②総苞が長さ10~12㎜とやや短い。③総苞外片と中片の先端部が長く伸びる。
 ヒダカトウヒレン(S. kudoana) とウリュウトウヒレンの相違点は次の通り。③総苞外片と中片の先端がより長く伸びる。④花期に根生葉が生存しない。⑤茎葉は常に鮮緑色で光沢がない。(参考5⑥)
 
 86  Saussurea ussuriensis Maxim.  キクアザミ 菊薊
 本州(福島県以南)、九州、朝鮮、中国、モンゴル、ロシアに分布。中国名は乌苏里风毛菊 wu su li feng mao ju
 多年草、高さ30~120㎝。茎は1本、直立し、上部で分枝する。根生葉と下部の茎葉は葉柄がある。葉柄は長さ3.5~20。葉身は卵形又は長楕円形、長さ6~18㎝×幅2.5~6(~10㎝)、羽状分裂又は分裂せず、両面とも緑色、ほぼ同色、普通、腺点があり、まばらに剛毛があるが、無毛になり、基部は心形~切形、先は尖鋭形。側裂片は3~7対、三角状長楕円形、全縁又は粗い歯状縁。中間や上部の茎葉は葉柄が短い。葉身は長楕円形~線形、茎の上部では次第に小さくなる。頭花は多数、枝先に束生し、散房花序状の合成花序になり、頭花の花序柄は短い。総苞は狭い鐘形、直径5~8㎜。総苞片は5~6(7)列、縁と先は普通、紫色を帯び、クモ毛があるか又は無毛、先は尖鋭形~鋭形、尾状に尖ることはない。外総苞片は卵形、長さ2~3㎜×幅0.5~1㎜。中総苞片は長楕円形、長さ3~9㎜×幅1.5~2㎜。内総苞片は線形、長さ 9~11(~14)㎜×幅1~1.5㎜ 。花托の剛毛は長さ5~6㎜。花冠は紫赤色、長さ1~1.3㎝、筒部は長さ5~6㎜。拡大部は長さ5~5.5㎜。裂片は長さ3.5~4㎜。痩果は淡褐色、暗色の斑点があり、長さ4~5㎜、無毛、先に短い王冠をもつ。冠毛はわら色、外側の剛毛は長さ2~4㎜、ざらざらする。内側の剛毛は長さ7~9㎜、花期と果期は7~9月。2n = 26。
86-1 Saussurea ussuriensis Maxim. var. nivea Kitam.  ウスユキキクアザミ 薄雪菊薊
 87  Saussurea wakasugiana Kadota  ワカサトウヒレン 若狭唐飛廉
 福井県の大島半島固有種。海岸の波打ち際に近い草地に生育する。超塩基性岩地の植物。草丈25-70cm。総苞は卵状筒形。総苞片は9列、総葱外片は卵形で短く、長さは内片の約1/4、先端は短く尾状に尖る。(参考4)

 88  Saussurea yamagataensis Kadota ヤマガタトウヒレン 山形塔飛廉
 奥羽山脈の山形県側に限られ、村山地方の山形市と上山市に分布する。山地の夏緑林の林縁や林下、林間の草地に生育する。高さ20~130㎝。総苞は鐘形。総苞片は11~12列、先端は開出するか又はゆるやかに半曲する。
 センダイトウヒレン(S. sendaica) に似るが、次の相違点がある。ヤマガタトウヒレンは①地下茎が横走して、節間が長い。②総苞片は11~12列、狭卵形。③総苞が筒形、長い。④葉身が長卵形。⑤茎に淡緑色で多細 胞の長毛が多い。(参考5⑧)

 89  Saussurea yanagisawae Takeda  ウスユキトウヒレン 薄雪塔飛廉
   synonym Saussurea yanagisawae var. yanagisawae
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda var. angustifolia (Nakai) Kitam.
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda var. imperialis (Koidz.) Nakai 
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda var. elegans (Koidz.) Nakai 
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda f. angustifolia (Nakai) Ohwi
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda f. elegans (Koidz.) Ohwi 
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda f. imperialis (Koidz.) Ohwi
 日本(北海道の大雪山系、富良野岳、芦別岳、羊蹄山)固有種。
 高山の砂礫地や草地に生育する。多年草。高さ5~30㎝。茎や葉に白色のクモ毛がある。葉は質が厚く、披針形~卵形など、変異が大きく、両面にクモ毛があるが、下面に白色の綿毛はない。頭花は茎頂の散房花序に4~8個、密集してつき、赤紫色。総苞は鐘形~筒形~筒状鐘形、直径約1㎝。総苞片は4列、直立、斜上する。花期は7~8月。

89-1 Saussurea yanagisawae Takeda var. nivea (Koidz.) Nakai  ユキバトウヒレン 雪葉塔飛廉
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda var. vestita Kitam.
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda f. nivea (Koidz.) Toyok.
   synonym Saussurea yanagisawae Takeda f. vestita (Kitam.) Ohwi 
 北海道の大雪山系、トムラウシ山、芦別岳、奥十勝岳、幌尻岳、羊蹄山に分布する。
 葉裏に白色の綿毛がある。

 90  Saussurea yanagitae Kadota  アラサワトウヒレン 荒沢塔飛廉
 越後山脈の荒沢岳に分布する。高山帯の岩壁に生育し、茎が懸垂して生える。日本産トウヒレン属でも特異なものである。高さ50~70㎝。総苞は狭筒形。総苞片は6列、先端は短く尾状に伸びる。
 ヤハズトウヒレン(S. sagitta) に似ているが、アラサワトウヒレンの相違点は次のとおり。①植物体はより大型で岩壁から懸垂する。②茎葉は大型で革質、鈍い光沢があり、基部はわずかにヤハズ形となる。③頭花はより多数で3~5 個が散房状につく。④総苞はより小型で密にクモ毛に被われる。⑤小花がより小さい。(参考5⑥)

 91  Saussurea yubarimontana Kadota  ユウバリトウヒレン 夕張塔飛廉
   synonym Saussurea riederi Herder subsp. kudoana (Tatew. et Kitam.) Kitam. var. yuparensis sensu H.Koyama, non Kitam
 夕張岳山麓部、勇払郡むかわ町穂別の坊主山に分布する。超塩基性岩地に生育する。高さ50~95㎝。根出葉は花時に普通、無いが、ときにある。茎葉が中部から急に小型となる。総苞は狭筒形。総苞片は8列、縁は黒紫色、先端は尾状突起となる。
 ヒダカトウヒレン(S. kudoana) に近縁な植物であるが、ユウバリトウヒレンはヒダカトウヒレンとは次の点で異なる。①葉は黒褐色を帯びた緑色ではなく鮮やかな黄緑色。②総苞片の先端が短く尖る。(参考5⑥)
 92  Saussurea yuki-uenoana Kadota  アブクマトウヒレン 阿武隈塔飛廉
 宮城県南部と福島県の阿武隈山地に分布する。低山の林縁や林下、林間の草地に生育する。日本産のトウヒレン属としては大型。高さ70~180㎝。茎には鋭い稜があるか又は極く狭い翼がある。下部の茎葉は革質、卵形、粗い鋸歯縁、湾入はなく、基部は心形。茎はよく分枝して散房状の腋生花序を多数つける。総苞は狭筒形。総苞片は11~12列、先端は紫色を帯び、総苞外片と中片の先端は短く半曲する。(参考5⑥)
 93  Saussurea lyrata (Bunge) Franch キツネアザミ 狐薊
 ⇒ Hemisteptia lyrata (Bunge) Fisch. et C.A.Mey.
 94  Saussurea deltoidea (DC.) Sch.Bip.  タイワンヒゴタイ 台湾平江帯
 ⇒Himalaiella deltoidea (DC.) Raab-Straube
   synonym Saussurea formosana Hayata 

 95  ハイブリッド
(1) Saussurea x iwateyamensis M.Kikuchi  イワテヤマトウヒレン
 岩手山に分布する。イワテヒゴタイとヤハズトウヒレンの雑種とも推定されている。総苞は筒形。総苞中片と総苞外片の基部が長卵形で先端は尾状に長く伸びる。頭花の数が多く、複花序がやや円錐状になる。
(2) Saussurea x karuizawensis H.Hara  カルイザワトウヒレン
(3) Saussurea x mirabilis Kitam.  オバケヒゴタイ
(4) Saussurea x rara Kitam.  カイトウヒレン
(5) Saussurea x satowii Kitam.  オンガタヒゴタイ
(6) Saussurea x subgracilis Sugim.  ホクチキクアザミ
(7) Saussurea x tobitae Kitam.  シナノトウヒレン
(8) Saussurea triptera × sinuatoides Katsuyama  ミツトウゲヒゴタイ
   ヤハズヒゴタイとタカオヒゴタイの交雑種(タンザワヒゴタイのCO-TYP)
 葉の側方に小さいながらも湾入があり、総苞も大きく、総苞片の先は尾状に長く伸びる。散房花序が疎らで、総苞の長さ13~15㎜、総苞片が6~ 7列、茎に翼のほとんどないもの。


 ヒゴタイ属

  family Asteraceae - genu Echinops

 多年草、まれに1年草。高さ100~200㎝、茎は直立、普通、先で分枝し、ほとんどにクモ毛~羊毛状の毛又は腺毛、又は両方ともある。根生葉と茎葉があり、葉柄は無又は有、葉身の縁は歯状~羽状、1~3回羽状浅裂又は分裂、裂片と歯には刺がある。葉面は±綿毛があり、ときに腺がある。偽頭花(pseudocephalia)は普通、単生、茎や枝に頂生、まれに、束生、基部に苞がある。これは1小花よりなる頭花がさらに多数密集したものである。頭花(capitula)は中心小花頭花(discoid)、多数つき、脱落性、各1小花をもち、無柄、花序柄のある球形の2次花托につく。2次の総苞は反り返り、不規則に切れ込み羽状中裂した苞である。1次の総苞は楕円形で、剛毛(基部の総苞片)が基部につく。総苞片は多数、数列につき、不等形、披針形(外側=中総苞片は竜骨があり、上部には縁毛があり、先に普通、刺がある)~線形(内側=内総苞片はしばしば、短く、刺が無く、分離から完全に合着する。)、全縁、ときに先は広がり、縁飾りがあり、先端に刺は無い。花托はこま形、長い錐形の鱗片をもつ。小花は1次の頭花に、1個つく。花冠は白色~緑青灰色、青色、又は紫色、筒部は長く、のど部は極短く、裂片は線形。葯は青灰色、基部が鋭い尾状、先の付属体は狭三角形、鋭形。花柱は分枝し、融合部分は微細な毛の輪をもち、分離部分は広がり、線状長楕円形。痩果は±円筒形、4角(かど)があり、先は±切形、長い真っすぐな伏せる又は斜上する多細胞の毛で覆われ、基部に付着痕がある。冠毛の鱗片は多数、短く、分離~合着、先の盤に直接つく。 x = 13, 14, 15, 16。
 世界に約120種があり、アフリカ、アジア、ヨーロッパに分布する。


 ヒゴタイ属の主な種と園芸品種

 1  Echinops bannaticus Rochel ex Schrad. エキノプス・バンナティクス
 ヨーロッパ南東部原産。英名はglobe thistle , blue globe-thistle
 多年草、直立、叢生する。高さ120㎝、まれに180㎝になる。茎は丈夫で、ときに分枝する。葉は刺があり、深裂し、長さ35㎝以下、上面は粗く、緑色、下面は羽毛状の白色。球形のアザミに似た灰青色の頭状花序は茎頂につき、直径5㎝以下。花期は夏。
品種)  'Albus' , 'Arctic Glow' , 'Blue Globe' , 'Blue Glow' , 'Blue Pearl' , 'Star Frost' , 'Taplow Blue' , 'The Giant'
 2  Echinops davuricus Fisch. ex Hornem.  オクルリヒゴタイ 奥瑠璃平江帯
   synonym Echinops latifolius Tausch
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は驴欺口 lü qi kou
 3  Echinops dissectus Kitag.  オニルリヒゴタイ 鬼瑠璃平江帯
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は东北蓝刺头 dong bei lan ci tou
 4  Echinops gmelinii Turcz.  コルリヒゴタイ 小瑠璃平江帯
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は砂蓝刺头 sha lan ci tou
 5  Echinops grijsii Hance  タカサゴルリヒゴタイ 高砂瑠璃平江帯
 中国、台湾原産。中国名は华东蓝刺头 hua dong lan ci tou
 6  Echinops pseudosetifer Kitag.  トウルリヒゴタイ 唐瑠璃平江帯
 中国原産。中国名は羽裂蓝刺头 yu lie lan ci tou
 7  Echinops ritro L.  ルリタマアザミ 瑠璃玉薊
 中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、トルクメニスタン、アジア南西部、ヨーロッパ原産。中国名は硬叶蓝刺头 ying ye lan ci tou 。英名はsmall globe thistle , blue hedgehog。
 多年草、高さ20~60㎝。茎は1本又は束生、帯白色~灰白色、分枝しない又は先で分枝し、密にクモ毛又は羽毛状の毛が密にある。葉は革質、下面は帯白色~灰白色、、密にクモ毛~厚い羊毛状の毛があり、上面は緑色又はまばらにクモ毛がある。根生葉と下部の茎葉は葉柄があり、葉身は楕円形~倒披針形~線状楕円形、長さ8~20㎝×幅2~8㎝、羽状深裂又は羽状全裂、下部の裂片は刺に変わり、上部の裂片は楕円形~披針形、5~8対、刺のある、先端にも刺のある三角形の歯をもつ。中間と上部の茎葉は似ているが、無柄、ときに2回羽状全裂する。偽頭花(pseudocephalia)は散房花序につき、まれに単生し、直径3.5~4.5㎝。頭花は長さ1.2~1.7㎝。総苞片は20又は21個、外面は無毛。最も外側の総苞片は倒披針形長さ3~4㎜、総苞の長さの1/5~1/4、上部は広楕円形、軟骨質、短い縁毛があり、先は尖鋭形。中間の総苞片は楕円形~倒披針形、長さ1.3~1.5㎝、上半部に長い開出した縁毛があり、先は小刺があり、尖鋭形。内総苞片は短い。花冠は青色、筒部は外側に腺点がある。痩果は長さ約5.5㎜、褐色の毛がある。冠毛の鱗片は線形、長さ約1.2㎜、下半部が合着する。花期と果期は6~8月。2n = 30, 32。
 5亜種がある。中国のものはEchinops ritro subsp. ruthenicusである。
品種) 'Baby Globes' , 'Blue Cloud' , 'Bright Stone' (PBR) , 'Charlotte' , 'Moonstone' , 'Sea Stone' , 'Veitch's Blue'
7-1 Echinops ritro subsp. meyeri (DC.) Kozuharov
7-2 Echinops ritro subsp. ritro
7-3 Echinops ritro subsp. ruthenicus (M.Bieb.) Nyman
   synonym Echinops ruthenicus M. Bieberstein
品種)  'Platinum Blue'
7-4 Echinops ritro subsp. sartorianus (Boiss. & Heldr.) Kozuharov
7-5 Echinops ritro subsp. siculus (Strobl) Greuter
7-6 Echinops ritro subsp. thracicus (Velen.) Kozuharov

 8  Echinops setifer Iljin  ヒゴタイ 平江帯
 日本(岐阜県、広島県、九州)、朝鮮、中国原産。中国名は糙毛蓝刺头 cao mao lan ci tou
 多年草、高さ1~2m。茎は1本、帯白色~灰白色、不分枝又は先で短く分枝し、基部に長い多細胞の毛が密にあり、まばらにクモ毛があり、合成花序の下部は密に厚く、クモ毛~羊毛状の毛がある。葉は紙質、下面は帯白色~灰白色、上面は緑色でまばらに剛毛があるが、脈に密にクモ毛~厚い羊毛状の毛があり、密に長い褐色の多細胞の毛がある。根生葉と下部の茎葉は短柄があり、葉身は楕円形~倒披針状楕円形、長さ15~25㎝×幅7~14㎝,2回羽状全裂する。裂片は5~7対、狭楕円形~倒披針状三角形、刺と刺のある歯がある。中間と上部の茎葉は羽状深裂。最上部の茎葉は狭楕円形。偽頭花(pseudocephalia)は1~3個、直径4~5㎝。頭花は長さ約2㎝。総苞片は17~22個、外面は無毛。最も外側の総苞片は倒披針形、長さ8~9㎜、不等形、総苞の長さの約1/2、爪部の縁の上半部に長い縁毛があり、上部は褐色、広楕円形、縁毛はまばら、先は小刺状尖鋭形。中総苞片は倒披針形、縁毛があり、最大幅から急にくびれ、長さ1.4~1.6㎝、先端に刺がある。内総苞片は楕円形、長さ1.5㎝、先は歯状。花冠は青色、長さ約1.3㎝、筒部の外側にはまばらに腺点がある。痩果は長さ約7㎜、帯黄色の毛がある。冠毛の鱗片は線形、長さ約2㎜、下部半分が合着する。花期と果期は8~9月。
 ※愛知県絶滅種。
 東三河地方の草地で1967年、1970年に採取された標本があるが、現存は確認できない。
一回開花性の大型の草本。茎は直立し、多少分枝し、高さ1m内外で、密に白い毛がある。葉は互生し、長い柄があり、葉身は長楕円形で羽状深裂し、長さ15~25㎝、辺縁に短い刺針があり、裏面は綿毛におおわれて白色である。花期は8~10月、頭花はるり色で1個の筒状花からなり、集まって直径5㎝内外の球状で固い花序を作る。各頭花は無柄で、基部に剛毛があり、総苞は長さ14~21㎜である。そう果は円柱形、冠毛は互いに合着して冠状となる(レッドデータブック愛知2001)。

 9  Echinops sphaerocephalus L.  セイタカヒゴタイ 背高平江帯
 中国、ロシア、カザフスタン、アジア南西部、ヨーロッパ原産。中国名は蓝刺头 lan ci tou 。英名はglandular globe thistle , globe thistle , great globe thistle
 10  Echinops tournefortii Trautv.
 トルコ、アルメニア、イラン原産。
 多年草、茎は高さ1m以下、白色の綿毛があり、頭花のすぐ下に葉はない。葉は刺が多く、凹頭又は羽状全裂、上面はクモ毛があり、下面は綿毛があり白色、脈に腺がある。腺毛(penicillum?)は密でなく、頭花の長さの1/2以下。総苞片の全ては離生、外総苞片と中総苞片は縁に長く、硬く、開出する、先の尖った縁毛をもち、先に、まばらに、小さな短柄のある腺をもつ。花冠は青色。
品種) 'Albus'

 11  その他ハイブリッド
品種) 'Nivalis' , 'Real Stone' , 'Red Stone'

 参考

1) Flora of North America
 Cynara
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=108971
2) GRIN
  Cynara
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=3280
3) 植物分類・地理 - 東京大学
  日本植物分類学会が1932〜2001年にかけて発刊した「植物分類・地理」のPDFアーカイブ
   http://jboli.c.u-tokyo.ac.jp/~jsps/
  Vol. 25(4-6) (1973/03/30)189-191 キク科の新帰化植物 チョウセンアザミの日本への輸入
   http://jboli.c.u-tokyo.ac.jp/~jsps/pdf/25(4〜6)/110003759669.pdf
4) 植物研究雑誌 J. Jpn. Bot. 79:235-240(2004)
  A New Species of Saussurea (Asteraceae) from Honshu,Japan
  Saussurea wakasugian ワカサトウヒレン
  http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_079_235_240.pdf
5)植物研究雑誌 The Journal of Japanese Botany =J. Jpn. Bot
  Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae)
  http://www.jjbotany.com/
 ①J. Jpn. Bot.82: 259–265 (2007) Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae) I
   Saussurea kubotae タイシャクトヒレン
   http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_082_259_265.pdf
 ②J. Jpn. Bot.83: 284–294 (2008) Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae)II
   Saussurea hosoianaムツトウヒレン, Saussurea neichianaハチノヘトウヒレン
   http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_083_284_294.pdf
 ③J. Jpn. Bot. 84: 177–183 (2009) Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae) III
   Saussurea fuboensisフボウトウヒレン, Saussurea sessilifloraクロトウヒレン
   http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_084_177_183_abstract.pdf
 ④Mem. Natl. Mus. Nat. Sci., Tokyo, (47): 411–415, April 15, 2011
   国立科博専報,(47)Japan (Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae) IV
   Saussurea mikurasimensisミクラジマトウヒレン
   https://www.kahaku.go.jp/research/publication/memoir/download/47/4717.pdf
 ⑤J. Jpn. Bot. 86: 197–204 (2011) Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae) V.
   Saussurea duiensisススヤアザミ, Saussurea hamanakaensisコンセントウヒレン,
   Saussurea shiretokoensisシレトコアザミ
   http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_086_197_204_abstract.pdf
 ⑥J. Jpn. Bot. 88: 267–285 (2013) Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae) VI
   Saussurea katoana トビシマトウヒレン , Saussurea uryuensisウリュウトウヒレン,
   Saussurea yanagitaeアラサワトウヒレ, Saussurea yubarimontana ユウバリトウヒレン,
   Saussurea yuki-uenoanaアブクマトウヒレン
   http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_088_267_285.pdf
 ⑦J. Jpn. Bot. 90: 158–178 (2015) Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae) VII
   Saussurea andoanaフカウラトウヒレン, Saussurea kenji-horieanaカムイトウヒレン,
    Saussurea sawaeカムロトウヒレン, Saussurea shonaiensisショウナイトウヒレン,
   Saussurea ugoensisウゴトウヒレン
   http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_090_158_178_abstract.pdf
 ⑧J. Jpn. Bot. 92(2): 69–81 (2017) Systematic Studies of Asian Saussurea (Asteraceae) VIII
   Saussurea mihokokawakamianaトウミトウヒレン, Saussurea nakagawaeサドヒゴタイ,
   Saussurea yamagataensisヤマガタトウヒレン.
   http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_092_69_81_abstract.pdf
6) Bull.K anagawa Pref. M ,u.s No.1 9, March 1990
  トゲキクアザミ(タンザワヒゴタイ〉について
  ヤハズヒゴタイの変種とし、学名はS.triρtera Maxim. var. hisauchii (Nakai) Kitamura
  http://nh.kanagawa-museum.jp/files/data/pdf/bulletin/19/bull19_89-100_katsuyama.pdf
7) Synopsis Specierum Koreanarum Generis Saussureaea - J-Stage
 Saussurea conandrifolia, NAKAI, s p. n ov.
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/29/346/29_346_189/_pdf
8)September,l971 Acta Phytotax. Geobot.
 北村四郎: 日本双子葉類の短報 ネコヤマヒゴタイ
 http://jboli.c.u-tokyo.ac.jp/~jsps/pdf/25(1)/110003759565.pdf
9)イワブクロ Pennellianthus frutescens - 北海道大学
  ユキバヒゴタイSaussurea chionophylla、
  エゾトウヒレンSaussurea riederi subsp. yezoensis var. elongatum
  ウスユキトウヒレンSaussurea yanagisawae var. yanagisawae
 http://www.cris.hokudai.ac.jp/ibuki/files/BNI%20File%20for%20Print
  %20Ver.%201.0%20(Part%202).pdf
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