セイヨウタンポポ  西洋蒲公英
[中国名] 西洋蒲公英 xi yang pu gong ying
[英名] dandelion, common dandelion
[学名] Taraxacum officinale Weber ex F.H.Wigg.
Taraxacum officinale F.H.Wigg.
Taraxacum officinale Weber
キク科 Asteraceae (Compositae)  タンポポ属
三河の植物観察
セイヨウタンポポの花
セイヨウタンポポの花2
セイヨウタンポポの総苞
セイヨウタンポポの総苞外片
セイヨウタンポポの総苞外片の突起
セイヨウタンポポの実
セイヨウタンポポの実
セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポの葉
セイヨウタンポポとトウカイタンンポポの痩果
 現在では世界中に広く帰化し、日本に入ってきたのは明治時代といわれている。葉は裂け方が深浅いろいろ変化する。頭花は直径2~3.3(5)㎝、黄色の舌状花が40~100個つく。総苞外片は12~18個、長さ5~8㎜、普通、90度以上に裏向き、下向きに曲がり、先にこぶ状突起がある。総苞内片は痩果が完熟するまで曲がらず直立して先が尖り、緑色が濃い。痩果は果部の長さ(2)2.5~2.8(4)㎜、嘴の長さ7~9㎜、 灰褐色~淡黄褐色、先端部に多数の刺状突起がある。3倍体2n = 24, 40 (16, 32)
 在来のタンポポと花で見分ける方法はセイヨウタンポポの頭花の総苞外片が開出~反り返って白っぽく見え、総苞内片の緑色が濃く、遠くから総苞が黒っぽく見えることである。カントウタンポポや東海地方を分布域とするトウカイタンポポでは総苞外片及び内片の先に角状突起があるが、セイヨウタンポポにはない。また、痩果はセイヨウタンポポの方が色がやや濃く、嘴が普通、長い。
 日本の在来のタンポポとは違い、セイヨウタンポポは3倍体で、単為生殖することが大きな違いである。外国のタンポポは単為生殖するのが普通であり、日本の在来種は有性生殖の2倍体であり特殊である。最近では純粋なセイヨウタンポポは少なく、在来のタンポポとの交雑種が多いことが確認されている。カントウタンポポとの交雑種は総苞片の先にこぶ状の突起がある場合があったということである。外観がセイヨウタンポポであるものを都市部を含めて数ケ所で調査してみたが、折れ曲がった総苞外片の先の裏側(表面)に赤紫色の小さなこぶ状の突起が大きさは違ってもすべてあった。これはもともとあるように思える。
 痩果が小さくて赤いものは、ヨーロッパ原産の帰化種であるアカミタンポポ Taraxacum laevigatum である。
 花が白いのは関西以西に多い、シロバナタンポポ。これらが混在していることもある。
 中国ではTaraxacum officinale はTaraxacum sect. の意味で使われ、中国には次の3種があるとされている。
 Taraxacum oblongatum (椭圆蒲公英 tuo yuan pu gong ying) 総苞外片は14-18個。痩果は灰色を帯びた淡黄褐色、長さ (3.4)3.8~4.3 ㎜、嘴の長さ10~11㎜。2n = 24
 Taraxacum rhodopodum (红座蒲公英 hong zuo pu gong ying )、総苞外片は13~16個。痩果は灰色を帯びた淡黄褐色、長さ3.2~3.5㎜、嘴の長さ9.5~10.5㎜。2n = 24
 Taraxacum yinshanicum (阴山蒲公英 yin shan pu gong ying )、総苞外片は15~18個、痩果は灰色を帯びた淡黄褐色、長さ3.3~3.5㎜、嘴の長さ8~9㎜。
[花期] 3~11月
[草丈] 15~45㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 道端、草地
[分布] 帰化種 ヨーロッパ原産
[撮影] 蒲郡市 11.3.24
TOP Back