セイタカアワダチソウ 背高泡立草

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae アキノキリンソウ属

別 名 セイタカアキノキリンソウ
中国名 高大一枝黄花 gao da yi zhi huang hua
英 名 late goldenrod , Canada goldenrod , Canadian goldenrod , tall goldenrod, common goldenrod
学 名 Solidago altissima L
 synonym Solidago altissima. subsp. altissima
 synonym Solidago canadensis L. var. scabra Torr. et A. Gray
セイタカアワダチソウの花
セイタカアワダチソウの茎
セイタカアワダチソウの葉裏の毛
セイタカアワダチソウ冠毛
セイタカアワダチソウ冠毛を取った果実
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ葉表
セイタカアワダチソウ葉裏
花 期 10~11月
高 さ 50~200㎝
生活型 多年草
生育場所 荒地、草地、道端
分 布 帰化種 北アメリカ原産
撮 影 幡豆町  03.10.26
ベトナム戦争の頃、広がったため、ベトナム草とも呼ばれた。今では秋の黄色の花で目立つ存在になってしまった。カナダやアメリカ合衆国の東部が原産。ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどに広く帰化している。学名は北アメリカではSolidago canadensis var. scabra とされることも多い。日本各地で群生して繁茂し、一時、害草として問題になったが、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出し、年を経ると自分自身をも生長抑制することになり、現在は群生も減っている。このように化学物質により他の生物に作用することをアレロパシー allelopathy (他感作用)といいい、アレロパシーの有効利用の研究も進められている。
 地下茎が横に伸び、広がる。全体に短毛が密生し、ざらつく。葉は互生し、長さ4~15㎝の披針形、縁には細かい鋸歯がある。葉の基部から約1/4の位置の側脈が太く3脈が目立つ。茎頂のピラミッド形の花序に多数の黄色の頭花を密につける。花柄は長さ1~3.5㎜。頭花の直径は約5㎜。総苞は長さ(2.5)3~4(4.5)㎜。総苞片は約3列。周辺花(舌状花)は5)8~13(17)個、小舌の長さ0.7~1.5(2)㎜。中心花(筒状花)は(2)3~6(9)個、花冠は普通、長さ2.3~3.6㎜。痩果は長さ0.5~1.5㎜、淡褐色、冠毛は長さ2.5~3.5㎜。2n=36,54
 オオアワダチソウ Solidiago gigantea var. leiophylla はほぼ無毛で、円錐花序の頂部がつぶれた花穂になるのが特徴。総苞は長さ4~5㎜。
 カナダアキノキリンソウSolidiago canadensis var. canadensisは花序がやや小型、総苞が長さ1.7~2.5(3)㎜、冠毛が長さ1.8~2.2㎜。茎に開出毛があり、葉の鋸歯が明瞭、葉裏に毛が多い。同じCanada goldenrod と呼ばれ混同しやすい。
 ケカナダアキノキリンソウ Solidago altissima L. subsp. gilvocanescens (Rydb.) Semple = Solidago canadensis L. var. gilvocanescens Rydb. はセイタカアワダチソウの葉表にも毛が多く、総苞が普通長さ2~3㎜のもの。日本ではgilvocanescens のvがbに間違えられているので注意。
 アキノキリンソウは全体に小さく、頭花が大きく、花序が直立する。